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訪問相談事業 さくらんぼ会

育て方のせいではありません

2022.10.14 18:06

私が一番病気でつらかった時、

育ててくれた両親をとても憎んでいました。

自分がいじめられたこと、

社会に適合できないこと、

パワハラにあったこと、

そして働けないこと、

そうなったことの原因を探して、

自分の不幸の原因を親の育て方のせいにしてしまったからでした。


その時の私の気持ちは、いつも「過去」にありました。

「ああだったからこうなった」

不幸な過去と不幸な今を因果関係で結びつけて、

そのすべては育て方のせい!

自分の中では完璧な理論が出来上がっていました。


病院につながって、薬を飲んで、カウンセリングを受ける中で、

あるいは、自分の病気について学ぶ中で、少し元気を取り戻した頃、

「もしかして被害妄想だったのかな」と考えるようになりました。

元気になってくるにつれて、

子どもの頃の親との楽しかった思い出を

思い出せるようになりました。


そんな私も結婚して子供を授かりました。

そして、自分が親になってみて、

思い描いていた理想の親になれない現実に

ぶつかるようになりました。


私はこんなダメな親なのに、子どもはすくすくと成長していきます。

優しいいい子に育ってゆくわが子をみて、

「育て方」の正解など初めからどこにもないことに気づきました。

そして、自分の親がどれだけ頑張っていたか、解るようになりました。

「お父さんお母さんありがとう」

私の両親はすでに他界しましたが、

この言葉は、出来れば親が生きている時に

伝えたかったと思います。


「育て方のせいだ!」

「辛いんだね。でもね、育て方のせいじゃないんだよね。

色んな原因が絡み合って今のつらい状況があるんだよね。

犯人捜しはもうやめて、これからどうするかを一緒に語り合おうよ」


あの頃の私に誰かがそういってくれたら、もっと違ったのかな?

「あなたはどんな自分になりたいですか。本当はお父さんお母さんが大好きなんじゃないですか?」