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さいたま自死遺族の集い*星のしずく

一寸先は光

2022.11.03 00:46

実は、このところ続いていた眩暈。


わりと血の気の多い私が眩暈続きだなんてなんだろうなぁと、更年期にまつわる症状の一つだろうかと思っていましたが(それもあるのでしょうが)、その原因の大元が判明しました。


身体に悪性腫瘍が見つかりました。




10月20日… 少し前から気になっていたシコリ?のようなものが、徐々に大きくなっている感じがして、いよいよ気になり(←腰が重い)、かかりつけ医院の内科へ。


以前、亡き娘 有ちゃんの四十九日が終えてから、左肺全摘除した術後の経過観察のために移してもらった、自転車でも行ける距離にある病院です。


一応電話で問い合わせしてから予約なしで久々に受診すると、内科から即、外科に回してくださり、その日のうちに血液検査、エコー、CTを撮ることになりました。




10月22日… 某医療センターから専門科の担当医さんが外来に回るとのことで、予約で診察。


専門医さんからは、精密検査をしましょうとのことで、再度、肺の全摘除手術をした医療センターに逆送…紹介状&データを持って、その専門医さんに詳細を調べてもらうことなりました。


この段階で、私なりに察したのでしょう。


 ――長い髪の毛はこの後、邪魔になる。



有ちゃんが先立ってからは、なかなか美容室にも足を運べなくなり、伸ばし続けてきた長い髪の毛をカットすることにしました。


カラーもパーマも当てていない、バージンヘアということで無駄にもしたくないと思い、繋がりを持てた天使ママさんから聞かされていたヘアードネーションを思い出し、即予約して31㎝コースで寄付させていただきました。



📷⇒EARTH(全国250店舗あまり)

ヘアードネーションを実施のサロン。

うちの近場にもありました。

カット時には記念の写真撮影可。



なんでしょうね、この往生際の良さは。


やはり逆縁自死という恐ろしく悲しい体験をしてきた身なので、近づく死の影、苦しみに対する反応も違ってきているのだろうか、と、一見淡々と進めている中でそれは起こりました。



10月26日… 心電図、肺機能、針生検の予約。

その前日、夜中にいきなりパニック症状が派手に起きてしまったのです(汗)


もうだめだ、こんな風に人は死んでいくんだね、ごめんね、とにかくこの人たちには伝えないといけないことがある!とか、ぶつぶつ言いながら書類を探したりして、パニくっていたらしいです。


さすがに主人も今回は救急車は呼ばずに冷静に、脈拍や心拍数等を測定しながら、「落ち着け、プレッシャーでパニック起こしてるだけだ」と声をかけるのみ。



ああ………


やはり私はヘタレであったのです。


ここまで淡々と、身体の異物の正体を突き詰めようと検査を進めてきましたが、針生検が怖かった!?←(;´・ω・)…


  *


ここでヘタレ自慢ですが、遠い昔19歳の頃、「いずれ左肺を摘除するか、なんらかの手術が必要です」と医師に宣告されて、その場で失神したことがありました。


ドラマの一場面のように気を失う。

あるんですね、こういうことって(汗)



てか、本当に病院が嫌いです(力瘤)。

(好きな人がそもそもいるのかどうか…)


病院の医師に助けられてきているのにこのザマ。


その様子を見かねたのでしょうか。



10月26日

肺の手術をした懐かしい医療センターへ向かう朝、リビングの棚からバサーッと何か書類のようなものが落ちました。


封筒のナカミを出してみると……




有ちゃんの写真?


あれ? 親友の奈美さんもいます…!

うちに仲良し親友三人組が揃った最後のお正月時の写真。


姪っ子たちも写っていたり、うちの家族で撮った写真も出てきました。

(どこへ仕舞ったのかわからなくなっていた写真たちです)



ヘタレている私のピンチを察知したかのように、皆が「一緒についてってやるよ~」と言わんばかりのこの出来事。

タイミングの良さに、思わず苦笑してしまいました。


 ――わかった。わかったよ。




10月31日、意を決して予約診察に向かうと、悪性腫瘍と診断されました。



11月2日… 更なる検査(PET)の日、医療センター行きのバスの中、杖をついていたご婦人に席を譲り、立ち位置から窓の方を見るとこんな貼り紙が…




ゆう。


ゆうちゃん…


有ちゃん。




あれからもうすぐ丸6年。


彼の世と此の世、どちらも大切な場所に感じられるように、私はなっていたようです。



事後当初の頃には全く想像すらできなかった先の自分が、此の世以外にも広がりを持って、いくらかですが以前よりは生きやすくなっていることに気づきました。


検査後のお会計ナンバーは「555」…Go Go Go(ひろみ郷?)


郷は広くなった…?




一寸先は闇とも言うけれど。


一寸先は光とも言えるのではないかと、ストンと気持ちが落ちるところがありました。



有ちゃん、そして他界した大切な人たち、仲間が在る場所は光で満ち、安らかに在るよう願い、絶えない祈りに変化してきている今だから、そう思えるのでしょうか。



一寸先は光。


しかし、

治療に伴う、もしくは、光に至るまでの痛みと苦しみは覚悟しようか。

いや、弱音吐きまくろうと思います。


だって、


有ちゃんにも、弱音を…悲痛なこころの苦しみを、もっとわかりやすくこちらに吐いてほしかったんだよ~…!

なんだよぉ~~…



手の施しようがあるのかどうか。

7日に、更なる病理検査結果と、治療方針が定まってくる予定です。

(気晴らし検索ですが『一寸先は光』という麦焼酎があるらしいですね(´;ω;`)…アカンわ…)

星のしずく*管理人




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