ブルグミュラー18番 春畑セロリ先生セミナーより
2022年10月12日
ブルグミュラー『18の練習曲』をひもとく
〜ほどばしる作曲家スピリッツから楽曲の様式を学ぶ〜
ブルグミュラー18番は2月からスタートしています。
4月号から、作曲家が贈る 未来のレッスンという特集をご存知でしょうか?
楽曲分析というと、和声進行がこうなってああなって・・・
ここで、主題がこのように展開して、何調に転調して・・・
と、事細かに曲を調べ尽くすのが、楽曲分析と思われがちですが、
それをして、何をしたいのか?何ができるのか?っと、
ピアノのレッスンで、ブルグミュラーの18の曲をどのように弾きたいか
◆先生が準備しておくこと(10項目)
◆生徒に投げかけてほしいこと(8項目)
この2点を、具体的にお話ししてくださいました。
「未来のレッスン」の基本的な原理みたいなところですね。
このような内容のレッスンを、ピアノの先生から毎週受けていたら、私は、
どんなに深く音楽を理解し、作曲という土台を作ってもらえたかと思いました。
ブルグミュラー25番は、この数ヶ月前から、やさしくわかりやすいようにと
分析してきましたが、
18番練習曲は、手加減せず、テクニック的にも、構成の上でも、表現力が豊か。
ガチガチの古典派から離れ、モリモリのロマン派まで行かない、
(この表現は私流で、セロリ先生は、ちょっと違った記憶が・・・書き留めていなかった汗)
素直で、優しい、ブルグミュラー先生の性格が現れていて、
ちょうど少し大きくなった子供たちの理解や表現に、
ぴったりの練習曲ではないかというお話でした。
ノートびっしりに書き込んで、これをこれからどのようにブログなどで表現していこうかと
ただいま考え中です。
25番の練習曲ではなかった18番練習曲ならではの、部分があるのですが、
セミナーでは、おっしゃっておられませんでしたが、
ソナタ形式を初めて作るとしたら、とても役立つもの
そして、普通の歌の曲(ポピュラー)を作るにあたっても、
この技術を引き出しに入れておくと、
綺麗に仕上がると思うところが、具体的に見つかったので、
これから、分析するのが、楽しみです。
1時間半のセミナー時間でしたから、全曲解説は、ムジカノーヴァで!と。
1曲1曲タイトルがついていて、
練習曲ですから、目的があり、
全体の構成も、子どもたちに理解しやすい大きさで、
そこからどのように演奏してみたいか、
またどのように練習すると、その表現ができるか、
お気に入りは、どこ?
と、「ここは、こういうところだから、こうして弾きなさい」というレッスンからは、
想像できないレッスン内容となるでしょう。
先生の課題の大きさを感じるのでした。
しかし、子どもによっては、そんなふうに聞かれたら、
もうピアノ習うのや〜めた!という子も、出没する?!
私の楽しいことが、子どもにとっても楽しいこととは限らない。
先生の言われるように、弾けるようになっただけでも幸せだと思います。
楽しいということも、十人十色。