AndStill Award 2017 ~Fight of the year 2017~
アカデミー賞もすでに終わってるのでなんとか3月中に終わらせたく高速UP笑
今回はベストバウト編!
ノミネートFight
2017.3.3 日本ライト級タイトルマッチ
土屋修平(角海老)vs西谷和宏(VADY)
デビュー12連続KOを飾りその最中全日本新人王MVPも獲得。誰もが王者になると思われたが日本上位ランカーに跳ね返され、その後は要所要所で敗北を繰り返す。そんな土屋が足がけ7年やっと掴んだ日本タイトルの初防衛戦は関西からやってきた西谷。あまり情報もなかったため土屋が軽く防衛するだろうと私は思っていました。試合はやや西谷ペースで試合が進むも5Rに土屋がカウンターでダウンをゲットし途中採点は3者ともに47-47のイーブン。ダウンを奪ったこともあり土屋が前に出て主導権を握りに行く。一発強振の土屋に細かいカウンターで応戦し互角の展開。疲労が見えた土屋に西谷のアッパーが炸裂しダウン!立ち上がった土屋だったが足元はふらつきたっているのがやっとの状態。そんな土屋を見逃さず西谷が再度アッパーから右ストレートをお見舞いすると土屋が力無く後方に倒れそれと同時にレフェリーが試合をストップ。敗れた土屋は再起戦に勝利するも引退を表明。勝者の西谷も一度も防衛戦をすることなく返上。大事な所で勝ちきれない土屋がまたしても。そんな一戦でした。
2017.8.23 初代スーパーバンタム級日本ユース王座決定戦
石田凌太(宮田)vs水野拓哉(松田)
両者共に好戦的なスタイル。石田がジャブを出し続け、それを対処する水野。水野がカウンターで応戦するも怯まず石田が前に出る。ヒット数では水野が上回るが関係なしに石田が前進!水野がボディをたたき込むと石田が一瞬ストップ。それを見逃さなかった水野がリードを奪い石田にパンチを見舞う。最終8Rには激しい撃ち合いに発展し会場の熱気が一気に上がる!
試合は判定に持ち込まれややペースを握った水野がスプリットで勝利し初代ユーススーパーバンタム級王者に輝いた!
2017.8.30
井上拓真(大橋)vs久高寛之(仲里)
2016年末初の世界戦を自身の拳の骨折を理由に欠場し長期離脱からの復帰戦となる拓真。そんな大橋陣営が復帰の相手に選んだのが4度世界に挑んだベテラン久高。両者のファイトスタイルからして大凡戦になる確率が高いと勝手に懸念していたがこれがいい意味で大外れ。拓真が終始ペースを握り力強いパンチを久高に減り込ませるが落ち着いて対処し、逆に拓真の距離を図りショートレンジの打ち合いで活路を見出す。久高の右で拓真が腰を落とす場面も。お返しとばかりに拓真がワンツーを連打し久高を追い詰める。左目をカットした久高が顔面を血に染め、手招きして打ち合いを要求する場面も。試合は97-94,98-93,98-92と大差の判定勝ちだがスコアほどの差は無く名勝負に。拓真この後元日本バンタム級王者益田健太郎と対戦し判定勝ちをもぎ取る。井上拓真の日本の実力者との対戦路線は大いに歓迎。次は日本王者を返上した船井龍一なんていかがでしょうか?
2017.11.4
石本康隆(帝拳)vs中川勇太(角海老)
日本王者最強挑戦者決定戦と銘打たれたこの一戦。
石本はこの年の2月久我と再戦し、やや早すぎるタオル投入でTKO負けし王座陥落。進退を保留し続行を決意するとと共に7月に久我とのラバーマッチが一度は決定。しかしJBCの規定によりダイレクトリマッチ禁止に引っかかり消滅。久我は田村亮一との乱打戦に勝利し初防衛を果たすも拳を骨折し戦線離脱。石本はアルネル・バコハネを鬼のような形相で攻め立てTKOで再起を飾る。久我との決着戦に挑むべく中川との一戦に臨んだ。
11連勝中であった中川がシャープなジャブで接近戦に持ち込みたい石本を突き放す。やっと石本が懐に入ったと思ったらアッパーで迎撃。このアッパーで何度も顎を跳ねあげられ石本の敗戦の色が濃くなり始める。3Rに意を決っした石本の右ストレートが中川にヒットし後退。手数、細かなパンチを石本に当てる中川に対してそれを全部お返しするような重い一発を放つ石本。石本が目を見開きプレッシャーーかけ続けると中川の顔に疲労が見え始める。終盤は完全に石本ペースで試合が終了。77-76が2人、76-77が1人で割れ石本が激闘を制し久我への挑戦権を掴み取る。しかしこの試合で石本の眼か底骨折が判明。チャンピオンカーニバルを辞退。その後引退を表明。最後まで石本vs久我3は縁のないまま終わりを迎えた。
2017.12.9
オルランド・サリドvsミゲール・ローマン
初めてアメリカで生で見た試合でとんでもない名勝負。
尾川堅一選手の世界王座戴冠に心奪われなかば放心状態で観戦していましたがこれがとんでもない展開に。それもそのはず。名勝負男サリドの試合ですから。試合はローマンが前に出てサリドが下がりながらもフックをねじ込みローマンの膝を折る。ショートレンジで激しく打ち合い両者。3Rにローマンの右がヒットしサリドがダウン!その後はローマンがサリドをロープにつめ連打!被弾したサリドが再度ダウン。立ち上がり9ラウンドにまたもロープ際でローマンがラッシュ!サリドが力無く崩れ落ちそれを見たレフェリーが試合をストップ!この試合をセミファイナルで集中して見たかった...
2017.12.31
五味隆典vs矢地祐介
MMAからはこの1試合がエントリー。2017年完全に勢いに乗った矢地がUFC帰りの五味隆典を食いに行った試合。戦前は両者の戦績から圧倒的に矢地有利。UFCでの敗戦のようにガッカリさせられるんだと覚悟してましたが五味がPRIDE時代の入場曲SCARYで入ってくると会場が大きく沸く!
矢地が開始早々五味に飛びかかり膝蹴りを連打!このまま終わるかと思われたが五味のフックがヒット!明らかに効いたそぶりを見せ崩れ落ちる矢地の腹にパウンド連打!オーイオーイと呼応するさいたまスーパーアリーナ。あの一瞬は完全にPRIDEが蘇り場内歓声で大爆発!最後は持ち直した矢地が三角締めを極め、耐えた五味だったが最後はタップ。五味隆典が火の玉ボーイに一瞬だが戻った瞬間でした。
Fight of the year 2017
2017.10.16 A級トーナメント予選
三代大訓(ワタナベ)vs仲里周磨(ナカザト)
昨年私の一番の試合はA級トーナメントの予選として行われた三代vs仲里。2015年全日本新人王で仲里を初めて見ていいボクサーだなと思い動向を気にしてましたがどうやらこの試合で拳を骨折し長期戦線離脱を余儀なくされていたみたいで。この年の6月に役1年半ぶりの復帰を果たして迎えた三代戦。正直三代のことを勉強不足だったので仲里が勝って決勝に駒を進めると思ってました。試合は三代が立ち上がりボディやストレートを仲里に当て主導権を握る。仲里も返すが三代の方がややスピードで上回り後手に回ってしまう場面が目立つ仲里。左目上をパンチで切られた仲里。このまま万事休すかと思われたがスクランブルの中右をクリーンヒットさせ三代からダウンをゲット!しかしそこまでダメージはなく、さらに手数をあげ仲里を追い込み、今度は三代が右で仲里からダウンを奪う。試合終盤は互いに覚悟を真っ向勝負の打ち合いに!そのまま最終ゴングを迎え判定は三代に軍配。あともう2R見たかったなぁと思った試合を今年No.1に選びました!