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ミニッツコラムVol1:コレクションしたくなるボディの繊細な作り込み

2018.03.12 01:53

新しいオモチャを手に入れた時のワクワク感はいつも同じ。中のクルマが箱の外からでも見えるパッケージは、箱開けの儀式の気分を盛り上げてくれます。


質問:ミニッツとは一体何者か?


結論→走る“ディスプレイモデル”


 ボクがミニッツを表すとしたら、この言葉がぴったりだと思うんです。もういい歳を重ねたオジサンが、二十年ぶりくらいに触れることとなったこの手のひらサイズのミニッツは、再びR/Cカー熱を呼び覚ましてくれるだけでなく、新しい楽しみも見出してくれました。


 ここ数日、ボクが久しぶりに楽しんだ「最近のミニッツワールド」について、“はじめて目線”でコラムとして書いてみたので、よかったら、どうぞおつきあいください。


ミニッツコラム(目次):

Vol1:コレクションしたくなるボディの繊細な作り込み

Vol2:単四アルカリ乾電池でもよく走る!

Vol3:ミニッツのサーキットは意外と身近にあった

Vol4:走る、愛でる、集める、というみんなの趣味


 今からちょうど1年前に発売された、DRONE RACERの取材でお付き合いの始まった京商のスタッフの方に、ボクが「昔、電動R/Cカーを走らせていたことがある」とお話ししていたこともあって、「今度はミニッツ走らせてみない?」とお誘いいただきました。


 もしかしたら、このコラムを見ている皆さんの中にも、かつては、かなり本格的にR/Cを楽しんだことがある方や、あの日の憧れのままに時が止まっている人もいるかもしれません。ボクは、「大人になった、現代(いま)!こそR/Cカーを走らせたい」。そんなリターン組に入ります。


 ただ、正直言うと、中学生や大学生の頃に12分の1スケールのEPカーや10分の1スケールのEPバギーを当時のF1カラーに仕立てて仲間内にレースを楽しんでいたボクとしては、27分の1というスモールスケールのミニッツに、どうしても「“オモチャ”の域を出ないトイR/Cカー」という印象を持っていたのです。そこで「ミニッツってそんなに面白いモノなの?」と、まずは半信半疑で「ミニッツ サーキット」のお店で開催されていたビギナーズデーに出かけてみることにしました。

※本記事の「ビギナーズデー」は京商直営ショップにて開催されたものを取材しています。
※ビギナーも満足のRC体験をご紹介している、こちらの「RC体験しよーよ!」特設サイトを利用してみるのもオススメです。


 ミニッツ専用コースがあるお店では「ビギナー走行タイム」を設けて、走りやすい環境にされているお店もあります。今回訪ねたお店では毎月2回、日曜日の午前中に、ミニッツの初心者を対象にした「ビギナーズデー」が開催されています。これは文字通りビギナーがベテランに気兼ねすることなく、自分のペースでミニッツを走らせられるという時間です。


 さらに、このお店はミニッツの「プロショップ」ということもあり、ミニッツに詳しいお店の方が、あらゆる相談に応えてくれる「ミニッツクリニック」が開いています。二十数年ぶりにR/Cカーにカムバックするボクにとって、こうした機会は願ったりかなったりの場でしょう。ボクが訪れたビギナーズデーのこの日も、新たに「マクラーレン12C GT3 2013」のレディセットをその場で買ってミニッツデビューするという親子がいました。


 で、ボクが愛車に選んだのは同じミニッツRWDシリーズレディセットの「日産GT-R(R35)」。これは去年10月に発売されたばかりで、RWDシャシーに最新型のプロポ「Syncro KT-531P」をセットにしたもの。なにより嬉しいのは、このGT-R(R35)のセットだけ、ミニッツが誕生した1999年当時の1万4800円と、ほかのレディセットよりも価格が安く設定されていること。新しいオモチャを手に入れるときの言い訳としては、やはりハードルは低い方がいいですよね。

ミニッツは駆動方式も選択可能。左からミニッツRWDのミッドシップ、同じMR-03シャシーベースのミニッツRWD(後輪駆動のリヤモーター)、最近登場した前輪駆動のミニッツFWD、そしてドリフトドライバーに人気のミニッツAWD(全輪駆動)と、実車の駆動方式に合わせるもよし、楽しみ方に合わせるもよしと、チョイスの幅は広いんです。


 箱を開けるとスケール感の高いボディをまとった車体と、送信機、そしていくつかのパーツやカラーコーンがごそっと出てきます。セットを買えば、あとは単四型アルカリ電池8本(車体用4本、送信機用4本)を揃えるだけで走行可能という仕立ては、1999年の発売当時から変わっていないとか。そしてなにより驚いたのは、そのミニッツ自体のつくりの繊細さなんです。

同梱された20個のミニコーンにこれで8の字やスラロームといったコースを作って、R/Cカーの基本的な操縦を身に付けてほしいという、ビギナーへの気遣いが感じられます。


 愛車となったアルティメイトメタルシルバーのGT-R(R35)は、実車の雰囲気を上手く再現したフォルムはもちろんのこと、ヘッドライトやリヤウイング、ミラー、ワイパーといったパーツが、ていねいに作り込まれています。ボクの中のR/Cカーといえばポリカーボネートのクリアボディで、ライトをはじめ細かな外装パーツはデカールで表現するか、省略してあるのが普通です。


 こうしたディフォルメは、走るモデルカーとして強度などを考えると当たり前のことだと思っていたんです。でも、手にしたGT-R(R35)は、まるでダイキャストモデルのように、ヘッドライトやボンネットバルジ、ミラーは別パーツで、ワイパーもちゃんとあります。一番驚いたのはテールにあしらわれた「GT-R」のエンブレム。わずか2mm四方にも満たないバッジを貼り付けてあるんです! いや、ホントこれはお世辞でも何でもなく見事という言葉に尽きます。

箱から出てきたGT-R(R35)は、R/Cカーというよりダイキャストモデルというくらい細部まで作り込まれたボディ。ウインカーやエンブレムバッチがきちんと別パーツで再現されています。


 ミニッツには「オートスケールコレクション」といって、丁寧に塗装され、作り込まれたボディだけをディスプレイモデルとしても販売しています。これなら走らせるR/Cカーとしてだけでなく、走りに行けない日にはデスクの上に飾って、それを眺めておくだけでも楽しいものです。さらに言えば、好きなクルマのボディを集めて、コレクションする楽しみもありますよね。


 小心者のボクとしては、ここまでよくできていると走らせて傷がつくのがもったいないと思ってしまうほど。そんなボクに京商のスタッフさんは「走行用とは別にディスプレイ用のボディを買ってください」と(笑)。

すでに生産終了のモデルも含めるとゆうに300種類を超える車種が揃うミニッツ。そのどれもがハンパなく緻密に仕立てられていて、走らせて傷つくのがもったいないほど。そしてどれも欲しい!

あなたなら、どんなミニッツを選びますか?


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