古いDAPの魅力 No.02 COWON PLENUE M2
こんにちは。ぽぷりです。・ω・
今回は前回に引き続きスタンドアロンDAPの紹介です。
PLENUEのロゴ
Plenue M2
COWONのハイエンドDAPシリーズ "PLENUE" の第二世代、PLENUE M2です。DACは初代Mから据え置き、アンプ部や筐体の変更などがされた機種になります。
PLENUEシリーズの特徴は何といってもJet Effectと圧倒的S/Nの高さでしょう。
前回のCayin N6と同じくBluetooth、Wi-Fi、バランス接続などすべて対応していない製品です。
DACはPCM1795を搭載しています。Cayin N6に積んであるPCM1792Aの兄弟機ですね。
1792よりも後発でPCM179Xシリーズでは唯一32Bit入力に対応していますが、PLENUE M2は24Bitまでになっています。
グレード的には3段階あるPCM179Xシリーズの中ではミドルグレードの製品に当たりますが、こちらも据え置き用の製品で、ミドルグレードと言っても性能はとても高いです。(PCM1792Aはハイエンド)
アンプ部が初代Mに比べて駆動力が改善されており、若干ですがエネルギッシュな音になっています。(それでもDAP全体ではおとなしい部類)
スタイリッシュになった見た目
裏面等も含めて一切継ぎ目のないユニボディ
潔しシングルエンド一つ
気に入っているところ
- 圧倒的なS/N
PLENUEシリーズはS/Nが高い製品ばかりで、感度の高いイヤホン等を使ってもホワイトノイズなどのバックグラウンドノイズはまず聞き取れません。
非常に澄み切った音を鳴らすので、完全に単体で運用できます。
やはりできることならS/Nは高いに越したことはありません。まあ、周囲の音のほうがうるさい状況のが多いのは間違いないところですが、水が不味いよりは美味いほうがいいに決まっています。
- Jet Effect&BBEで遊べる
Jet EffectはCOWONの独自のイコライザ機能ですが、BBE社と提携を組んでいて、エフェクトの中にBBEが含まれているのが特徴です。Jet Effectでイコライジングして遊ぶのもいいのですが、このBBEは位相補正機能なので、イコライジングとはちょっと違います。特定の音域の音量を変更するイコライザと違って、特定の音域の位相をずらすのがBBEです。
具体的にはDA変換から音の出口までの間で音が本来の位相からずれてしまい、主に高域が減衰して聞こえる現象を、高域の位相を早めることで元に戻そうというものです。
音量は変わっていないのに高域が明瞭になる面白い機能です。
ちなみにこの位相のずれをハードウェアで極力起きないようにするためにはものすごい物量投入が必要とのことです。
- 内蔵容量が128GBもある
なんとまだストレージが高い時代の製品にもかかわらず128GBもの内蔵容量があります。
わたしのお気に入り楽曲だけを厳選すれば大体収まってしまうので、別途SDカードがいらず管理が楽なのが気に入っています。
あ!SDカード抜いちゃってた!がないのが地味に安心です。
気になるところ
- ラインアウトやデジタルアウトはない
単体での完成度が高いので、正直あまり必要性は感じませんが、ラインアウトやデジタルアウトがないことによる拡張性の低さはデメリットと言えるでしょうね。
- DSDはPCM変換
PCM1795自体はDSD入力に対応していますが、PLENUE M2ではオミットされており、PCM変換になるのがやや残念なところです。
まとめ
Plenueシリーズは大好きなシリーズなのですが、噂によると製造元のCOWONは日本でいう民事再生法的なものを適用中らしいです。最近新製品がサッパリ出ないなーと思っていたら、もうそのような体力は残っていなかったのですね。
スタンドアロンDAPの時代が終わりそうな今、彼らは復活を遂げることができるのでしょうか。
近年Astell&Kernの公式販売サイトでCOWON製品を販売しているなど、同じ韓国企業同士吸収されてしまうのかなーと予想しています。
PLENUEブランドが残るのか否か、注目です。
では、今回はここまで。(*'ω'*)ノシ