古いDAPの魅力 No.01 Cayin N6
こんにちは。ぽぷりです。・ω・
今回はすごく個人的な内容のシリーズ記事になります。
昨今のDAPはAndroidを搭載して、サブスクリプション型の音楽サービスを楽しめる製品が増えましたね。私もAmazon Music HDのユーザーで便利に使わせてもらっています。
でも、実はわたしが持っているDAPのほとんどはWi-Fi通信のできない機種だったりします。
Amazon Music HDは主にスマホで楽しんでいます。
今回はあえてスタンドアロンDAPの魅力について語ってみたいと思います。
Cayinのロゴ
Cayin N6
わたしのリファレンス機にして最長所持期間の製品です。Twitterでも度々N6への変態的なまでの愛を語っていて引いている方も多いと思います。_(:3 」∠)_
特徴は何といってもPCM1792Aを2基積んでいることでしょう。
Bluetooth、Wi-Fi、バランス接続などすべて対応していない製品です。
が、一番のお気に入りです。
通信しないということは内部電波ノイズがないということです。
個人的にこの電波ノイズというのが大嫌いで、わざわざDAP使う人はDAPでワイヤレスなんか使わないからBluetoothなんて乗せるなよと思ってしまいます。Wi-Fiはサブスク使うメリットがあるのでまだマシですが。
あとバランス接続には対応していませんが、わたしはバランス接続を特にメリットと捉えていません。ですが、それはまた別の機会に。
ちょっと不思議な見た目
かっちょいい背面
バランス端子などありませんがなにか?
気に入っているところ
- PCM1792Aを2基搭載の圧倒的な高音質
最新のチップでもなく、高音質といわれるDACチップが数多く出ている中ですが、わたしは今でも最高の音質のDACはPCM1792Aだと思っています。
Advanced Current Segments方式というDA変換を行っており、ΔΣ変換方式とマルチビット変換方式をハイブリッドで搭載した方式です。完全なマルチビットチップがほぼ壊滅した今、最もその時のオーディオ的魅力を残した現役チップだと思います。
マルチビットDACについては最近その魅力が再認識され、HIFIMANがPCM1704のデッドストック品を製品化したり、チップがないので各社ディスクリートでマルチビットを組んだりなど復活し始めていますね。
- ヘッドホンアンプ部の独特な音
ヘッドホンアンプ部は今どきのリファレンスサウンドとは違い、ちょっとウォームな音調です。やや腰を据えた音とでも言いましょうか。リラックスして聴ける音でとても気に入っています。
ただし、低インピーダンスのイヤホンではわずかながらホワイトノイズが聞こえるなど、近年のDAC内臓のヘッドホンアンプ部が高S/N化する中では気になる人もいるかもしれませんね。
そのような方には次に書くラインアウトの品質がとても役に立つと思います。
- ラインアウトは据え置き並みの品質
実はこの機種で最もすごいと感じているのがラインアウトの品質です。
それはもう据え置きと同レベルと言ってもいい、むしろバッテリー駆動な分S/Nでは上回っている感すらあります。
スピーカーにつないだ時、その音に衝撃を受けました。これはとんでもないぞ、と。
そこで、もしやポータブルヘッドホンアンプと併用での運用がすごいのでは?と思い立ちます。
これが大正解で、aune B1sなどの高品質ヘッドホンアンプと組み合わせると、なんというかすごいです。(語彙力)
時代に逆行する多段構成ですが、ぜひ体験してみてもらいたいなーと思います。
気になるところ
- バッテリーは持たない
バッテリーは7時間程度しか持たないので、数日で充電が必要かなと思います。
電源オフ時のバッテリー減少はほぼ0なので、オートシャットダウンを設定しておきましょう。
Androidと違って起動も速いので。
- 夏はかなり熱を持つ
夏はかなり熱くなるので、正直出番は減ります。
据え置き機材用のDACを2基も積んでいるので当然ですが、冬でも布団などに掛かってしまうとものすごく発熱してしまうので、扱いには気を付ける必要があります。
- バランス史上主義の人には合わない
そのままの通り、バランス出力はないのでバランスがないと嫌という方はそもそも選択肢に入りません。バランス接続はシングルエンド接続とは「違い」ますが、上下関係は正直ありません。
どちらにも相応のメリットとデメリットがありますので。
シングルエンドも毛嫌いしないでほしいなと常々思っています。
まとめ
以上、古いDAP紹介シリーズ第一弾としてCayin N6を取り上げてみました。
わたしはN6ii-Tiを持っていて、それとスマホ&ワイヤレスorドングルDACとを併用するのが今現在のスタイルです。
N6には捨てがたい魅力があるのでどんなに古くなっても手放す気はないですね。
今、この手の古いスタンドアロンDAPは中古価格も音質に対して恐ろしく安いので、音源をスタンドアロンで持っている方はぜひ古いDAPにも注目してみてくださいね。
では、今回はここまで。(*'ω'*)ノシ