Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

勝手に比較!住宅の設備・建材まとめてみました!~トイレの出入り口編

2022.10.27 03:00

トイレの出入り口 出入りを楽に、安全に

毎日、使用するトイレ。安心して使うためにバリアフリーを考えたい。まずは安全に出入りできることがトイレのバリアフリーの第一歩だ。



誰もが出入りしやすいトイレにしよう
バリアフリーで安心・安全に

トイレの出入り口は、開き戸タイプが一般的。使いづらくてもそれが当たり前だと思っている人も多い。開き戸は、開閉のときに、前後に移動しながら体をひねったりするため、バランスを崩しやすい。高齢者や体が不自由な人にとっては使いにくい出入り口だ。引き戸や折れ戸なら、立ち位置を大きく変えずに開閉できる。バランスを崩すことなく、出入りができるだけでなく、車いすなどでの出入りもしやすくなる。

また、出入り口のバリアフリーを考えるなら、開口部は750mm以上を確保したい。車いすでの出入りには900mm以上が必要になる。引き戸や折れ戸は、開閉のためのスペースが小さくて済むわりに、開口部を大きく取りやすい。狭いところでも開口部の広いトイレをつくることができる。古い住宅のトイレは、出入り口に段差があることも。段差解消スロープを使うなど、つまずきを防止する工夫も施したいものだ。車いすを想定するならできるだけフラットな床にすべきだ。

なお、引き戸には開き戸に比べて、音やにおいが漏れやすいというデメリットがある。デメリットを理解しておくことも必要だ。



トイレの出入り口のポイント

楽に開け閉めできる

引き戸や折れ戸は、バランスを崩すことなく開閉できる

開口部がひろい

つえを使う場合や介助が必要な場合は750mm以上車いす使用の場合は900mm以上

段差がない

つまずきの原因になるため、わずかな段差も解消する車いすでの出入りがあるなら、床をフラットに



【豆知識】内開きのドアは危険

古い家のトイレには内開きの扉もある。しかし、トイレの出入り口は原則「外開き」にすべき。万が一、トイレの中で人が倒れたときに、内開きでは倒れた人に干渉してしまい、扉が開かなくなる心配があるからだ。内開きのトイレドアがあったら、外開きへの交換をすすめたい。

外開きにするスペースがなくても、引き戸や折れ戸なら設置できる。バリアフリーの観点からもより安心な出入り口になる。

ただし、折れ戸の場合は、折れた扉の一部がトイレの内側に入り込むものもある。干渉せずに開閉できるかの確認が必要だ。



【知っておこう!】扉の種類による違い 開閉しやすいのは引き戸や折れ戸

開き戸


引き戸


折れ戸



出入りしやすいトイレドアのいろいろ

アウトセット引き戸

リフォームで取り入れやすい

ラシッサS 片引戸トイレタイプ アウトセット方式(LIXIL)


3枚連動引き戸

左右どちらからも開閉できる

ベリティス 3枚連動引違い(パナソニック)


折れ戸

省スペースで開閉できる

かんたんドアリモ(YKK AP)


連動折れ戸

扉が3枚に折れて開閉

ラシッサUD アウトセット方式 連動折れドア(LIXIL)


引き戸+開き戸

引いて開いて開口部を広げる

ひきドア(大建工業)


L型開放プラン

L字型に開けて広々した開口部

セーフケアプラス L 型開放プラン(永大産業)



安心機能付きのドアで より安全に

ゆっくり開閉

パナソニック


握りやすいハンドル

大建工業


指はさみ防止

YKK AP


ほかにも出入り口の危険を減らす工夫を

ドア横に手すり

ドアの開閉や出入りの際に体を支える

段差解消スロープ

出入りの際のつまずきを防止する



リフォマガ2022年9月号掲載