Christian Gosset クリスチャン・ゴセ
歴史のある「新人」
クリスチャン・ゴセ
グランクリュのひとつ
特級アイ村
Vallee de la Marneヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区
を流れる「マルヌ川」を
越えた地区に
蔵を構える
クリスチャン・ゴセ
環境に配慮したHVE認証 (Haute Valeur Environnementale)
サステイナブルのVDC認証(Viticulture Durable en Champagne)
取得済
17あるグラン・クリュ村の中でも
力強さと優美さを兼ね備える卓越したピノ・ノワールの産地として
中世よりシャンパーニュ最上とされています
当主
クリスチャンさん
家族経営の
ゴセ・ブラバンを離れて
自ら立ち上げた
クリスチャン・ゴセ
蔵を見学しながら
そのあたりを含めて
聞いてきました
まず
地下カーヴ
降りるとすぐに
ワインストック
もしかして
コレ
自分用ですか?
そうだよ!
ブルゴーニュも
大好きなんだよ
こっちは
ヴィンテージ物の
シャンパーニュ
たくさん寝かせてるんだ
さて
洞窟の中へ
いわゆる熟成庫
シャンパーニュの蔵の地下は
大抵こんな洞窟になってます
温度は年間通して
平均15度くらいだそう
瓶を回してオリを集める
動壜(ルミアージュ)は
手作業ですか?
昔はね
今はジャイロパレット使ってる
ここに拘る必要はないよ
すごいだろ?
白い部分が
昨年「開通」した
トンネルだよ
道向こう側の倉庫の地下
と
蔵のある地下を
掘って繋げたんだ
これで
運搬作業が
ラクになったよ
なるほど
今までは倉庫から蔵へ
地上を経由してたワケですね
そういうこと
1ユニット
4~5000本あるから
重くて運搬作業は
骨が折れるんだよ
それでね
ここがシャンパーニュの
シャンパーニュたる所以だ
「チョーク」
ここに来た人に
必ず見てもらうために
こうしてるんだ
知ってるだろう?
白亜紀の地層だ
石灰岩ですよね?
手ののひらサイズを見たことはありますが
岩盤は初めてです
そう
軟質の
石灰質岩石だ
水はけがよく
シャンパーニュの味に
特殊なミネラル性を与えるってわけさ
ここに
シャンパーニュの特別性がある
なので
人は
その土壌で出来た葡萄を
醸すだけだ、と
その通りだ
地下カーヴを
一通り見学して
地上に
出ると
エントリークラスの
発酵で使う
ステンレスタンクと
ホーロータンク
それ以外の上級キュヴェは
樽発酵なんだ
ゴセ・ブラバンの時は
樽は使わず
全てステンレスとホーローで
造っていた
だから
独立した今
大きく違うのは
樽を使って
シャンパーニュを
造っているってことさ
ゴセ・ブラバンは
「アイ村のシャンパーニュに樽は必要ない」
という考えから
(葡萄自体がそれだけ芳醇だから)
醸造は全て小型ステンレスタンクだった
しかし
私は樽を使い
相乗効果による
エレガントさを引き出したかった
兄弟と共にシャンパーニュ・ゴセ・ブラバンで35年間ワインを作り続けた後
2015年に5ヘクタールの畑を相続し
50 歳にして独立
自分の村のテロワールに基づいた個人的なプロジェクトを作成することで
人生を変えることを決意したそうです
テロワールをより表現する為に
パーセル(区画)ごとに
ソランジョン SORANGEON
川を渡ったシュイイ村のシャルドネの区画
クロワ クルセル Croix Courcelles
という
ピノノワールの区画
年代ごとに
個別で
熟成させて
フラッグシップのボトルは
別区画を
アッサンブラージュ(ブレンド)せず
生一本で
商品化していきたかったんだ
(同じ区画でのみで年代ごとにブレンド)
その方が
より区画ごとの
個性が表現できるだろう
こっちが
樽熟成庫で
向いが住まいと
テイスティングルーム
(この間の地下を掘ったわけです)
で
次はテイスティングかと
思いきや
時間ある?
畑を見に行こう
と
車で5分の
特級アイ村
に広がる
自慢の畑を
見に行きました
この地形が重要なんだ
アイ村はね
南向きの傾斜地が
東西に広がって
日照に恵まれた
エリアなんだよ
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区は
もともと冷涼な土地なんだが
この南向きの
斜面のお陰で
葡萄は完熟し
果実は濃密で
ハリがあって
しかも華やか
ってワケさ
だから特級アイ村には
Bollinger(ボランジェ)
GOSSET(ゴッセ)
Deutz(ドゥーツ)
高級メゾンが多いんだ
高級メゾンが
高い金額で葡萄を
安定的に買ってくれるから
ほとんどが葡萄栽培者で
個人醸造生産者(レコルタン)は
少ないんだよ
ここは
樽で見ただろう
Croix Courcelles クロワ クールセル
の畑だよ
樹齢は50年
一部シャルドネも
植わってる
優良区画だからね
向こう側は
ドンペリニヨンに使われている
Moet et Chandon(モエ・エ・シャンドン)の畑だよ
蔵へ
戻って
テイスティングの
始まり
現在は
6銘柄
これは
ベーシックラインの
A03
エキストラブリュット
ドザージュは2g
これが
フラッグシップの
ブラン・ド・ノワール・ラ・シュミネ
特別なヴィンテージのみ
少量生産するんだ
素敵な
照明
世界各国の
詩だそうです
地形が
分かりやすい
立体地図
マルヌ川に沿ってる
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区は
ヴァレ=谷・渓谷
という事がよく分かりました
さて試飲
流石
ゆっくり上手に開けられます
ちなみに
パタゴニアの黒ベストは
僕もサーフィンの時に愛用しています!
と伝えました(笑)
ピノ・ノワール 87%
シャルドネ 13%
デゴルジュは2021年1月
かんぱい!
試飲の感想を述べながら
解説を受けていると
ナンシーが
突然
ところで趣味は何ですか?
と聞く
え?
趣味?
スキーだよ、スキー
大好きなんだよー
コレ私ね
ぼくも毎年ニセコに行くんですよー!
おおーそうか!ニセコNisekoか!
日本にはニセコNisekoがあるな!
はいつか行ってみたいよ
私はね
毎年3週間
シャモニーモンブラン Chamonix-Mont-Blanc
に行くんだよ
今年の1月は
ヘリスキーやってね
最高だったよ
シャモニーChamonix
いいとこみたいですねー
なんたって
モンブランMont-Blanc だもん
クリスチャンさん
長時間に渡り
ありがとうございました~!!