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訪問相談事業 さくらんぼ会

心を閉ざすということ

2022.10.18 16:37

当事者さんは時に、深く心を閉ざします。

多くは親御さんに対して、あるいは社会に対して・・・。

気持ちを聞こうとしても、何も語りません。

ただじっと、孤独の闇の中にいるようです。


その心の中は・・・?私の場合ですが、


まず親に対する強い怒りの感情がありました。

そしてこれは、後になって気付いたことですが、

怒りの奥に、深い深い悲しみの感情がありました。


その悲しみは、

「正当に扱われなかった。自分を踏みにじられた」

という悲しみでした。


いつ親が、自分を正当に扱わなかったのか

どんなふうに踏みにじられたのか

細かいことは思い出せませんでした。

ただ

悲しみの感情だけが、胸に突き刺さっていました。


訪問支援(アウトリーチ)に伺うとき

親御さんの話に耳を傾けると

たいていの親御さんには心当たりがあります。

私たちは、

「謝ってあげてください」という言葉をかけます。

「ごめんなさい」と目を見て心をこめて詫びてあげるだけで、

当事者さんの気持ちは解れます。

口先だけで謝ると当事者さんは、かえって反発します。


親御さんは皆、暗中模索の中で子育てをしています。

そこには、明確な正解は存在しません。

でも当事者さんは、未熟でまだそのことが分かりません。


だから

当事者さんの気持ちが少しでも楽になるように

親の方から謝るのです。


苦労して育ててあげたのに

何の不自由もさせなかったのに

様々な思いが、あぶくのように湧き上がってくることでしょう。

謝ることをすぐには受け入れられない親御さんもいらっしゃいます。


私たちはその気持ちに寄り添います。

すぐに謝れなくてもよいのです。

ただ、知ってください。


当事者さんが悲しみの海の中で

溺れそうになりながら

必死に生きようとしていることを・・・