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真言宗 光堯庵 (ひかりぎょうあん)

お坊さんの呼び方の種類

2022.10.18 01:08

まず最初に、和尚とは僧侶の敬称として使われている言葉です。 ただし、僧侶の全てが和尚に該当するわけではありません。 和尚は毎日の修行を積み重ね、一人前の僧侶として認められた人を意味しています。 一部の地域では「おしょうさん」という言い方が詰まり「おっさん」「おっしゃん」「おっさま」などと呼ばれることもあります。
 
「和尚(おしょう)様」と呼べる宗派は、浄土宗・臨済宗です。
和尚と書いて天台宗は「かしょう様」、真言宗は「わじょう様」と呼び、
曹洞宗は「方丈(ほうじょう)様」。
日蓮宗は「ご上人(しょうにん)」と呼ぶのが正式です。
因みに浄土真宗は頭を坊主に致しませんのでお坊さん・和尚さんという呼び方は控えましょう。
浄土真宗では「院家・院住・御前・御院」などの呼称を用います。
様々な宗派でお坊さんを意味する「和尚さん」という言葉には「戒律を授ける者」という意味が含まれています。その為、戒律が存在しない浄土真宗では和尚という言葉を用いない点に注意しておきましょう。
 
皆様は普段の日常的には「お坊さん」と呼ぶことのほうが多いと思います。
この「お坊さん」は、もともと仏門に仕える僧が丸坊主にしていたことから始まっています。
現在、お坊さんという言葉は僧侶全般を広く指し示す言葉として用いられています。
お坊さんは「坊主」と呼ばれる事もありますが、これは元々「房主」と書いて僧侶が集まる僧房のリーダー格である主僧の事を指していました。それが次第に僧侶全体の事を意味するようになり、今では「坊主」や「お坊さん」といった呼び方をされているのです。
なお、「坊」という字は奈良・平安時代に区画された都の地区を指し示す言葉でした。それが次第に大きな寺院に所属している小さな寺院を意味するようになり、「一坊の主人」という意味から「坊主」が僧侶を指す言葉になったと言われています。
 
髪の毛を剃った状態の事を「坊主頭」と呼んだりしますが、これは僧侶の多くが剃髪していた事に由来しています。
仏教では「こだわり」や「欲望」が人間を苦しめる元凶であるとされており、髪の毛もその1つに数えられるのです。古来から髪の毛のお手入れやスタイリングが娯楽や嗜みであった事が分かります。
僧侶は俗世への未練を断ち切る為に剃髪し、欲望を捨て去った事を表しているのです。なお、剃髪の頻度やタイミングは宗派によって異なり、例外的に浄土真宗では髪の毛のある僧侶が認められています。
 
宗派も様々ですので、「お寺さん」「お寺の住職」と言うのが最終的には無難なのかもしれません。