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EDICOLANTEのイタリア小さな可愛い街の旅行記とコラム

サン・ニコラ・イン・カルチェレ教会 Basilica di San Nicola in Carcere

2020.09.14 00:29

ここはかつてフォルム・ホリトリウム(野菜や果物の市場)があった地区で、3つの神殿の上に、1128年、ローマ教皇ホノリウス2世(Onorio Ⅱ)の命でサン・ニコラ・イン・カルチェレ教会 (Basilica di San Nicola in Carcere)の建築を開始。ミラのニコラオスに捧げられた。中世の頃にこの周辺の地域は、ギリシャからの移民が多く住んでいた。カルチェレ牢獄という意味で、8世紀にこの場所は牢屋として使われていた。


教会外装

ファサード 

1599年、鐘楼と現在の姿はジャコモ・デッラ・ポルタ設計で大々的に改修。

左はサン・ニコラ、右は3世紀に聖堂内に埋葬されたサンティッシミ・マルコ・エ・マルチェッリアーノのレリーフ。

右側の門はローマでは珍しい15世紀のゴシック様式。




教会内部

三廊式。ローマ時代の古代の神殿遺跡を再利用した14本の円柱

クリプタ(地下祭壇)には、3つの神殿の遺跡が見れ、教会の土台として、教会の支柱として使われている。調剤司祭の墓には、13世紀の初頭のフレスコ画連作『キリストの洗礼』で飾られていたが、現在はヴァチカン美術館に展示。 


★ 中央祭壇 アプス

ヴィンチェンツォ・パスクアローニ(1819-1880)作の『サン・ニコラとピウス9世』

聖堂のアプスにかかるドーム(Catino)は、イエス・キリストと聖母と膝まづくサン・ニコラ

(次回訪問時に見学)


様々な時代のフランメンティ(碑文などの欠片)2世紀頃から12世紀頃。



右廊

コズマーティ様式の装飾。ローマでは珍しい12世紀のゴシック様式の横からの入り口。


★ アントニアッツォ・ロマーノ

本来は、この教会地下のビザンティン様式の礼拝堂にあった、剥がされたフレスコ画。

アントニアッツォ・ロマーノについて詳しくはこちら↓

誓願文(Iscrizione Votiva)と神殿の円柱遺跡

2つ目の円柱付近のの誓願文“Anastasius”。9世紀のオリジナルは金色。


左廊

14世紀の十字架(次回訪問時に見学)


地下遺構

見学料 3ユーロ

★ 共和制ローマ時代の重要な3つの神殿が地下に眠る。


★ 希望の神スペス神殿

教会外壁に見られる、3つの内、一番小さい神殿。

スペス神殿とユノ神殿の間の通路だった場所。ローマ郊外の修道院ガビニャーノ出土の遺骨。

聖堂から出土。


★ ユノの神殿

教会真下。現在のラヌーヴィオの神。


★ ヤヌス神殿

前と後ろに顔を持つ神。

ヤヌス神殿の円柱基盤。


★ 地下聖堂 クリプタ

現在の地上聖堂にあるアントニアツォ・ロマーノの剥がされた15世紀のフレスコ画は以前はここにあった。



教会裏庭のモンテ・サヴェッロ広場 Piazza di Monte Savello

★ フォロ・オリトリオ Foro Olitorio(Forum Holitorium)の遺跡

フォロ・オリトリオ(Foro Olitorio、Forum Holitorium)は紀元前1世紀頃の、野菜や果物、豆類の市場。現在の教会裏庭に、外から見ることができる。


写真集


情報



ブログ



参考

wikipedia

Romano Impero