東日本大震災とサッカーと東北行脚
毎年、この時期になると東北へ向かいます。
東日本大震災が起きた3月11日。多くの人が犠牲となりました。今年で丸7年になろうとしています。
サッカーと震災で個人的に今も覚えているのは、2011年に被災した地域にボランティアに入った時のことです。とある小学校。校庭には仮設住宅が建設されていました。後で聞いたのですが、子供たちには遊び場があまりなかったようです。
校庭の坂の下にある道路にいた私の元に一人の小学生がサッカーボールを持ってきました。一緒に遊んでほしいということで、作業も一段落ついたところでその子と1対1でボールを蹴って遊びました。すると、ボランティア仲間の大人が加わり、最初の子供達とは別の学年の子が加わり、十数人がひとつのボールでパスを出し合う輪ができていました。
最後は道路で遊ぶなと別の大人に怒られたんですが(大人組が車には注意していましたし、通る車もほとんどない場所でした)、今でもその時の楽しい風景は鮮明に覚えています。⚽ひとつで大人も子供もヘトヘトになるまで走り回りました。
何年か後に、この時一緒にいた地元の方と再会した時、「あの時の子たちが、ボールで遊んでいたあの時の話をしていたよ」とお聞きして、本当に嬉しかったです。あの時の子たちも、もう中学生か高校生。そう考えると結構な年月が経過したなと感じます。
今回は日程を緩くして、2015年に発足した「いわきFC」の本拠地「いわきFC PARK」に立ち寄ってみました。ここは日本初の商業施設併設型クラブハウスということですが、、、
入口からもうすげえ。
クラブハウスのエントランス脇の坂を上ると、グラウンドがあります。
クラブハウスと繋がっている商業施設はこんな感じ。1階に車のディーラーさんとアンダーアーマーさんのショップ。2階がジム。3階は飲食施設がメイン。平日のお昼過ぎでしたが結構お客さんがいました。
店内は、エンブレムやチームのスケジュールや飲食店のオススメを教えてくれるばかでかいタブレットみたいな看板(名前なんだっけ)があり、おー最新だなあって感じでした。
同じ敷地内には、アンダーアーマーさんの集荷流通施設?もありました。
こちらは特に企業が熱烈にバックアップして、急速に環境が整いつつあります。あとは地域に根付き、結果を出せれば。
そういえば、今回は行かれませんが、コバルトーレ女川が3月11日にアウェーの浜松市でJFL開幕を迎えます。震災による活動休止から甦り、昇格したて初の試合が震災の日。本当はホームで迎えさせてほしかった、、、。シーズンの内のひとつの試合だけでない思いが、この試合に見られると思います。
いわき市から車を走らせ、Jヴィレッジ周辺も行ってきました。現在は工事中で、夏に一部施設が復活する準備が進められています。長く原発施設への中間拠点として接収?されていましたが、いよいよです。HPでは復活プロジェクトの募金も募集しています。ここも最寄りの道の駅が警察の臨時施設になったまま利用できなかったり、まだ震災の影響は残っています。
東北にあまり縁のない方、思い出したくない、という方もおられるかもしれません。でも、イチ長野県民として忘れてほしくないことは、翌日未明にも栄村で大きな地震があったこと。決して他人事ではないということ。せめて自分と自分の大切な人を守るくらいの備えはしておいてほしいと思います。スタジアムにいて被災した時の非常口や導線を考えることも良いと思います。