絵本『おおきくなったの』

１１月１５日七五三は子供の成長を感謝し祈りを氏神様に捧げる日本独自の行事です。

この行事を子供たちに理解してもらうために見つけた実にシンプルに、そして的確に表現したのがこの絵本です。何が何だかわからないけれど神社に連れて行かれて、祝詞をあげている間は静かにしなくてはならなくて・・・だけど最後に千歳飴をいただいて嬉しかった。そんな感想が漏れ聞こえてくる七五三お宮参りをさらっと幼い子の目線で描いてあるのが魅力の絵本です。お宮参りの前に、そして前り直後に読んでいただきたいと思います。

小さな赤ちゃんだった頃からどのように成長し、愛情深く育てられてきたのかを再認識させてくれる内容からスタートしていきます。短い言葉で絵を楽しみながら幼い子が読み易く、お宮参りをした経験のある子はより身近に七五三という行事を感じることができます。

この作品を読み聞かせをしていて胸がいっぱいになったとお話をしてくださるお母様もおられました。子供達の成長はお母様自身のがんばりの足跡なので思わず無感極まってしまうのでしょう。

子供たちがそれぞれの人生の節目で訪れた神社での体験やそこに付随する自分の思いや親家族の思いを引き出しながら、さらっと読み終えてしまう作品だからこそ当時のことを思い出すことができるような一冊にしてほしいと思います。

今日は大安日、お天気の回復を待って晴れ着で七五三のお宮参りにお出かけになる方々もおられるでしょう。これからのご成長をお祈り申し上げます。