「宇田川源流」 現在の大学生の傾向は「安定」という悲しい結果
「宇田川源流」 現在の大学生の傾向は「安定」という悲しい結果
社会問題や国際問題、政治、そのような事ばかりではなく、たまには、社会情勢などもブログの中に書いてゆこうと思う。今の若者の動向というのは、当然に、18歳以上が有権者になったということから、政治の動向にもまた、経済の動向にも大きく左右することになるからだ。日本の文化だけではなく「若者文化の動向」ということにも関心を向けてゆく必要があるし、我々はその内容を見てゆかなければならない。同じ年代の同じ感性の人々ばかり相手にしていると、自分自身は気持ちはいいかもしれないが、しかし、支持が広まったりということはないのである。
そのように考えると「Z世代」という言葉が見えてくるのではないか。だいたい1996年から2011年の東日本大震災くらいまでの生まれの人々のことを言い、物心ついた時には、9・11の後の世界秩序の中で育った世代のことを言う。日本では、失われた30年の中で、小泉内閣の後の民主党内閣の政治的な大混乱や北朝鮮のミサイル、シリア内紛やISの世界騒動などを経験(そのような報道を受けることを経験といった方がよいですが)している世代である。
あえてそのような「遠くの事」を言ったのは、彼らがインターネットを生まれながら(まあ、物心ついたあたりからといった方がよいかもしれません)いて、なおかつ両親共働きで、家の一人でいたり通い事(塾やピアノのお稽古など)をしていて、あまり世代の違う人や友人との「リアルなコミュニケーション」ができない状態にあるということになる。
その「Z世代」は、まあ、我々のようなアナログの考え方とは異なり、また、仮想空間に関する内容がしっかりとしているということになる。実際に、細田守監督の「竜とそばかすの姫」などは、完全に仮想空間の話であり、その内容を自分の世界観とリンクして考えられるので、細田監督の作品は評価が高い。もちろん、細田監督の「サマーウォーズ」なども、ネット空間における「ハッキング」などが話題の中心になっており「Z世代」には、非常に身近な作品なのかもしれない。あの世界観を、作品の中のフィクションの世界ではなく自分の世界観として理解できる人々が何を考えているかということになる。
大学1~2年生「就職したい企業・業種」ランキング! 「グーグル」「任天堂」を抑えたTOP2は?
リスクモンスターは10月19日、大学1~2年生600人を対象に実施した「就職したいと思う企業・業種」についての調査結果を発表しました。調査期間は、7月15~29日です。
「大学1~2年生が就職したいと思う企業・業種」ランキングの1位は「地方公務員」(9%)、2位は「国家公務員」(7.2%)でした。次いで、3位「グーグル(Google)」(6.7%)、4位「任天堂」(5.8%)、5位「アップル(Apple)」(4.8%)と続きます。
業種別では、製造業が最も多くランクイン。また、2018年実施の調査から、4回連続で公務員がトップ2に入りました。公務員の人気の高さが垣間見られる一方で、民間企業では航空・鉄道業界の順位が上がる結果となりました。
就業の形は「プライベートを優先させたい」が最多
大学1~2年生が将来望む就業の形としては、「プライベートを優先させたい」(26%)が最多でした。続いて「出世して高収入を得たい」(23%)、「優良企業で安定的に働きたい」(19.8%)となります。
男女別に見ると、女性では「プライベートを優先させたい」の回答率が最も高い一方で、男性は「出世して高収入を得たい」と回答した人が最も多い結果となりました。
最低限実現したい生涯最高年収は「600万円以上800万円未満」
最低限実現したい生涯最高年収は、「600万円以上800万円未満」(19.2%)がトップでした。次いで「500万円以上600万円未満」(15.8%)、「400万円以上500万円未満」(14.7%)と続いています。
800万円~2000万円の年収を希望する学生の割合が低く、将来望む就業の形は「プライベートを優先させたい」が最も多いことから、ワークライフバランスを重視する学生が多い傾向も見られます。
(文:田中 寛大)
2022年10月26日 8時5分 All About
https://news.livedoor.com/article/detail/23087501/
私が、高校卒業の時に「将来の夢」ということ主張していたのは「幕府を開くこと」であった。このことに関して、「普通」の人は「常識的」に考えて「あり得ない夢」などということを言うが、実際にそうであろうか。
そもそも「征夷大将軍」という役職は、東北などにおいて蝦夷という夷敵(狄)がいることに対して、武士を束ねてそれを制圧するということを任務とする将軍で「令外官」といわれる。「令外官」とは、そもそもそのような役職というのは本来「大宝律令」「養老律令」によって決められた内容であり、制度の中にある正式な感触ではないということ、そして、天皇が認めて任命すればなることができるということになる。武士のトップは、例えば検非違使など、他の役職があるのだが、それ以外の非正規の「臨時官職」が存在すること言うことになる。つまり、現代であっても、「憲法外の官」などがあってもおかしくないわけであり、天皇の任命と、国民の指名があればなることができるはずである。ある意味で軍事政権的な内容かもしれないが、しかし、日本は「軍事政権」というとアレルギーがあるようだが、1192年の鎌倉幕府(私は古い人間です)から、1868年の江戸幕府大政奉還ま約役800年間その軍事政権である令外官で政権が運営されていたのであるから、今更できないなどということを言う方がおかしいのである。つまり「可能性はゼロではない」ということになろう。
さて、今回は私が幕府を開く話ではないので、この辺にしておいて、私が高校生のころは(私の学校がおかしかったかもしれないが)このような人は少なくなかった。自分で自分のことを言うのはおかしな話かもしれないが、実際に、「野望」があり、そしてそれなりに歴史や今の社会制度を学んで、そのうえでその内容を検証して「頭を使った」ということになる。ただ「既定の路線」や「誰かが作った道」ではなく、「自分で切り開く」ということを考え、そしてそれに向けて頭を使ったのである。
それが今の世の中は同であろうか。
「安定」といっても、そもそも公務員が安定しているのかもよくわからない。もちろん地方行政が無くなるとか、国が亡びるという話もあるかもしれないが、しかし、それ以上に「リストラされる」「不祥事などで責任を負わされる」などは、日常茶飯事でありそれを安定しているということができるのか。一方外資系などを考える人がいるが、なぜ自分でそれに匹敵するものを作ろうというような人はいないのであろうか。
「プライベートを優先させたい」(26%)が最多でした。続いて「出世して高収入を得たい」(23%)、「優良企業で安定的に働きたい」(19.8%)となります。<上記より抜粋>
このような考え方になるのは、世代ということもあるが、いかに日本社会が夢のない社会になってしまっているのかということの証左ではないか。これは大人が、つまり、社会人の多くの人が、安定志向でなおかつ冒険をしない、何もしない人々が多くなってしまい、そのまま「ジリ貧」になったまま4失われた30年を傍観していただけということが見えているのである。
この状態を日本全体で、若者の問題とかたずけないで、打破しなければ日本の今後の発展はできないのではないかと危惧している。