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死の瞬間

2018.06.26 09:27

http://abetoshiro.ti-da.net/e7296349.html  より

翻訳家の山川紘矢さんとの共著です。

誰もにとって必ず訪れる「死」について書いてみました。

人の心の底には、漠然とした死への恐怖が横たわっているような気がします。

死生観という言葉がありますが、死を理解することは生を理解することに繋がります。

生と死は表裏一体、コインの裏表みたいなものだからです。

ですから、生きるために死を理解できたらという思いで書いたのがこの本です。

山川さんとは多くの考えが一致しています。

でも一致していないところもあります。

そんなことも赤裸々に綴った面白さもある本です。

230ページにわたり、死をテーマに展開していきます。

本文の中から僕が書いた一部を抜粋してみました。

<本文より>

(阿部)

これは、知り合いから聞いた話。

彼のお父さんはずっと病気に苦しんでいましたが、いまわの際にカッと目を見開いて、こう言ったそうです。

「よかったぁ――っ!」と

このたったひとことに、死の至福が凝縮されている。ぼくはそう感じます。

今生にはいろいろ苦しいことも、つらいこともあったでしょう。

闘病生活には苦しみしかなかったかもしれません。

と同時に、人生には嬉しいこと、楽しいこともいっぱいあったと思います。

そういった今生で起きたすべてのことを肯定したんじゃないかな。

もっと言えば、死の瞬間に「肉体はなくなっても、自分の存在はある」と実感したのか、大いなる宇宙の様相が見えたのか・・・・・・。

たぶん、他人の目や外側にこだわって生ききた今生の自分を客観視して、「なぁんだ、自作自演の独り芝居だったんだな」と気づく。

そして死の瞬間、本来のあるがままの自分、つまり魂の意識みたいなものがぶわーっと膨張していって、解放感と幸福感に満たされる。

誰もが死の瞬間にそんなふうに感じるんじゃないかと思います。

知り合いのお父さんが「よかったぁ――っ!」って言ったのも、そういう気づきから来ているような気がします。

そんなふうに死ねるのって、いいと思いませんか?

というか、ぼく自身はみんながそうなることを期待している。誰もが死の瞬間、最後の最後に救われると思うのです。

今生を生きていくプロセスがたとえ苦しいものであっても、それが自作自演のお芝居だとわかればおもしろい。

で、死の瞬間に心が解放されるのなら、十分生きた甲斐があるでしょう?

表面的に苦しんで死んでいったように見えても、「ああ、いい人生だった」って言いながら死んでいっても、それは外側から見える違いであって、魂レベルではどちらも同じことが起きていると思います。


 

内容紹介

将来に対する不安も、人間関係の悩みも、病いや死ぬことを怖れることも、何の心配はいらないのです。「いまここ」で気楽に生きましょう!悟れば、すべての悩みがあなたが勝手に作り上げているものと気づくでしょう。本書は大人気「いまここ」塾の阿部敏郎氏が、「生きながら死んでわかったこと」、まさに不死の感覚で生きる方法を、実体験をふまえてお伝えします。直感を磨き、心地よく生きる方法は、誰にもであるのです。オリジナルの瞑想CD付!

内容(「BOOK」データベースより)

「いまここ」で生きれば、なにも怖いものはありません。苦しみや悩みはすべて勝手に作り上げた幻想です。だれもが一瞬で、大いなる力につながり、豊かに生きることができます!まずは30秒、心の声を聞いてください。誘導瞑想・マントラ瞑想のCD付き。

著者について

1953年生まれ。シンガーソングライター、著作家。74年にフォークグループくもと空のメンバーとしてボーカルとギターの他、ピアノやサックスなども担当。解散後はシンガーソングライターとして活動、アーティストへの楽曲提供やCMソングなどを作曲。沖縄移住後、2006年から始めた精神世界系のブログ「いまここ塾」が人気を集め、講演活動が全国に広まっている。