【渡船えぼし丸の石坂俊幸さん】海が変わっても生涯現役を続ける
(前回の記事はこちら→茅ヶ崎市公認!烏帽子岩の上陸・周遊ならえぼし丸)
――― 前回、えぼし丸さんが烏帽子岩の周遊船を定期運航されているということを伺いましたが、そもそものきっかけはどんなことだったのでしょうか。
石坂 もともと烏帽子岩の周遊というのは、年に一度の抽選イベントだったんですね。
多いときで500人ぐらいの応募がある人気のイベントだったんですけど、それを年間通してやれないか、と言う話を茅ヶ崎市の方からいただいたのがきっかけです。
――― そんなに多くの方が応募されたのですね。
石坂 もともとお客さんから「定期便をやって欲しい」という声をいただいましたし、市からもそういう話があったから、よしやろう、と。
↓出稿するえぼし丸
――― 茅ヶ崎市のホームページにもアクティビティの一つとして大きく推していきたということが書いてありますよね。
石坂 はい。この会社は祖父の代から続いている会社で、もともとは手漕ぎの小さい舟を使った漁師から始まりました。
茅ヶ崎の海で商売をさせてもらってから私で三代目ですので、茅ヶ崎のためになることができるのは、嬉しく思っています。
――― 初代の頃とは漁の状況も変わってきているのでしょうね。
石坂 最初はまだ茅ヶ崎漁港もないときで、船を置けないから馬入川にわざわざ船を置きに行っていたような時代があったんですよね。
それでも魚が多かったし卸値も今ほど安くなかったから生計は立っていたんですけど、最近は海の状況も変わってきているので漁業というよりは釣り船屋さんとして生計を立てているところのほうが多くなっています。
――― 地産地消という考え方で言えば、茅ヶ崎産のお魚を食べたいという方は多いと思うのですが、漁獲量自体が少なくなっているのですね。
石坂 はい。最近は茅ヶ崎で獲れた魚があまり多く出回っていないので、スーパーに行ってもなかなか買えませんよね。
魚屋さんも減ってきていて、業界的にもなかなか厳しいと思うんですけど、魚卓さんみたいにまとめて一定量を買ってくれるところがあるのは有難いことですよね。
だからもし茅ヶ崎で獲れた魚が欲しい時は、魚卓さんに行くのが一番良いと思いますよ。
↓えぼし丸に立つ石坂さん
――― なるほど。最後に、石坂さんはこれからも海の仕事を続けていかれますか。
石坂 実は私の父が85歳でまだ現役なので、私もやれるところまでやろうかなと思っています(笑)
――― インタビューは以上です。ありがとうございました。
(おしまい)
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【Think Chigasaki:渡船えぼし丸の石坂俊幸さん】
・第2話 海が変わっても生涯現役を続ける
↓渡船えぼし丸
住所:茅ヶ崎市南湖4-24-8/TEL:0467-82-6946/公式ページ
▼インタビュー・編集 小野寺将人(Facebook / Twitter)
2015年、茅ヶ崎市に移住。「エキウミ」の管理人。住宅・不動産サイト運営会社、お出かけ情報サイト運営会社にて営業・企画職を経た後、現在は総合ポータルサイトにて企画職に従事。ハンドメイドアクセサリーブランドm'no【エムノ】のウェブマーケティングも行う。