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陶器から磁器の魅力とお話

2022.10.31 00:36

器の興味の始まりは陶器だった。

日本六古窯 備前瀬戸信楽常滑越前丹波と調べていくと、茶碗にいき、その土、焼き方、窯、釉薬…と

限りなく面白い。化学の実験要素もあるでしょ?

歴史とも大いに関わっているし。

茶の湯では利休翁がプロデュースした楽茶碗からの今に至る黒楽赤楽から始まり、それまで中国朝鮮からの品中心。大名が競わせて陶工に作らせた者たち。

また金継ぎまでもけしきとしてしまう

限りなくそそられる世界。

この辺りになると琳派まで話を進めたくなるのでここまでとして。

その陶工たちが白く透明感があり、薄く硬く素材、製法を追ったと言われる磁器。

中国から輸入されるそれは日本は伊万里、ヨーロッパにおいても16世紀には入り、マイセンから製造が始まるという。


若い時は磁器たちは柄が賑々しく、苦手だった。フェミニン過ぎるとも、金満的にも思っていたもの。

器に多く触れるようになり、実際料理を盛り付ける側になると、その魅力になるほどと思うようになった。


料理が「映える」


料理がしゃんとしてくれる。


磁器はやっぱり伊万里が好きだ。

いつも使うのは絵付けは雑な、でもそこそこ年代ものの5寸皿。重宝している。

西洋ものでは絵付けのない白いものを重宝している。かの有名な陶製所のものも絵付けしてないと手頃だし笑


昔スペインイギリスを中心にプロデュースしていた方からリモージュの事を教えてもらって。絵付け前買い付けた素材と廉価な日本の素材と比べて軽さしっとりした触りに、なるほどと思ったり。ボーンチャイナって本当に骨を粉にして作った事に驚いたりしたものだった。それも磁器の魅力を教えてもらった始まりだったろう。


器はそうして触れて使い倒してみてはじめてさらに大事に思うようになるだろう。

投機とかコレクターになるお金も物欲もないけれど。知れば生活に少し色を添えてくれる。

そして食を楽しくしてくれる。

国宝級は美術館で楽しめばよし。最近では同じようにレプリカを画像を見ながら実際触れられる美術館もあると言う。すごいね。

器は大事にするといつまでも壊さないもので。洗い方もおのずと気をつけるもの。

今のビールに使う薄張りももう20年くらい愛用している。長く使うコツは「酔っ払って洗わない事!」