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エニアグラムとは何だったのか:生命の種子と13日の金曜日。

2018.03.12 06:07

https://ins8.net/enneagram03  より

宇宙は、数学という言語で書かれている。

その文字は三角形であり、円であり、その他の幾何学図形である。

図形がなければ、人間は宇宙の言葉を理解することなどできない。

図形がなければ、人間は暗い迷路をむなしく彷徨うばかりなのだ。

ガリレオ・ガリレイ

テンプル騎士団が壊滅されたのは13日の金曜日だったとされます。

中世ヨーロッパで活躍した騎士修道会のテンプル騎士団は聖地エルサレムに派遣され、いくつかの重大な発見がなされたとされています。

ソロモン宮殿には神と人間の交わした契約書が秘められた聖櫃(アーク)があるとされ、まるで映画『インディージョーンズ』みたいなお話ですが、大切な宝物は失われたアークでなのか、それとも聖杯なのか。いずれにしろ、その後からテンプル騎士団は絶大な影響力を持つことになります。

映画『ダヴィンチコード』では、聖杯イメージからマグダラのマリアが連想され、「この宝物とはキリストの血統なのではないか?」という設定になっておりました。マグダラのマリアは宿したキリストの子とともに逃げ、秘儀的な組織に守られ現代にもつながれている = それがヒロインのソフィー、というお話でした。

この物語はフィクションではあるものの、それは当時から現代までの権力の根拠を揺るがすほどの <聖杯> であったことは確かなのでしょう。

発掘と発見から力を持ったことが元となり、テンプル騎士団は彼らに脅威を感じた当時の権力協会とフィリップ4世から強制失脚させられることになります。フランス全土においてテンプル騎士団の会員を異端とし、13日の金曜日に一斉逮捕され騎士団総長のジャック・ド・モレーは火あぶりになったそうです(もちろん諸説あり)。

僕はプラハを訪れたとき、

「この発見とは種子であった」

と耳にしました。

種子と聞いて、まず最初に思い浮かんだのは、万物の源泉である種子です。7つの円を組み合わせて描画したものに「シード・オブ・ライフ」がありますが、これは神聖幾何学においてはわりと知られた図形でしょう。フラワーオブライフに展開する前段階のカタチです。

数の意味は7を「生」とするなら、13は「死」とされます。

空間においても7と13は象徴的な数で、ひとつの円に接する円を組み合わせていくと、全体は7つの円になります。そして3D上で、ひとつの球体に接するように球体を組み合わせていくと13個の球体になります。ここには、バックミンスターフラーがベクトル平衡体と呼んだ構造が見てとれますね。

不吉な忌み数とされる 13

海外では13階が無い、飛ばして14階とされている建物などもあるくらいです。7は「生」を象徴しラッキーセブンと呼ばれます。一方で13は「死」を象徴して避けられるはずですが、実は至る所で聖数として目にすることのできる数です。都市伝説でよく紹介されるのは、1ドル札は13の数であふれていることなど。

7はここで書いたように循環数でした。

そこで13を同じように考えるとこのようになります。

1/13=0.076923076923…

2/13=0.153846153846…

3/13=0.230769230769…

4/13=0.307692307692…

5/13=0.384615384615…

6/13=0.461538461538…

7/13=0.538461538461…

8/13=0.615384615384…

9/13=0.692307692307…

10/13=0.769230769230…

11/13=0.846153846153…

12/13=0.923076923076…

13/13=0.999999999999…

ここには2つの循環パターンが発見できます。

076923 と 153846 です。

これをエニアグラムに移し替えてみるとこのように(右図)なりますね。

ちなみに、数0はエニアグラム上では9として考えています。

特徴としては、3・6・9点からは4本の軌道が出ている部分でしょうか。その三角形を見てください。ちょうど、三角の底辺が開いたコンパスのような形状になっています。これは7(通常エニアグラム)においては循環に入らない3−6−9が独立した三角形とされていた部分です。

コンパス部分三角形の上辺9−3と9−6を設定するのは 076923 です。→ 三角形

そして底辺の3−6を結んでいるのは 153846 です。 → 変性六角形

以上は三角形の底辺がちょうど開いたイメージ(コンパス)で、その両端を結ぶ軌道はZをクロスさせるかのように変性六角形を創っています。うーん、仕組みがわかりやすいように、三角形と変性六角形を、それぞれ分けて見てみましょうか。こちらでは点線が通常のエニアグラム(7)で、左が三角形、右が変性六角形の重ね合わせとなります。

この変化をある人物は「開眼」と呼びました……。

3の法則、7の法則、13の法則。

エニアグラムとは何だったのか:ヴェシカパイシスは黄金比なのだろうか? 神聖幾何学の話。

「ヴェシカパイシスの十字って、黄金比ではないですよね?」

青い十字部分の「比」です。

まず1巻を手に取ると、該当部分はすぐに見つかりました。

メルキゼデク氏によるとこのヴェシカ・パイシスは「神聖幾何学のすべての関係性の中でもっとも重要」とあります。確かにその通りです。

ふむふむ。

生命の木(ツリー・オブ・ライフ)に存在するすべての線は、フラワー・オブ・ライフのヴェシカパイシスの縦か横の長さのどちらかと等しいのです。そして、それらのすべてが黄金比になっています。フラワー・オブ・ライフに重ねられた生命の木を注意深く見ると、どの線も完璧にヴェシカ・パイシスの長さか幅と合致しているのがわかります。これが「大いなる虚空(グレート・ヴォイド)」から出てきた時に見られる、最初の関係性なのです。

P77 『フラワー・オブ・ライフ 第1巻』

ドランヴァロ・メルキゼデク 著 ナチュラルスピリットより

うーん、ここだね。

確かにこの書き方だと、ヴェシカパイシスの十字(縦と横の線)が黄金比である、と読めますね。

しかし、これはどうなんでしょうか?

半径である横線1に対して縦線は √3 です。

求め方はカンタンで「ピタゴラスの定理」を使います。半径を1とすると、ピンクの直角三角形の二辺は1と2です。つまり、ピタゴラスの定理(a2乗+b2乗=c2乗)から、ヴェシカパイシスの横線を半径の1とすると、縦線は√3ということがわかります。

こちらがルートの値です。一番下のφが黄金比。

ヴェシカパイシスの縦線が1.618ならいいのですが、実際には1.732です。

今回、色々と検索していて「フラワーオブライフが黄金比であふれている」的な記載は多々あるんだけど、一体どの辺が黄金比なのだろう?

これは3次元の投影ですから、立体的に考えるとベクトル平衡体になり、正二十面体になり、当然十二面体にもなりますから、黄金比であふれています。けれども、2次元に限ってこの図形を考えた場合はどんな仕組みになっているのでしょう?

フラワー・オブ・ライフと黄金比について詳しい方いたら、この関係(ロゴス)をぜひ教えていただけたら嬉しいです。

そこで、ヴェシカパイシスにおいてルート5を探してみましょう。

すると、ここに見つかりますね。これもやはり、ピタゴラスの定理から。

あとは有名な正方形から出発する黄金比があります。

正方形の底辺の中心から角に線を引き、その円弧を描くと、黄金比になります。

ついでに、黄金比であふれている五角形・五芒星も探してみましょう。

一応、これまでの話の文脈からも、種子の展開についていえば、コンパスを使って五角形がこんなふうに現れます。円の中心を円周上に置いていきながら描いていきます。だから√3(square root 3)は万物を生み出すのです。この意味において、3はとても重要な数字です。

比(ロゴス)とは、関係をあらわしています。

黄金比の定義は、線分を2つに分割するとき

a : b = b : (a + b) となることです。

つまり、ある線分を2つに分割した場合に、長い線と短い線のロゴス(比)が、全体と長い線のロゴス(比)と等しくなる比率。

これをバッキー(バックミンスター・フラー)的にいえば、

「わたし」か「あなた」の世界から、

「わたし」と「あなた」の世界へのシフトする瞬間。

そのとき「わたし」と「あなた」のロゴス(関係)は黄金比なのです。

これをジャック・ラカン的にいえば、

「わたし」から見た「あなた」のロゴス(関係)が

「私とあなた(全体)」から見た「わたし」のロゴス(関係)に等しい瞬間。

そのとき「わたし」と「あなた」のロゴス(関係)は黄金比なのです。

黄金比の謎(まとめ)。

あの後、皆様から様々な角度からの情報を教えていただきました。

ありがとうございます。

原文を送ってくださった方もいらっしゃいましたよ。

生命の木(ツリー・オブ・ライフ)に存在するすべての線は、フラワー・オブ・ライフのヴェシカパイシスの縦か横の長さのどちらかと等しいのです。そして、それらのすべてが黄金比になっています。フラワー・オブ・ライフに重ねられた生命の木を注意深く見ると、どの線も完璧にヴェシカ・パイシスの長さか幅と合致しているのがわかります。これが「大いなる虚空(グレート・ヴォイド)」から出てきた時に見られる、最初の関係性なのです。

P77 『フラワー・オブ・ライフ 第1巻』

ドランヴァロ・メルキゼデク 著 ナチュラルスピリットより

「それらのすべてが黄金比になっています」

英語では

And they all have Golden Mean properties.

となっているそうです。

うーん。 have ですか。どうとでもとれますね。

比というものは、どんな長さであってもあらゆる比を持つ(have)こと自体はできます。

なぜかというと、比例というのは、どんな長さにも存在するからです。

それは「関係性」なのですから。

男性であっても、女性であっても、「異性」がいる(have)のです。

長さが1でも100でも、それぞれの関係性があり。

それぞれの黄金比が存在する(have)わけですよ。

しかし、このような前提であったとしても……この書き方だと

「そして、それらのすべてが黄金比になっています」

という訳になるでしょうね。

かつてピラミッドの建設時は黄金比は無理数ではなく、ざっくり「5:8」と考えられていたようです。もっといえば、正確に黄金比に一致する比は物理的に不可能ですから、おおざっぱに「黄金比っぽい」関係になっている、という意味なのかもしれません。ちょうどこの本では、誤差7%くらいのね。

いってしまえば。

この宇宙に存在する黄金比は、すべて「黄金比っぽい」関係なのです。

本当に正確な黄金比は、数式の中にだけ存在します。

それを記述することは千年かけても万年かけてもできないものです。

無いわけじゃないけど、この地球上には引き出せない、「比」なんですね。

まとめとして。

フラワー・オブ・ライフのもとのカタチ、ヴェシカパイシス(魚の浮袋・種子)をもとに発見できる黄金比をいくつか紹介しておきますね。

4つあげておきますので、あれこれパズルのように楽しんでいただければ、と。

まず、ピラビッドの黄金分割を設計した方法なのでは? という説もある直角三角形から創った黄金比。ヴェシカパイシスに直角三角形を発見すれば、そこから黄金分割が可能です。

直角三角形ABCを作り、辺AC上にCを起点にBまでのロープCBを引っ張ってもっていきます。するとbCができますね。

今度は、そこでできたAbのロープを辺AB上へ持っていきます。すると、辺ABを黄金分割するポイントができます。

これは円の直径を黄金分割しています。

次に、これは前回紹介したものと同じですが、正方形の底辺の中心から角に線を引き、その円弧(ピンクの円)を描くと、これは半径1に対しての黄金比になります。

次に、これは変化形。

折れ曲がった黄金比(半径1に対して)ができるのです。ブルーのラインが某秘密結社のようなマークになっているのは、特に意味はありません。

曲がるなんてユルセナイ! ミトメナイ!

そんなアナタには、円の直径2からの黄金比はどうでしょうか。

√5にプラス1して、こうなります。2に対して黄金比ですね。上の図の線を2倍にしたカタチ。