スイート・ホーム
”将来の夢は、ケーキ屋さん”にうなずく
「スイート・ホーム」/原田マハ
「スイート・ホーム」は、
憧れのケーキ屋さんが舞台のお話。
うちの長女の将来の夢は
ケーキ屋さん。
幼児の夢として
非常にスタンダードだと
思っていたんだけど、
「スイート・ホーム」を読むと
大人もケーキ屋さんに憧れる。
この作品は、
兵庫県宝塚市にある
ケーキ屋「スイート・ホーム」
の家族や常連さんの
人生の転機を綴っている。
結婚・出産・死別・受験・引っ越し
などなど
様々な出来事の中心に
「スイート・ホーム」がある。
お店は町の太陽みたいな存在で
そこにあるだけで、周りに人が
集まってきて、みんなが
幸せな方向に進んでいく。
大切な人を失くした人も
前を向ける方法を
見つけていく。
お店は変わらずそこにあって
大きな成功はないけど、
毎年、家族写真を
撮影することができて、
しかも家族がどんどん増えていく。
これは間違いなく幸せの理想形。
子供たちに、このお店の家族や
街の人のような幼少期を
過ごさせてあげられたら
どんなに良いだろう。
全然ダメだ・・・
申し訳ない。
私の放送を聞いて、この子は
”まっすぐだ”と言ってくれた
人がいたと先日聞いたのだけど
実際は、ゆがみっぱなしだと
自分は知っている・・・
産後ダイエットで通ってる
骨盤矯正だけじゃなくて
心も矯正しに行かないと
「スイート・ホーム」のような
穏やかな幸せは得られない。
プライドを捨て、
傷つくことを恐れずに
思いを届けられる人になりたい。
「スイート・ホーム」のように
大きな浮き沈みもなく
穏やかな作品を読んだときに
”こんなキレイごとばかりな訳ない”
と思わない心を持ちたい。
長女の苦悩・・・
甘くなくても前向きに
次女が産まれてから
長女はすっかり卑屈になっている。
私も同じ”長女”として、彼女の気持ちが
痛いほど分かるから、
うじうじした態度に
つい腹が立ってしまう。
”赤ちゃんは欲張りだ”
”ママがかわいがってくれない”
こうした長女の言葉には、
私も弟や妹に比べて
絶対に損していると感じて
育ったので共感しかない。
でも、この気持ちを
よく知っているからこそ
卑屈になっても
何も解決しないことを
上手く伝えたいもの。
周りの人を妬んだり、
傷つけたりしたら
幸福は遠のくばかり。
前向きになれる方法を
手に入れることこそが
解決策なんだ。
…と、知っていてもできないから
大人になってもゆがんで
しまっているんだけど・・・
しかも、同じ長女でも
「スイート・ホーム」の長女は
まっすぐで、ゆがんでいるのは
長女だからではなく、
私が原因かも・・・
ともあれ、長女と一緒にまっすぐに
生きられる方法を模索して、
振り返った時に、
幸せだったと感じられる思い出を
一緒に作っていけたらいいな。
そして、是非、ケーキ屋さんでも
何でもいいから、
自分が納得できる
夢をかなえてほしい。
ごめんよ。
そして、頑張れ。
写真は、結婚記念日で
ブッフェに、行ったホテルの
ロビーに飾られていたお花。
(先取りして生花!!!)
間もなく花の季節。