アシダカ軍曹との出会い~7月の夜~
※虫の画像とかはないのでその点はご安心を。
夜1時ごろ、寝室のドアを開けようと近づいたら、ドアに張り付く黒い影がこちらを見ていた。
まさか・・・
イニシャルGのアイツかと思ったけど、それにしてはちょっと大きすぎるので慎重によく見てみると、それは巨大なクモだった。
手のひらくらいはありそうな大きさで、東南アジアとかにいそうで、何なら毒とか持ってそうな…
もう、とにかくデカイの!
そんなのがウロチョロしてるところで落ち着いて寝られるはずもないので、見つけてしまった以上、退治するしかない。「夜のクモは退治したほうが良い」っていう言い伝え(?)もあることだし…。
「ちょっと!スゴイのがいるんだけど!!」
と、目の前の事件を誰かと共有したいけど、不眠症気味の夫はさっき寝たばかり。
起こしたら悪いと思い、やむを得ず1対1で戦うことにした。
「おいお前!そこを動くな!」ときつく睨みつけ、こんなこともあろうかと備えてあったゴ○ジェット(殺虫剤)をキッチンに取りに行き、本当に動かずに待っていたソイツ目がけて果敢に噴射!!!
…したのに、相手はダメージを食らっている様子はなくスタスタ~と移動してしまう。猫のいる部屋で殺虫剤は撒きたくないので、何としても廊下で仕留めなければならない。
予想外の動きをして自分のほうに飛びかかってきたらイヤだなぁと思いつつ、更に追い打ちをかけるように何度もGジェットを噴射するも、ソイツの体が大きすぎるせいかGジェットの対象種族じゃないせいか、あんま効かないのね。
結局、ちょっと弱って動きが鈍くなってきた隙に、チラシをホウキとチリトリのような形に折って、最後は原始的に捕獲。ビニール袋に閉じ込めて、バトル終了となった。(夜中に袋の中でゴソゴソ動いてたらなんか嫌だなぁ…。)
ソイツにエンカウントしたのは夜1時。すぐに寝たら夢に出そうだと思い、落ち着くために無意味にSNSを見たりして、寝ることができたのは2時半だった。
翌朝「あれは何だったんだ?」と気になって「蜘蛛 でかい」という頭の悪そうなワードで検索したところ、不意打ちで表示されてしまったキモチワルイ画像と完全に一致し、そこでアイツが「アシダカグモ」という種類であったことが判明した。
(病気とか検索するときも思うんだけど、ああいう不意打ちグ○画像にはモザイクをかけといてほしい!)
アシダカグモは益虫で、もちろん毒もなく、家の害虫を駆除してくれるので、ネットでは「アシダカ軍曹」との愛称で親しまれて(?)いるそうだ。
アシダカガニという手足が細長い蟹は水族館で見たことがあるけど、昨夜見たアシダカ軍曹の手足はむっちりしてて太い!
「夜のクモは退治して良い」という迷信に従って退治したものの、本当はそっと逃がしてあげるのが正解だったんだろうか…。実は捕獲した翌朝、燃えるゴミで出しちゃったんだよね。
でも、逃がしたところで、あんなのがまた寝室をウロチョロしてたらと思うと、普通に怖すぎるよね。