奇跡を起こした男子。
中学3年生の唯一の男子は、
私立入試の時も公立の特色選抜の時も
本番の弱さがネックとなっており、
普段取れている点数が取れずに
私は直前まで本当にヤバいかもしれない・・と
思ってすらいましたし、本人も同様でした。
私立は清和を受けましたが、前期も後期も
探求文理科に留まり、プレッシャーのかかる
一般選抜だったことと思います。
今年は倍率も高かったですしね。
実際、一般選抜の後の検討会の時も、
点数が足りないかもしれないとヒヤヒヤしたもので、
彼は漢字のミスも多いですから、思わぬ失点があれば
自己採点からもっと下がることも考えられ、
今日までずっと心配をしていたのです。
彼は、小学校時代に致遠館を受験し、
落ちてしまったということを聞いていました。
ですから、今回の致遠館理数科の入試は、
「落ちても構わないからチャレンジしたい」という
意志からスタートした入試でもありました。
本番は、250点換算で190点取れていました。
こんな点数を彼が取ったのは実力テストでも見たことがなく、
最後の最後で、コツコツ踏ん張って基本に取り組んだ
夏休み以降からの取り組みが花開いたような感じでした。
(夏休みはテニスの九州大会があり、ほとんど通塾していません)
しかも、ほとんど過去苦手だと思っていた教科で
点数を稼いできていた感じでした。
もともと、ずっとお世話になっていた方の
ご紹介で塾へ来られ、私は常々この子は
落とせない・・・・と腹をくくってきたわけでしたが、
最後の最後でしっかり決めてくる感じは
さすが強豪校でスポーツをしてきただけはある、という
趣を感じました。
素直でいつもニコニコしており、
彼と頑張れた受験生活は私にとっても新鮮で
楽しいものでした。
この屈託のない笑顔と、たまにいるかいないか
分からないほど静かに集中して取り組めるその力で、
本当に大変な、これからの高校生活を心して
”満喫してほしい”と思います。
まあ、お兄ちゃんも致遠館なので、そばにいて
十分に知っていると思いますけれど。
本当におめでとう。