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砕け散ったプライドを拾い集めて

Top Gun Maverick

2022.11.01 13:23


昨日、ある約束がドタキャンになり、じゃ時間つぶしに、最近都で噂の“Top Gun Maverick”を観ようかと心が雪崩れた。

 実を言えば、1986年の一作目の”Top Gun”を観ていない。だから36年振りの感動というのは全くない。 ただ、翌1987年にLAのLa Cienega Blvd.のちょっと寂れたレストランで女連れのトム・クルーズと遭遇している。こちらも女連れの2人。その日は空いていて、エア・サイドには合わせてわれわれの2組4人だけだった。 だからって、35年振りの感動なんて言わない。

 このMaverickという言葉は、米国テキサスの弁護士で政治家にして且つ大地主だったサミュエル・マーベリック(Samuel Augustus Maverick、1803~1870年)の名前に由来することを知っていた。とにかく最上級に近いポジティブな形容詞って思い込んでいた。日本語の「頑固一徹」が安土桃山時代の武将「稲葉一鉄」から来ているように……。 何かTop Gun の〝豪華版〟のような……。
ところが映画のなかでは、トム・クルーズが演ずる戦闘機乗りのニックネームとして使われていた。
映画館を後にしてから、このMaverickを調べてみたら、日本語にすれば「はぐれ牛」「異端者」「はぐれ者」などだった。さらに、「仲間から独立した立場を取る知識人・芸術家・政治家など」にも使う場合もあるという。 ──それは、サミュエル・マーベリックの彼の牧場の牛には烙印を押さないことから起きたことであるという。「牛に苦痛を与える事をしたくない」という理由からだ。

 映画はどうだったのか? 久しぶりに観る「アメリカ的ヒーロー映画」であった。 製作費を1.7 億円掛けて、10月10日までの興収131.6億円。 素晴らしいROI !
製作費の多さはエンドロールのスタッフの数の多さでも解った。

(完 )