幸運の神様
フリーランスというギャンブル。
僕はギャンブルを全くやらない。9年程フリーランスに近い立場で仕事をして、それが生活に直結しているし、最高のギャンブルだと思っているから。
以前は従業員だった。もし、あなたがサラリーマンなら「来月から口座に給料が振り込まれていない」という状況を想像してみて欲しい。
恐ろしいよね。これは、まさに最高のギャンブルだ。
独立してからフリーランスのような立場で仕事を続けているというのは、「ギャンブルの収支で勝ってる」とも言える。ビックリするほど稼いでないけど、食費や光熱費やミニ四駆で遊べる分くらいは払うことができている。
家族を持ち、楽しい事をしながら生きていけてる理由は何だろう?と分析すると、答えはハッキリわかっている。
「運がいいから」です。
運は自分の力ではどうする事もできない領域だから、頑張って手に入れる事はできない。たぶん、神様が運を与えようとした時に、「手のひらをそこに向けているかどうか」の違いなんだろう。
こんな話をすると宗教っぽく感じるかもしれないけど、それは、自分が人に仕事を与える立場になるとよく解る。
髪を切りたい時、写真を撮りたい時、内装工事の時、水道管などの生活導線が壊れた時、保険に入る時、材料を仕入れる時、車を買いたい時、ミニ四駆の部品を買いたい時、その時に僕の頭に浮かんだ人達は幸運だ。もちろん、仕事ができる前提で。
そして、依頼する内容にマッチしていた。などの要素も積み重なる。最終的に契約が成立するというのは、幸運のミルフィーユだ。初対面の場合、仕事の仕上がりを見て「また機会があればお願いします」と、ここで初めて実力が判断される。
すべてのタイミングが合うことが幸運の領域なのだ。
しょうもない事なんだけど、人と会う時は機嫌よくしよう。親切にしてもらったらお礼を言おう。
こぶしを握って構えるのではなく、大切なのは「手のひらを幸運に向けておくこと」だと思ってる。
実は昔は目つきが悪く、よくケンカを売られてた。いつも人相が悪く、勘違い野郎だった。それをニコニコやってればいいだけなんだから、過去には戻れないけど、そこは大きな反省点だ。
顔がイマイチなのは治しようがないのでこのままだけど、自分が今の気分より楽しそうに見えるようには心がけている。
だから、幸運の神様、今後ともよろしくお願いします。