『霖[ながあめ]』対談
第二篇「霖[ながあめ]」チーム、小林桃香さん、板場充樹さん、齊藤由佳さん、沈ゆうこさんです! よろしくお願いいたします。
小林・板場・齊藤・沈 よろしくお願いします。
先日初通しを終えましたが、稽古はいかがですか。
小林 一度全部の作品を観て、自分たちの作品の役割も見えてきたので、二つ目のスタートラインに立ったなという感じ。
沈 すごい……言いたいこと全部言ってくれた(笑)
齊藤 みんな真面目です。
真面目チームなんですね(笑)
では、皆さんが演じている登場人物について教えてください。
沈 二役やってる人もいます。
小林 一人が複数役やるのは露と枕初だね。
沈 皆好きなんだけど、全員まんべんなく嫌な奴だなって思います。
齊藤 私通し稽古終わった後、みんなに「一番最悪な役」って言われて結構傷つきました(笑)
板場 愛嬌で許されてるところはありますよね。かわいいから。
齊藤 まあ、ド天然ですよね。
沈 でも個人的には全ての人類こうであってほしいなって思う。
小林 確かに。結構最強の人かもしれない。
沈 いい意味で無敵の人だなって。
板場 沈さんの役は振り幅がある役なので、そういうところが面白いなって思います。
沈 私は桃香ちゃんの役が好き。振り回されるのってあんまり桃香ちゃんらしくない役だから「そんな姿が!」って感じ。
小林 そうですね、露と枕では傷つけられる役が多かったけど、今回は四人とも同じくらいうざいから、私だけ振り回されてて申し訳ないなって思ってます。みんなももっと振り回されてほしい……。
今回の作品のテーマは『生活と加害』ですが、このお話においてそのテーマはどんなふうに現れてると思いますか。
沈 三作品の中で一番身近に感じやすい『加害』だと思います。観ている人も「心当たりがあるぞ!」って思いやすいかも。ある意味親近感を持ちやすい話。
齊藤 ここにいない人々への非難や、目の前にいる人々への非難など、たくさんの加害が飛び交っている場所だなって思います。
板場 確かに、小さな加害がたくさんあるっていう印象ですね。三作品の中では一番ライト級。
沈 そう、ドタバタしている。
齊藤 お祭りって感じ。
小林 眉間にしわ寄せずに気楽に見てほしい。私も難しいこととか全部手放して挑もうと思ってます。
では、最後に意気込みをどうぞ。
板場 作品全体通して魅力的なテーマがありますが、自分たちのチームはからっと見れるかなと思うので、自然体に近い演技を楽しんでもらえればなと思います。
小林 みっちゃんに負けないようにおっきい声で頑張ります!
沈 何だろう……特に「霖[ながあめ]」に関しては、「私性格悪いよ」って思ってる人に観てほしいです。楽しめるかも(笑)
齊藤 連作短編集は三つそれぞれ雰囲気が違うので、楽しんでいただけたらと思います。 あと私は最近『SPY×FAMILY』の、アーニャのモノマネをずっとしています。なんででしょうね。
なぜ齊藤さんがモノマネしてるかは、劇場でわかるかも?しれません(笑)
皆さんありがとうございました。
露と枕 番外公演
連作短編集『雨のかんむり』
2022.11/9-13 @シアター風姿花伝