高校を擬人化!神奈川高校物語。それは、高校たちの日常の物語。
神奈川県の各高校を勝手に擬人化して描いた物語です。湘南藤沢地域中心ですが、ご了承くださいませ。
主な高校の雰囲気と偏差値はこんな感じ。
001 学区廃止のお知らせ
それは西暦2005年頃、突如、神奈川県教育委員会本部に集められた各高校たちは、ある知らせを受け取ることとなる。
教育委員会「えー、うぉっほん。あのね、今ね18個ある学区ね、廃止します」
18個の学区とは、横浜東部・横浜中部・横浜西部・横浜南部・横浜中部・横浜臨海・川崎南部・川崎北部・横須賀三浦・鎌倉藤沢・茅ヶ崎・平塚・秦野伊勢原・県西・厚木海老名愛甲・大和座間綾瀬・相模原南部・相模原北部津久井の18個。
地域トップ校たち「な、なんだと」 その他の高校たち「ざわざわざわ」
教育委員会「生徒は学区を越えて人気校に集まるから、みんな頑張ってね」
横浜市立高校たち「我々は反対です!」 川崎市立高校たち「我々もです!」
教育委員会「仕方ないなぁ。じゃあ一部だけは残してあげる。だけど、ちょっとは他学区からも合格者を出してね」
横浜市立・川崎市立「やったー!」
教育委員会「えーと、どことどれくらい学区外からとるかはこっちで決めるわ。まず横浜市立は、東と戸塚の一般コースと桜丘とみなと総合は学区外からの人が定員の8%以内ならいいよ。同じ横浜市立でも南と金沢は30%以内にしてね。あと、川崎市立は市立川崎の普通科、橘の普通科、高津、幸の普通科は8%ね」
戸塚(音楽)「わ…わたしたちは…?」 サイフロ「呼ばれてないぞ✕7」
教育委員会「あ、戸塚の音楽コース、横浜商業、横浜サイエンスフロンティア、川崎総合科学、幸のビジネス教養科、川崎の福祉科・生活科学科、橘のスポーツ科・国際化は、学区なしね」
横須賀市立横須賀総合「あ、あの…私も一応…その…市立です…」 教育委員会「君も学区なし」
かくして、学区廃止の大号令により、神奈川県から学区が消え去った(一部を除いて)。
この物語は、そんな学区の消えた世界で奮闘する、高校たちのエキサイティングでドラマチックな日々を描いた高校ドキュメンタリー風物語である!!!!!
002 2018年度の倍率
教育委員会「えー、うぉっほん。そんなこんなでね、もう学区がなくなって10年以上になりますが、今年もね、人気投票の結果が届きました」
各高校「ざわざわざわ」 翠嵐「今年も我がトップはいただくぞ」 湘南「僕も負けないように頑張るよ!」
七里ヶ浜「今年は負けねーぜ、大船さんよ」 大船「あんまり興味はありませんが、いいでしょう。受けて立ちましょう」
藤沢清流「なんだか高まっている予感がする!」 藤沢総合「あら奇遇ね。私も何だか今年は行けそうな気がするの」
茅ヶ崎「ま、私もきっといいかな」 湘南台「うーん、私はなぜだか気分がすぐれないわ。早退しようかしら」
鶴嶺「ま、みんな良かったらいいわね〜」 藤沢西「ボクは新校舎も建てたしそこそこイケルと思うんだよな〜」
教育委員会「あのね、まずは湘南地域ね。発表します」 どん。
七里ヶ浜「よっしゃー!リベンジ!」 大船「全然気にはしていませんが、悔しいものですね」
清流&総合「お、おお。やるな、俺(私)たち」 茅ヶ崎「お、やっぱりよかった」
湘南台「帰りまーす」 寒川「お疲れ様でーす」
湘南「昨年よりも増やせたぞ。この調子で来年も頑張ろう!」
他地域の反応も様々だ。
翠嵐「ほう。やるな、湘南の。ただ我が負けることは許されぬ。今年もいざ、勝負だ」
神奈川総合「へー、おもしろーい」 横浜国際「oh!」 小田原「みんな頑張ってるね」
平塚江南「やっぱり湘南地域は人気校が多いなぁ。私達も負けてられないな。結果が楽しみだ」
大和南「次はオイラ達かな?」 海老名「早く見たいぜ!カモン!」
教育委員会「えー、うぉっほん。今日ね、他のエリアの書類忘れちゃったから今度またやるね」
翠嵐「…」 サイフロ「あいつ消しますか?ボス」 翠嵐「…いや、楽しみは取っておこう」
柏陽「ふふふ、みんな面白いなぁ」
(おそらく)つづく
003 湘南部隊結成秘話
それは学区廃止の大号令直後の帰り道のこと。
湘南「みんな、ちょっと集まってもらってもいいかな」
鎌倉「おーい、みんな、ちょっと集まってくれってさー」 湘南「ありがとう、鎌倉」
北陵「みんな集まりました」 湘南「ありがとう、北陵」
湘南「みんな忙しい所ごめん。実はさ、ずっと考えていたことがあったんだ。さっきの学区がなくなる発表のあとでこんなこと言うのはあれなんだけど…」
七里ヶ浜「湘南地域の高校で部隊を組もうって話だろ?」 湘南「え?」
大船「ごめんなさいね。もう私達みんなその話聞いてるの」
鎌倉と北陵を振り返る湘南。
鎌倉「ヘヘっ。ずっと一人でコソコソやれると思うなよ」
北陵「同じ湘南エリアのメンバーなんですから、もっと頼ってくれないと困ります」
藤沢西「そうよ。まだ頼りないかもしれないけど、私達だって頑張るからね」
深沢「ウン。ボクも、生徒たちのためになるなら賛成だな」
西浜「イェーイ。それ超楽しそうじゃん。さすが湘南ちゃん。良いこと思いつくね」
湘南「みんな……ありがとう。涙で前が見えないや。計画表どこへやったかな…」
藤沢工科「あるよ」
広げられたのは、【湘南部隊】の計画表。計画表の一番上、「結成目的」の欄にはこんなことが書かれている。
各高校が切磋琢磨をし、情報交換をし、各々さらなる発展を遂げられるように。生徒たちに、沢山のHAPPYと多くの選択肢を与え、素晴らしい未来を贈れるように。学区はなくなったとはいえ、各高校同士が最高の連携をとりあえる、そう、「仲間」であるために。
湘南「僕は提案したい。生徒たちに最高の教育をプレゼントするために。まずは湘南地域から、始めよう。つながることを」
鎌倉「みんなもちろん賛成だぜ。湘南部隊の、結成だ!」 高校たち「イェーイ!」
鶴嶺「その方がモンスターが出た時も安心だもんね〜」
寒川「神様も喜びます、きっと」
かくして湘南エリアの高校たちが手を結び、初のエリア編成部隊「湘南部隊」が結成された。総勢15名による大所帯の組織だ。すべては生徒たちのHAPPYのため。
その運動は他のエリアへも広がり、他地域においても「平塚部隊」や「県央部隊」など、生徒たちによりよい選択肢を与えることやモンスター討伐を目的としたエリア部隊が続々と編成された。
神奈川高校物語の開幕である。
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物語を通して高校の紹介や入試システムの紹介ができたらと思っています。またたまに書きます。
1 これ
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6 大学合格実績比べ