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勝手に比較!住宅の設備・建材まとめてみました!~室内塗装編

2022.11.10 03:00

壁紙とは異なる風合いやデザイン

室内の内装仕上げの方法として塗装に注目。色数が多く自由度が高い内装材で、重ね塗りや塗り分けも自在だ。



自由度の高さと豊富な色
クロスでは出せない風合いも魅力

壁の仕上げはクロス仕上げが主流だが、今後の伸びが期待されているのが室内塗装だ。インテリアにこだわりを持つ層に支持され始めている。

塗装の一番の魅力は豊富な色。調色によりオリジナル色を作ることもでき、色の数は無限と言える。

また、色の塗り分けも自在だ。クロスとは違い、色を変えても境目に継ぎ目ができない。壁の一部の色を変えてアクセントをつけたり、色を塗り重ねたりと自由度が高い。


質感や色味で塗料を選ぶ

塗料には、色だけでなく、艶の有無によるテイストの違いもある。艶があるほど、汚れを落としやすいというメリットもあるので、汚れやすい場所には艶ありを選ぶと良い。一方、艶消しは光の反射を抑えて落ち着いた雰囲気になる点が人気だ。


クロス仕上げとの違い

内装材として魅力的な塗装だが、クロスに比べると施工に手間と時間がかかるというデメリットがある。作業に手間がかかるだけでなく、乾燥させるのに時間も必要になる。手間がかかる分、施工費も高くなる傾向がある。

一方、重ね塗りができるため、一部分だけの補修も容易だ。模様替えの際も重ねて塗れるため、クロスをはがす必要がなく、廃材が出ない。塗装のメリットは、リフォームを繰り返すほど活かされるともいえる。



室内塗装のメリット



【知っておこう!】塗料選びは安心安全を第一に

室内塗装の場合は、塗料選びをより慎重に行う必要がある。

揮発性有機化合物(VOC)含有量が少なく、安全性が確認されている塗料を選ぶことは必須だ。たとえば、日本塗料工業会に登録されている塗料なら、ホルムアルデヒド放散等級F☆☆☆☆が目安。

塗料には臭いがきついなど、悪いイメージを持つ人もいる。臭いや刺激が少なく、安全な塗料を使うことを説明したい。



【豆知識】DIYの下地作りはプロで請け負うというプラン提案も

DIYに興味のある顧客があれば、施工性のよい塗料を選ぶことで、壁の塗装はDIYも可能だ。塗装において、難しいのは、下地作りや養生。これらの違いで仕上がりに差が出るともいえる。DIY希望があれば、下地作りや養生はプロが請け負うというプランも提案してみよう。

また、クロスの上から塗れる塗料は、クロスを剥がす手間もなく、廃材が出ないのでリフォームに最適と言える。



室内塗装のバリエーション

室内塗装の魅力は様々。部屋を問わず、様々なインテリアに合わせやすく、機能性を持った塗料もある。インテリアや用途に合わせて提案しよう。


塗り分けて楽しむ

境目に継ぎ目が出ないため自由な場所で色を切り替え


質感・豊富な色を楽しむ

艶の有無や重ね塗りでクロスにはない風合い



機能性塗料でプラスαの提案

壁が黒板になる

塗った面にチョークで文字が書ける。

チョークは水拭きで消せる。

▲カラーチョークボードペイント(ベンジャミンムーア)

▲KAKERU PAINT(カラーワークス)


抗菌・抗ウイルス

抗菌や消臭など機能性のある塗料も増えている。

▲PROTECTON(日本ペイント)


マグネットが付く

マグネットが付く塗料でベースをつくる。

その上から好きな色で仕上げる。

▲MAGNET PAINT(カラーワークス)


抗菌・安全性

揮発性有機化合物(VOC)をほとんど含まない

安心・安全な抗菌塗料もある。

▲Hip(カラーワークス)



リフォマガ2022年9月号掲載