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時間の濃度

2022.10.24 15:00

Maribrengaëlです。

やっぱりお盆を超えると年末まで早い…!年々そう思います。まだまだと思われた予定も次々と消化して、ふと気づいたらあっという間に終わっています。ある人に言わせると、年をとるほど時間の流れを早く感じるのは、環境の変化と新しい挑戦がなく刺激が少なくなるから、だそうです。確かに、毎日ほぼ同じルーティンで過ごしていて、精神的にもそれほどふり幅がないと、気づけば「えっもう金曜日?」となりますよね。逆に、毎日新鮮な刺激に満ちていると、時間は遅く感じるんだそうです。短期的に受ける時間の感覚はあっという間だったとしても、一週間単位くらいでの時間の感覚は遅く感じる、ということです。これは『充実時程錯』と言って、科学的に証明されているとのこと。よく言われる「毎日充実しているから時間が過ぎるのが早いよね」というのは短期的な錯覚ということになります。そういえば、子どもの頃の夏休みは毎日違った刺激に満ちていて、その日はあっという間に感じても、永遠と続くのではないかと思われるようなとうとうとした感覚の中にいたような気もします。

つまり、時間の濃度(充実度)の差です。確かに、毎日変則的な行動をしている週は、「○○に行ったのはたった三日前なのにもうずっと前のような気がする!」と感じることがあります。そういえば、松任谷由実さんの歌にある "恋の一時間は孤独の千年"もそういう時間を表しているのでしょう。

さてさて、それにしてもあの暑かった8月頃から今までの時間の流れはますます速いと感じています。毎日同じルーティンで過ごしていない生活の私でさえ、です。その体感2~3週間。これはもはや早い気がする、という感覚的な問題ではないと感じているのですが、実際に地球の自転速度は一時的に速くなっているようです。(長期的には引力で少しずつ遅くなります)最短は2020年らしいですが、それはもちろん1秒以下の話で、私たちにとっては無意識の領域です。でも、基本的に速い状態は続いているので、その無意識が積み重なって「なんだか時間の流れが速いぞ?」と感じているのは、あながち気のせいではななかったりするのかもしれません。

今が9月であっても納得できる感覚ですが、実際は10月末で、今年二度目の「蝕のトンネル」が幕を開けるところです。毎年この二度目の「蝕のトンネル」が始まると、いよいよ年末の空気が流れてくるような気がします。今年最後の炙り出しのような期間となりますが、すっきりと膿を出し切って2023年ヘ向かってほしいと思います。今回は10/25 蠍座新月(部分日蝕)~11/8牡牛座満月(皆既月蝕)の期間となりますが、あっという間に過ぎたと感じるか、いつになっても終わらないと感じるかは、私たちそれぞれの持つ時間の濃度による、ということになります。

Les Chronovoyageurs...

※日本時間 10/25 19:50 蠍座新月となります。

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