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『痛みを変える』 から『痛みの捉え方を変える』へ

2022.11.01 08:25

昨日、セッションにお越しになったクライアントさんとの会話の中で【痛み】についての話題となった。

 それは、とある質問から始まった。

 『激痛を伴うギックリ腰と、普通の腰痛は違うものなのですか?』 というもの。

 結論から言ってしまうと、ギックリ腰も普通の腰痛も 実はそこにそれほどの差はない。

 ただ、
あきらかに違うのは ギックリ腰のヒトはおそらく激痛で、それこそ動けない程の状態であろうし、 普通の腰痛と呼ばれるものは、まあ腰は痛いが日常生活を行う上で支障がないような状態でしょう。

 では、このギックリ腰と普通の腰痛の違いは何なのか?

 その感じる痛みの差はいったい何なのか?

 大半の方は、

 ≪ギックリ腰はヘルニアで、普通の腰痛はヘルニアではない≫

 みたいな認識かもしれませんが、ちなみに腰痛とヘルニアは関係ありません。
(これについては、また別の機会に書こうと思います)

 もちろん、身体が痛みを出すわけなので それなりに身体の方側にも痛みというサインを出す理由はあるわけなのですが その痛みという刺激を、 刺激というかある意味エネルギーを、その身体のご本人がどう受け取るのかで、その痛みの感じる度合いは変わってくるのです。

 シンプルに言ってしまえば、痛みの感じる感度を上げてしまう要素というのは、
筋肉の状態や神経の問題そのものよりも、 その方の、痛みを感じた時に同時に沸き起こる痛みに対する【恐怖心】の度合いによって変化するものなのです。

 痛みというのは、もちろん感覚ではありますが、ある意味では、
わたしは痛みを【感情】と捉えもらう方が、痛みの本質を捉えやすくなると思っています。

 つまり、【痛い】というのはあくまで【痛い】だけであって、
その【痛い】という感覚を自覚した際に、その瞬間にどれだけ恐怖心や不安感が在るか無いかで 痛みの感じる度合いが変わってくるものなのです。

 身体調律のセッションでは、 身体そのものを変えるというよりは、身体を通じてこの 痛みを捉える際の、恐怖心のコントロールの仕方も身につけていただくようセッションします。

 それはある意味で、

 『痛みそのものを変える』

 から

 『痛みの捉え方を変える』
 ということ。

 その感情・感覚の感じ方や捉え方を変えていくことも、
大切な身体操作のひとつだと思っていますので。