映画『スリービルボード』鑑賞。
先週、英会話の先生に「水曜と日曜と2回劇場で観たよ! きっとアカデミー賞主演女優賞と助演男優賞獲ると思うよ!」と熱く勧められた映画、『スリービルボード』鑑賞してきました。3/4はアカデミー賞ですので、結果も出たばかり。月曜の夕方というのに8割ほど劇場は埋まっていました。
サスペンス系はあまり観ないし、このポスターからしても、あまり行く気はしなかったですが、英会話の先生が薦めるものは、「あとからあとから語りたくなる映画」です。去年オススメされた『晴れの日は会えない、雨の日は君を想う』も、かなりよかったので、さてさて?
レイプされ殺された娘を持つ母親が、警察が捜査をちゃんとしてくれていないことを恨んでいて、ミズリー州の道路に、それを訴えるため、3つの大きな看板を立てて…。という、娘探しの映画なのかな? と思いながら劇場へ。
しかし、そこではありませんでした。テーマは「愛?」。
ゾクゾク感じたり、温かく感じたり、嫌な予感がしたり、感動したり、笑ったり、人情味を感じたり、途中から主役が入れ替わったり?! どこに転がるか全く展開の読めない映画です。サイコパスのなのかなと思ったら、愛があり、笑いがあり、またゾクゾクしたり。2時間くらいあるのですが、もっと続いてほしい、そんなことまで思っている自分がいました。本当によくできた映画なのです。
なんせ、脚本、監督が「北野武監督」をリスペクトしているそうで、「やくざの中に笑いあり」の要素と似ているとの見解もあるそうです。オマージュもいくつか込められているとか。これは映画ファンでないとわからない領域のようです。
母親、所長警察官、警察官の3人が物語の柱になっているのですが、それも3ビルボードを象徴しているのかという見解もあって、またそれぞれが登場するシーンに決まった音楽が流れていると、映画評論家の町山智浩さんのラジオで言っていました。とくに警官のテーマソング、マンマ・ミーアでも流れているアバの「ティキティカなちゃら♪」の明るい音楽が警官の心の中だとして、でも外側ではとんでもないことが起こっていたりして、ほんとにハラハラ?!怖すぎる。でもあのシーンがある意味芸術的で好きです。あと、私はあのシーンで一番ぐっと来たけど、みんなはどうなのかな? とか。いろいろ語りあいたいですね!!
さらには、アメリカ社会へのメッセージにもつながっているようですよ。英国人監督なのに?!すべて裏を突かれた、看板の裏が、たくさん写ったのはそのためか?!
日本語字幕のため、字幕読んでる間に次の展開にいっちゃったところもありましたし。なので、やっぱり今度は知識を入れてから、もう一度観てみたいなと、私も思いました。
やはりアカデミー賞、主演女優賞と助演男優賞獲ったようです。アカデミー賞のインタビューって、周りの人への感謝を述べるところが、いつも心温まりますよね。私も周りの人に沢山感謝を述べられるようになりたいと、いつも思わせられるのです。