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こどもトリニティネット

女性デジタル人材育成プラン ってどんなプラン?

2022.10.26 06:17

令和4年4月、政府は「女性デジタル人材育成プラン」を決定しました。


このプランが、

・今後どのように私たちに影響するのか・・

・岐阜県の女性デジタル人材をどのように育成するべきか・・

概要や具体策を確認していきましょう!


・女性デジタル人材育成プランって?

このプランは、就労に直接繋がるデジタルスキルを身に付けた女性デジタル人材の育成を進めるため、令和4年4月26日男女共同参画会議において決定されました。


特に、

・育児中や介護中の女性が柔軟な働き方でデジタル就労できる環境整備

・デジタル分野は未経験でスキルアップしたい女性

・コロナの影響による減収や失業に悩む女性

などを主な対象としています。


このプランに基づいて、デジタルスキル習得支援やデジタル分野への就労支援を3年間積極的に推進します。


・なぜ女性デジタル人材育成プランが策定されたの?

女性デジタル人材育成が策定された背景は以下の3つです。

・コロナ禍で就労の機会が減少

・女性の経済的な自立を支援

・ジェンダーギャップの解消

順に解説します。


①コロナ禍で就労の機会が減少

コロナ禍では、女性の就業面に大きな影響が・・。

実際にコロナ禍で、職を失った非正規雇用労働者は2021年7月時点で50,000人を超え2020年12月時点より約35%増加したと言われています。


特に、外出制限や子どもの休園・休校により子育て中の女性の就業者数が減少しています。

また、家庭内での家事や育児が増え家庭内無償労働が増えたことも、就業者数が減少した要因とも・・。

子育て中のママなら、実感した人も多いのではないでしょうか。


一方で、情報通信業はコロナ下においても雇用が増加し、デジタル人材の需要が高まっています。

実際に、当団体が岐阜市内50社の企業さんに「コロナ禍で業務上困っていることはあるか?」をアンケートしたところ、46%がコロナ禍で業務上困っているという結果でした。


例えば、

・リモートワーク推奨時の人材育成

・リモートワークのルールづくり

・デジタル推進できる人材の確保

等、企業側もデジタルに対応しきれていない印象を受けました。

そのため、女性のデジタルスキルの向上と就労支援が重要となっ ています。


 ②女性の経済的な自立を支援

女性が経済的に自立できるよう、 支援する目的も含まれます。


コロナ禍における解雇や労働時間の減少など雇用の変化で、経済的に厳しい状況にある女性やひとり親家庭が増加しています

また、子育てや介護などフルタイムでの仕事ができない女性をどのように支援して、経済的な自立に結びつけるかが重要です。


しかし、コロナ禍によってリモートワークをはじめとする在宅ワークが広まり、フルタイムで働くことが難しい女性でも多様な働き方が選択できる環境が整いつつあります。

さらに、デジタル分野で働く女性は、経験年数に比例して順調に年収が伸びているので、女性の安定した経済的な自立を期待できる分野です。


デジタルスキルを身に付ければ、ライフスタイルに合わせた働き方を実現でき、人生設計に柔軟に対応できると期待できます。


③ジェンダーギャップの解消

デジタル業界は男性の割合が圧倒的に多く、男女間の偏りがあります

そのため、ジェンダーギャップ問題を解消する手立ての一つでもあります。


どんな仕事でも同じですが、男女問わず多様な担い手が参加することによって、様々な視点からのアプローチができます。

将来、子どもたちが成長した時のジェンダー格差を小さくすることにも繋がりますよ。

デジタル人材の需要が高まる中、ジェンダーギャップの解消を進める必要があると分かりますね。


以上の背景から、女性デジタル人材育成プランが策定されました。

デジタル業務を通じてスキルアップやキャリアアップのチャンスが失われないよう取り組みを推進する必要がありますね。


・デジタル人財に向けて・・今から学習できるコンテンツ2つを紹介

デジタルに関する知識や能力を今から身に付けるのって大変そう・・との声も聞かれます。

まずは、ご家庭で気軽に取り組める学習コンテンツ等の情報をご紹介します。


・デジタル人材育成プラットフォーム「マナビDX」(経済産業省)

https://manabi-dx.ipa.go.jp/04/

経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構が、デジタルの知識や能力を実践的に学べる場として、ポータルサイト「マナビDX」を開設しています。


「特に女性におすすめ」のページでは、子育てや家事の両立や一時的なキャリア中断など様々な事情を抱えた女性にも受けやすい講座が紹介されています。

例えば、

・無料で訓練を受けながら学びたい人向け

・働きながらデジタルのスキルアップをしたい人向け

・ひとり親家庭で給付を受けながら学びたい人向け

・就職、転職を考えている人向け

など、自分に合った学び方を見つけることができます。


・日本リスキングコンソーシアム

https://japan-reskilling-consortium.jp/

「日本リスキングコンソーシアム」は国や地方自治体、民間企業等から構成されています。デジタルスキルの向上を目指し、教育プログラムや就業支援サービスの提供が行われているサイトです。

トレーニングプログラムで学んだスキルを活かせる就職支援まで提供されていますよ。


・当団体が取り組む「デジタル人財育成」

当団体は就労や社会参画に関心のある女性に、学び〜就労まで切れ目のない支援とその仕組みの構築を目的とした”デジタル人財育成プロジェクト「未来をつくるデジタル入門」”を実施しました。

この講座には

・妊娠、出産により社会参画にブランクのある女性

・デジタルスキルをアップさせたい女性

・キャリアチェンジを通じて理想の働き方を目指す女性

など25名の女性に参加していただきました


知識を身に付けるだけでなく、実践スキルを体感することでキャリアに繋がる技術習得を目指し、講座後は受講者と企業をつなぐマッチング交流会を予定しています


デジタル人財育成プロジェクトによって、

・女性デジタル人財の増加による岐阜市内企業全体のデジタル化促進の支援

・出産や育児等の理由で離職していた女性が、デジタルについてポジティブに捉えられる変化

・企業の本質的なニーズを理解し、企業に必要とされる価値を提供できる人材を目指し、マッチング率を高めることで就労の機会を提供

等の効果をもたらしています。


11月には企業さんとのマッチングを予定していますよ!

今後も、ママや女性がライフスタイルに囚われないスキルを身につけられるように、できることを進めてまいります。