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Yukari Hoshino / Run NM

Cilan Taiwan Ultra Trail 100

2018.03.13 06:51

棲蘭ウルトラトレイル100

distance:103km

elevation:3760m

time:10:19

womens 1st place


台湾で開催された「棲蘭ウルトラトレイル100」を走ってきました!

今年第一回となるこの大会。

台北から車で約2時間の棲欄山岳エリアで開催されるレースで、コースはほぼ林道となります。

ただ、この林道が本当にすごい!

国が所有する普段は立ち入ることのできない林道を、国がこの大会を主催することにより特別に立ち入りが許可され開催することができたという、とても貴重なコース。

その林道は、本当に今までこんなに美しい林道は見たことがない、というぐらいキレイに整備され、またその林道からの眺めや植生、そしてその植生と台湾の気候が生み出す自然現象など、今までに体験したことのない世界を走っているようでした。

今までレース中に写真を撮るって、だいぶ昔に1〜2回あったかどうかというぐらいでしたが、この日ばかりは走りながらもスマホで写真を撮ってしまうぐらい、本当にキレイだった。

台湾には3000m峰が268座もあるぐらい、とにかく険しい山々が連なる島。

今まで台湾で開催されてきたトレイルランニングレースはどれも急峻なアップダウンの連続でとても走れるレースではなかったそう。

今回、この林道を使うことで、台湾で初めての"走れるトレイルランニングレース"が開催された、ということらしいです。


途中一箇所だけ本当に立派な杉の群生地である(日本で言う屋久島のような)神木園の中は、急な階段やちょっとしたトレイルがあるのですが、あとは本当に林道とラスト17kmのロードのみ。

なので、ひたすら走れます。

私自身は山岳系の厳しいアップダウンがあるコースの方が得意だし、今までロードのウルトラマラソンなども出たことがないので、100kmも走り続けるなんていうことは、自分にできるのか?最後まで歩かずに行けるのか?かなり不安はありました。

不安だけれども、とにかく行けるとこまで走り続ける、歩かない、これを目標に進んでいきました。


キレイに整備された林道なので、集中力は全て「走る」という行為に、そしてたまに景色に元気をもらいながら、80km過ぎぐらいまではなんとか進んでいけました。

ただ、ラスト17kmのロードが本当にキツかった。

ひたすら続くロードの下り。一歩一歩足をつくのが億劫になるぐらい。

「キツイ、もう歩きたい」って思っては「ネガティブ思考ダメ!」って自分に喝を入れる、なんてことを3分に一回ぐらいやってた気がします。笑

そうやって自分に喝を入れ続けた結果、最後まで走り続けることができました。

そして、

103km 10時間19分

女子トップで、ゴールに戻ってくることができました!


自分の苦手なことにチャレンジすることは、やってる最中はとてもキツイけど、自分を成長させるためには大事なことだと思います。

今回こうして100kmも林道を走るなんてことは、自分からはなかなかやらないことだと思うし、ご招待いただいたからこそこの大会に出てみようと思えました。

そして、このコースをしっかり走りきれたこと、すごく自信になりました!

ご招待いただいた台湾ウルトラランナーズ協会の皆様、本当にありがとうございました!


男子の優勝は日本トップトレイルランナーの小川壮太さん。

100km走って2位とは3分差。ラストはお互い死ぬ気で走っての結果だそうで、本当にすごい!

日本チームでアベック優勝できて、本当に嬉しいです!


現地では本当にたくさんの方にお世話になり、親切にしてもらえて、おかげですごーく台湾を満喫できたし、台湾の面白さ奥深さを知り、もっともっと台湾のいろんなところに行ってみたいと思いました!

台湾のランナーさんたちともたくさん交流ができて、国は違えど共通の話題が多いトレイルランナー同士。本当に楽しかったです。


美しい自然、急峻な山々、美味しいご飯、暖かい人たち。

本当に素敵な場所。

またすぐに台湾に戻ってしまいそうです!




Yukari Hoshino