秋彩色の君と。
2022.10.17 12:00
昏い砂に虚空の花弁(かべん)
夏の海に、白いワンピースに濃茶の髪を揺らした君は
まだ1歩、2歩くらい先で
僕を振り返って笑いかけてくる
眠らせておいたフィルムが目を覚さなければ
彩ることを知らずに、きっと綺麗な記憶のままで
いてくれたんだろうね
夢なら良かった
君がいない、つまらない日々がずっと続いて
僕が生きた証が、ひとつずつ消えていったこと
秋彩色(あきさいしょく)の君は、一際輝いて見えて
笑いかける僕の、もう1歩、2歩後ろに。
ー秋彩色の君と。ー