叡王戦第3局 藤井叡王防衛なるか それとも、出口六段1勝返すか
ニシムラサービス唯一の観る将部しまやんです
今日も今日とて藤井竜王を応援いたします
5/24(火)柏市三井ガーデンホテル柏の葉で叡王戦第3局が行われました
これまで2勝0敗で藤井叡王が防衛に王手をかけています
今局藤井叡王が勝利すれば防衛、挑戦者出口六段が勝利すれば1勝返し
次回は先手番ですので、タイに持ち込むことも不可能ではなくなります
どちらにとっても大事な1局、藤井叡王の先手番で始まります
叡王戦はチェスクロック方式ですので時間がどんどん減るので指しても進みます
藤井竜王39手目に6八玉を5八玉とし、45手目にまた6八玉に戻します
これを見ていた解説の藤森五段は
「難しすぎてわかりません」
「出ちゃいました また新たな世界に行っちゃいましたね これは」
「ダメですよ 見てる人はまねしちゃ」
と感想を述べていました
木村九段も
「藤井聡太さんがやるとなるほどという手」
「藤井聡太さん以外の人がやると、こいつ終わったんじゃないかという手」
「ものすごい強い人かものすごい弱い人がやるような手」
と述べていました
AIの評価としては5八玉は最善手、6八玉は指す寸前まで最善手だったので
お二人の感想を聞く限りはAIにしかわからない人間にはさせない手と言ったところのようです
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午前おやつ 昼食 午後おやつ
カントリーマアムチョコまみれケーキ もろ味ステーキ プレミアムミルキーバターサンド
シーザーサラダ
その後は出口六段のほうが時間は1時間ほど多く消費していきますが
ずっと互角のまま、藤井叡王は残り4分、出口六段は1分将棋になった91手目
21飛打ちとしたところで評価値が出口六段に72%にまで振ってしまいました
しかし92手目出口六段も受け間違えて31金打ちとしたために
再び藤井叡王が60%ほどになりました
94手目にはさらに藤井叡王がリードを広げますが、95手目を考えているときに
藤井叡王も1分将棋となりました
時間ギリギリであわてたように6五香と打ったのですが
あまり良くない手だったようで、形勢が互角に戻ってしまいました
1分将棋なのでAIもすぐには判断ができないのか
1手進むと藤井叡王に少し評価値が傾きます
藤井叡王若干の有利で迎えた97手目、7五角と打ち王手としますが
完全に互角となってしまいした
後手が5三玉とした次の手、藤井叡王が3一角成りとするのですが
これが悪手だったようで出口六段に評価値が70%まで振れました
102手目藤井叡王が3一竜と金を取ったところで評価値が84%まで上がってしまいます
3一竜は後手玉に詰めろがかかっているため放置することはできません
放置すれば後手玉は詰んでしまいます
出口六段はどう受けるか、正確に受ければ勝利が近づきます
受け間違えれば・・・
ここで運命の103手目
AIの最善手は4二角、出口六段が打った手は4二銀
角と銀の違いなので、さほど大きな違いはないと思いきや
角ならば出口六段勝勢のまま進めたのですが、銀としたために評価値が
藤井竜王に98%まで振ってしまいました
2二龍と逃げて、再び後手玉に詰めろをかけます
出口六段も受けなしと判断したのか、8八角と打ち先手に詰めろをかけて下駄を預けます
その瞬間、後手玉に15手詰めが発生し、藤井叡王はそれを見逃しません
110手目で出口六段の投了、藤井叡王の勝利となりました
最終盤は逆転に次ぐ逆転で非常にドキドキしました 心臓に悪いです
運命の分かれ道であった4二角打ちですが、感想戦でも両者気づいていなかったようで
1分将棋では人間には打てなかった手のようでした
大盤解説上にやってきた2人に今日の対局を振り返ってどうでしたか?
という質問に対して出口六段は
「最後勝ちはあったような気はしてたので、ここで終わってしまうの悔しいというか
また頑張りたいと思います」と悔し涙を流していました
これにはこちらも思わずもらい泣きです
これで藤井叡王の3連勝で防衛となりました
叡王は今回で7期目で8つのタイトルのうち最も新しいタイトルとなります
第1期~第6期まで(第3期からタイトル戦昇格)誰も防衛した棋士がいませんでした
今回の第7期で藤井叡王が叡王戦初の防衛者ということになります
また、これでタイトル戦13連勝となり羽生九段に並ぶ歴代2位の記録となります
次回のタイトル戦に勝てば14連勝で単独二位となります
1位は大山十五世名人の17連勝です
この記録を超えることができるのでしょうか?
次回は、6/3(金)ホテルニューアワジで棋聖戦第1局が行われます