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フィンランドの移民向けの語学学校について

2018.03.11 21:55

私は今、フィンランド語の語学学校に通っています。 


この語学学校はフィンランドに移住した移民や難民向けのプログラムです。 


フィンランドのTE-officeという日本のハローワークのようなところで、Job Seeker(求職者)と登録すると、TE-officeからまず紹介されるのが、このフィンランド語学学校です。


 外国人(移民や難民)がフィンランドで就職するためには、 

 ① 語学学校でまずフィンランド語を勉強 

 ② 職業訓練学校に行って専門用語やフィンランドの仕事の仕方などを勉強

 ③ 就職をする

 という流れになります。 


私のフィンランド語学校は、昨年の9月から始まりました。 


学校が始まる前に、フィンランド語のテストを受けて、 

レベル別に、6カ月コース、10カ月コース、12カ月コースに分けられます。 

そのテストまでにフィンランド語を勉強していなくても全く問題ありません。

(私もそうでした) 


テストの後に、先生と面接があり、フィンランド語の知識だけでなく、

  ・母国での学歴(大学を卒業しているかどうか)

  ・今までに他言語を学んだことがあるかどうか 

なども考慮されてコース分けをされます。 

ちなみに、こちらのブログで書いた持ち物の大学卒業証明書(英字)をこの時も持って行きました。 


私は、フィンランド語を今まで全く勉強していなかったのと、外国語(英語)の勉強を経験したことがあるので、10カ月コースになりました。


 語学学校が始まるまでの時間

   3月 TE-officeに登録

   4月 フィンランド語テストと面接をうける

   9月 フィンランド語学校スタート

 私の場合、テストを受けてから約半年待ちました。 

もともと5月から学校が始まる予定だったのに、その学校が行政からのお金をもらうのを失敗して、学校を始めることができなくなったそうです。(*_*; 


語学学校が始まるのは定期的ではないようで、人によっては移住してすぐに語学学校が始まる人もいますし、私のように半年待つ場合もあります。タイミング次第ですね。 


こうして私は9月から7月の10カ月間毎日フィンランド語学校に通うことになりました。 

授業は 

・月曜から金曜の毎日 

・1日9時から14時までの5時間 

  ・9:00~10:15 1限目

  ・10:15~10:30 コーヒー休憩 ←フィンランドらしい

    ・10:30~11:45 2限目

      ・11:45~12:30 ランチ休憩

      ・12:30~14:00 3限目 

なので、実質勉強するのは4時間です。 

1クラスは15人で担任の先生が1人。

土日と祝日は休みで、クリスマス前後は13日ほど冬休みがありました。  


語学学校の費用に関して 

費用は無料です。 

教科書とシャーペンも支給されます。

しかもKELAから毎月255€支給されます。 

フィンランドは、求職者には失業手当として、毎月約518€支給されます。 

それにプラス255€支給されるので、学校に行っている間は、全員約770€(約10万円)を支給されます。フィンランドは社会福祉が充実していると言われていますが、これは移民にとって、とても嬉しいサービスだと思います。(ただ、その分物価も高いし、税金も高いので、これだけを見て、フィンランドが素晴らしいとは決して言えませんが笑) 


授業はフィンランド語で教えられます。

フィンランド語は単語の活用が多く簡単な言語とは言えませんが、毎日勉強しているとさすがに話せるようになってきました。 

それに、授業中はグループ練習が多く、毎日会話の練習をするので、日本で英語教育をうけていた時よりは断然はやく喋られるようになりました。

クラスには色んな国籍の人がいます。 

ハンガリー、トルコ、ポーランド、クロアチア、タイ、日本が一人ずつと 

あとクラスの半数はイラク、アフガニスタンからの難民です。 

難民というと、すごく貧しくて大変そうなイメージがあったのですが、明るくてよく笑う人が多いです。 

全く違う国籍の人と毎日一緒に勉強しているこの経験は貴重だなと思いながら、楽しく勉強しています。