三代目❤夢小説 『直己編⑳』
2018.03.13 10:15
「それはどんな?」
「噂ですが、毎年この竹林で観光客が何人か行方不明になるとか…」
「……」
「こちらのお宅から見れば、あの竹林は庭のようなもの…もちろんご存知ですよね?」
「…ええ」
「京の都に千年住む妖怪の話ですね」
「やはり…それは昔話や伝説のようなものですか?」
「いえ…」
「そうですよね、修学旅行生となると、現在の話…」
「興味をお持ちで?」
「竹林と聞いて、すぐ貴女のことを考えました」
「え⁉それは…… 」
「もし、そんな噂があるなら、近くに住んでいて不安でしょう?」
「私のことを心配してくださるのですか?」
「もし、俺の住む町でそんな噂を耳にしたら、迷わず真相をつきとめます」
「根も葉もない噂だとしたら、住人にとってこんな迷惑な話はありませんからね」
彼女はなにも言わず、じっと俺の目を見ている
つづく
夢小説ですが、直己さん目線でストーリーが進んでいきます。