LPガスの2200万世帯を“見殺し”にする経産省の言い分
日刊ゲンダイDIGITAL
【転載開始】
■物価対策の目玉「値下げ補助金」の影・・・
LPガスの2200万世帯を“見殺し”にする
経産省の言い分
公開日:2022/11/03
財政支出39兆円の総合経済対策は
「電気代・ガス代の軽減策」が目玉だ。
電気代は1キロワット時あたり7円
(標準家庭で月額2800円)、
都市ガス代は1立方メートルあたり
30円(同900円)を支援する。
原資の補助金は事業者に支給し、
料金明細に記載。利用者が値下げを実感
でき、岸田首相は「直接的な支援」と胸
を張る。
しかし、LPガス(LPG)は対象外。
事業者の業務効率化などの支援にとどま
る。
都市ガス2700万世帯に対し、LPGは地方
を中心に2200万世帯。
東京の隣の山梨は一般家庭の9割がLPGを
使っている。
この“LPG外し”に、地方からは
「都市部しか大事にしないのか」との
不満が噴出。
西村経産相は「値上げ率が都市ガスより
低い」と釈明しているが、ちゃんちゃら
おかしい。
LPGはもともと割高だからだ。
月20立方メートル使用した場合、
都市ガス(LNG)は4468円(首都圏=
10月検針)。
石油情報センターによると、関東地区の
LPGはナント1万4444円(9月30日時点)
に上る。
LPGの熱量がLNGより2.18倍であること
を考慮しても1.5倍も割高だ。
■「直接支援せず」経産省の言い分は?
西村大臣の「値上げ率が低い」との
理屈はおかしい──。
経産省を直撃すると、LNGとの違い
を説明。
「LNG業者は200~300社。LPGは
1万7000社で、ほとんどが中小企業で
値上げ額を明細に記載するなど対応が
できない。また、原油価格に連動する
LPGは足元、先々ともLNGよりも価格
上昇は抑えられている」
(石油流通課の担当者)
記者が「LPGは原料代以外にも容器、
充填、運搬費用などがかかり、割高。
そのうち原料代が上昇しても、価格全体
の値上げ幅が低いのは当然ではないか」
と問うと、「それはその通り」と認め、
こう続けた。
「だからこそ、LPGの割高な部分を
抑えるため、ボンベ充填の自動化など
業務の効率化は重要。LPGだけ直接支援
がなく『高いじゃないか』との地方の声
はよくわかる。直接支援が難しい中、
今回の業務支援により中長期的には必ず
メリットが出るはずです」
(前出の担当者)
足元の料金高騰の支援がほしいのに
“中長期的”では納得し難い。
「もともと割高なLPGこそ支援が必要。
LNG方式でなくとも、地方自治体を窓口
にして、LPGユーザーに支援を行き届か
せるのは十分可能です。単に面倒くさい
のでしょう」
(経済ジャーナリスト・井上学氏)
切り捨てられる2200万世帯の怒りは
爆発するのか。
【転載終了】
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私たちの地区は新規開発住宅地
なので、開発業者がガス会社との
取り交わしなのか都市ガスではな
く、自治内で唯一LPガスです。