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第177話:ブラフマーが少年と牛を盗む(21):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.03.07 23:06

主ブラフマーは絶対真理をみました。


唯一無二の御方、

完全なる知識を持つ御方、

無限なる御方が、

牛飼いの男性の家族の子どもの1人になりきり、

完全に自立し、ただ目の前で、

一欠片の食べ物をを手に握って、

子牛と牛飼いの友達たちをあちらこちらに探しています。


このことが分かると

主ブラフマーは白鳥の乗り物から慌てて飛び降り、

黄金の杖のように横になり、

主クリシュナの蓮華の御足に、

自身の4つ頭に載せた王冠の先端で触れました。


敬意を表し、

ブラフマーはクリシュナの御足を

自身の喜びの涙を水にして洗いました。


長い間、主クリシュナの蓮華の御足に

何度も何度も頭を上げ下げして、

主ブラフマーは、今見たばかりの主の荘厳さを

繰り返し繰り返し思い出していました。


主ブラフマーは2つの瞳を涙で濡らしながら

ゆっくりと上に動かし

ムクンダ(クリシュナ)を見上げました。


主ブラフマーは頭を低く下げ、

心は集中し、体は震えていました。


そうして非常に謙虚になって、

震える声で、

主クリシュナを賞賛し始めました。



…つづく

(10巻13章61-64節:13章終わり)