創真
おはようございます。
暮らし、味わう。
民藝と発酵をモノサシに
食を通して暮らしの豊かさを提案する
古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ
プロデューサー、バイヤーの太田 準です。
雑誌民藝最新号11月号の特集は「民藝運動と
写真」。民藝運動において写真がどのような
役割を果たしてきたのかを考える、とあって
巻頭の写真が魅力的。写真ですから静止画で
すけどそこに映る人々は生き生きとして、人
、物だけでな息遣いまで聞こえてきそうで、
向こうにある背景というか暮らし、生活が見
えてきそうです。
今号に掲載されてます、柳宗悦の「美しい写真とは何か」という文章の中で、「美しき写
真」はいい機器と上手な写真師とだけでは駄
目で、ものへの理解、ものの美しさへの見方
、美への直観こそが大事であり、機器三分、
見方七分と云いたいとしています。写真の極
意の一つは切り方であるが、場面をどう切れ
ば自然が活きるか、それは機器によるもので
はなく、自然への見方が左右する事だと。
この後に続く、
自然を写すのが写真ではない
寧ろ自然を創るのが写真である。
(中略)
写真は真を写すと云うが、
真と創ると云った方がいい。
という言葉から、今回のブログタイトルは
「創真」としてみました。
続く、濱田琢司さん(先日テマヒマにもちょう
どお越しになったばかり)の「民藝運動におけ
る写真」という論考の中で柳田國男の民俗学
と柳宗悦の民藝の比較で、柳が前者を「経験
学」、後者を「規範学」としたのを引用しつ
つ、民藝運動における写真には迫力を求めて
ある種の演出を是としている(作為ではなく)と
分析していて興味深く読ませて頂きました。
というわけでこの最新号はおススメです。最
新号はレジ横に、2018年10月号からの雑誌
民藝のバックナンバーは奥の本棚にございま
す。是非お手に取ってご覧ください。
今回のコロナ禍の最初期に、その名も写真と
いうタイトルのブログを書いていました。読
み返してみましたが、この頃の考え方は基本
的に変わっていません。只2年半経ってマンネリ化してたり、積み重ねてきたことで薄まっ
てたりしてる気がしていました。Instagramの
アルゴリズム変更(おそらく)という外部要因以
外に内部要因もあって影響や効果が落ちてる
という仮説。あるきっかけで、最近少し投稿
する写真である試みを始めたばかりだったの
で、今回の特集はタイムリーでした。機器も
写真師もそれほどでは無いので、モノの見方
、モノへの理解を磨いていきたいものです。
写真を撮ることの中からも学びがあるという
ことですね。
テマヒマは文化の日の今日も11時オープンで
皆様のお越しをお待ちしております。ランチ
のご予約は4組でスタートのお時間は残り2席
となっています。小鹿田焼黒木昌伸窯ミニ個
展、引き続き開催中です。
それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを
テマヒマで。今日も好い一日を!