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イメージ・ストリーミング

2018.03.15 05:50

内容紹介

あなたの無限の可能性を引き出す

イメージ・ストリーミング、フォトリーディング、モデル・シンキング…

人生を一変する、天才たちの思考法!

学習促進効果の研究に生涯を費やしてきた人々の25年間の集大成。

神田昌典氏 勝間和代氏が絶賛!

神田昌典氏

圧倒的な実績をクライアントに提供していくためには、枠を超えた解決策を提供し続けなければならない。その発想法に、この本で出合った!

勝間和代氏

イメージ・ストリーミングやフォト・リーディングをマスターしたことは、私の人生に大きな影響を与えています。

(本文より)

一九七七年三月、私と仲間たちはヴァージニア州アーリントンにある友人のアパートで、ある実験を行いました。それは、自分たちをモルモットにして新しい学習強化法を試すという、イチかバチかのチャレンジでした。 (中略)

今思うと、いくぶん楽観的ではあったけれど、誰も劇的な結果など予想していなかったのだと思います。 しかし、その予想もしなかった劇的な出来事が実際に起こったのです。私たちはもう、ただただ驚くばかり。ほとんどすべてのテクニックが、ほぼ全員に衝撃的な結果をもたらしたのです。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ウェンガー,ウィン

教育学博士。知力研究、及びモティベーション分野の世界的権威。「ビヨンド・アインシュタイン」というワークショップを全米各地で開催しているほか、主要大学や企業などでイメージ・ストリーミングなどのセミナーや授業を行うかたわら、「プロジェクト・ルネッサンス」というネットワークを運営し、加速学習促進効果など脳力開発の研究を続けている

ポー,リチャード

ジャーナリスト。「イースト・ビレッジ・アイ」などの雑誌の編集者、「ニューヨーク・ポスト」のレポーターを経て、現在に至る。また、ビジネス書、自己啓発書を中心にした著作活動も行い、多くのベストセラーを出している

田中/孝顕

1945年1月生まれ。国学院大学法学部卒。総理府(現・内閣府)事務官(公正取引委員会事務局“現・総務省/公正取引委員会”)、東急不動産(株)企画部、総務部を経て、1973年4月、SSI人材活性研究所を設立。1979年2月、(株)SSI人材活性研究所(商号はその後、(株)エス・エス・アイに変更)を創業し、代表取締役社長・最高経営責任者に就任。2007年株式会社エス・エス・アイ退任、現在、同社最高執行顧問となる。『SSPSシステム』を開発、『ナポレオン・ヒル・プログラム』その他、各種プログラムを翻訳・開発した。『速聴機』を企画・開発し、ギネスブックから認定書を授与される。2002年11月、米国ナポレオン・ヒル財団の上級顧問(シニア・アドバイザー)、ナポレオン・ヒル財団アジア/太平洋本部理事長に就任。2003年3月、日本人として初のナポレオン・ヒル・ゴールドメダルを受賞。2004年度には、高額納税者ベスト10に輝く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

http://tokumoto.jp/2015/07/10405/    より

イメージ・ストリーミングで脳をパフフルにしよう!アインシュタイン・ファクター(リチャード・ポー、ウィン・ウェンガー共著)の書評

2015/7/28習慣化, 書評, 生産性向上, その他, ブログ, アイデア, ライフハック, 名言アインシュタイン, アインシュタイン・ファクター(リチャード・ポー、ウィン・ウェンガー共著), イメージ・ストリーミング, 書評, 脳

私は、ここ何年間かの研究を通して、ある1つの重大な結論にたどり着きました。それは、天才と呼ばれる人たちは特別な人間ではなく、私たちと何ら変わらないということ。ただほんの少しだげ違うのは、彼らは意識のチャンネルを広げるテクニックやコツを知っていて、自分の潜在意識からの直観につねに注意を払っている、ということです。(ウィン ウェンガー、リチャード・ボー)

アインシュタイン・ファクター(リチャード・ポー、ウィン・ウェンガー共著)を

6年前に読んだ時には、私はこんな話もあるのかとスルーしてしまいましたが

今では、この本に書いてあることが信じられるようになりました。

この数年の読書や多くの体験をブログでアウトプットすることによって

私はようやく本書の内容を理解できるようになったのです。

人は潜在意識の力を活用すると、とてつもないことができるようになるのです。

かのアインシュタインもこの潜在意識を使いこなすことで

脳のパワーをアップさせ、あの相対性理論を発見したのです。

本書に紹介されている「天才になるメッソド」

■イメージ・ストリーミング

■フォトリーディング

■モデル・シンキング を取り入れれば

脳がアクティブに動き始め、面白いことが起こります。

実際、私もイメージ・ストリーミングで

「脳の柱」が繋がるようになり、アイデアが浮かぶようになりました。

心理学者の説によると、私たちは1日のうち50パーセントの時間を空想に使い、8パーセントの時間は眠りの中で夢を見ていると言われています。つまり、私たちは人生のうち58パーセントを無意識のイメージの中で過ごしているというわけです。

私たちはいつも空想に時間を費やしているのです。

この事実を掴んでいれば、イメージの力を使おうという気になれます。

空想している58%の時間を使いたせれば、夢が実現できるのです。

以下、イメージ・ストリーミングの方法を紹介します。

〈イメージ・ストリーミングの三つの方法>

1.頭の中に浮かんだイメージは、大きな声で、ほかの人、あるいはボイスレコーダーに向かって説明しなければならない。小さな声では、効果がない。

2.説明をするときには、体中の全五感を使わなければならない。

3.説明は、すべて現在形で話さなければならない。

私も見たこと、体験したことを、言語化することで人生が変わってきました。

このブログで4年以上、自分の五感を使って説明することで

イメージ・ストリーミングの価値がわかるようになりました。

今回、アインシュタイン・ファクターを再読することで

イメージを他者に伝えることの重要性を再認識しました。

あなたが何かを聞いたり読んだりしたとき、そこから鮮明な感覚の印象をたくさん受けることができれば、夢を見ているときと同じように、自動的に脳の知覚部分は働き始めます。そして、知覚を引き出せぱ引き出すほど、神経系の接触は広がっていくのです。

五感で感じたこと、それがどんな小さなことでも直感を信じましょう。

潜在意識が見つけたモノ、感じたモノを声に出したり

メモにすることでイメージを深掘りすることで、対象に集中できます。

このイメージ・ストリーミングを続けることで

「脳の柱」がどんどんつながり、脳が活性化していくのです。

この努力によって天才脳を作り出せることを本書は教えてくれます。


http://johou.net/syoseki/zunounohate.htm  より

最近流行りの「フォトリーディング」、「速聴」、「加速学習法」に重大な影響を与えたというウィン・ウェンガー博士の著書がこのたび復刊されることになった。

 この本は、実は一度日本で1988年に出版されている。ところが当時は、まだ速読や加速学習に対する理解は低く、ほとんど売れないままに終わってしまう。しかし、現在の能力開発の原書ともいうべき同本を眠らせたままにしておくのは惜しいという話になって、ナポレオン・ヒル財団の田中孝顕氏らの力で、このたび復刊されることになったものである。

 「頭脳の果て」、題名が変わっている450ページの結構分厚い本を書店でぱらぱらとめくっていると、ある文章が目に入った。

「脳のチャンネルを掘り起こす」

 例えば、自転車に一度乗れるようになった人は、その後何年も乗らなくても、すぐに思いだして乗れるようになる。

 これは脳細胞の中に記憶されるのではなく、脳細胞間を行き交う電気信号の全体的なパターンとして記憶されているそうだ。つまり、学習するとは脳内の隣接した神経同士が、お互いに影響し合うパターンをつくることをいうらしい。

 頭が良くなるとは、脳の中の枝がたくさんつながるということである。

「頭脳の果て」では、イメージ・ストリーミングを推奨する。

 イメージ・ストリーミングとは、居心地の良い椅子に座り、目を閉じて、頭の中に浮かんだイメージを大きな声で説明する。たったこれだけの作業でよい。

 気をつけることは、小さな声では効果がないということ、

 説明するときは、身体中の五感をフル動員するということ、

 説明は現在形で行うと言うこと。

 この3つである。

 これを実施するだけで、驚くほどIQポイントが上昇することが実験で明らかになっている。

 それは、なぜかというと、イメージ/ストリーミングは、脳をフル回転させ、脳の中の枝がたくさん拡がり、枝同士がつながっていくからである。五感を活用すれば、話す、聞く、見る、匂いを嗅ぐ、味わう、感じる、分析する、驚く、創造するといった、あらゆる活動が活発になるそうだ。

 私たちは、子どもの頃は、感受性が豊かで、発想も豊かであった。しかし、学校で教育を受け、社会生活を営むうちに、自由奔放であった脳内の活動に様々なブレーキがかかるようになり、脳の活動は鈍くなっていく。

 もう一度、冒頭の文章を読み返してほしい。

「本の種類は、ビジネス書にしぼらず、純愛文学、哲学などバラエティに富んだ読み方をすると、情感が豊かになり、思考が柔軟になり、人の気持ちや本の内容を正確に把握する力が飛躍的に増すそうである」

出口氏の主張と、20年前の先駆者、ウィン・ウェンガー博士の主張は、どこか共通点がないだろうか。

 天才は、神経細胞の数でなく、神経細胞同士をつなぐシナプスの数で決まるといわれている。

 生まれつきの天才という人は少なく、天才の多くは幼少の頃は「バカ」とか「覚えが悪い」というようなレッテルが貼られていることが多いという。

 数学で有名なアンリ・ポアンカレは、「低脳」と呼ばれ、トーマス・エジソンは物覚えの悪い生徒として有名だった。また、アルバート・アインシュタインは子どもの頃、失語症により話すことも読むことも苦手であった。そのため、高校を退学処分になり、大学入試にも失敗したそうである。

 1955年にアインシュタインが亡くなったとき、病院の勤務医が家族に無断でアインシュタインの脳を取り出しホルムアルデヒド入りの瓶で保管した。30年以上経って、アインシュタインの脳から驚くべき事実が別の神経解剖学者の手によって、発見された。それは、天才と言われる人たちについての従来の考え方を根底からくつがえすものであった。

 アインシュタインの脳は、神経脳細胞をつなげるための突起(神経膠細胞)の数が他の人より多いことが発見された。

 つまり、神経細胞自体が多いのではなく、神経細胞同士の結合が多かったわけである。神経細胞の突起やシナプスは、脳の働き具合によって、いくらでも増やすことができるので、天才は意識的に、後からつくることができることがわかったのだ。

 アインシュタイン自身が、脳に刺激を与えて独創的な発想を生むためには、自分に浮かんでくるイマジネーションを押さえ込まず、自由に遊ばせることが重要であることを信じていた。"相対性理論"の発見も特別な才能でなく、知恵遅れが原因だったと自ら述懐している。

「普通の大人なら、宇宙や時間の問題を改めて考えるようなことはしないでしょう。でも私は、知的な発達が遅れていたので、成長してからやっとそういった問題について考えるようになったのです」

 アインシュタインについて、脳だけでなく、彼が残した手紙や書籍からも、天才の秘密について研究が行われ、注目すべき事実の数々が明らかにされている。

 アインシュタインは、物事を考えるとき、数学の公式でなく、直感からくるイメージや視覚、聴覚、触覚を大事にした。彼は自身でそれを「とらえどころのない遊び」と称した。

 著者のウィン・ウェンガーは、天才の脳や考え方を研究して、ある結論に達する。

 天才と呼ばれる人は特別の人間ではなく、意識のチャネルを広げるテクニックを知っており、潜在意識から呼び起こされる直感につねに注意を払っていることがわかったのだ。

 ウィン・ウェンガーは、打率が思わしくなかった少年に「ボール自体でなく、ボールについているシミに狙いをつけて打つように」とアドバイスした。その後、彼の打率はアップし、高校野球のリーグでMVPを獲得したのである。

 私たちがこれまで受けてきた、型にはまった教育は、ほとんどの人の若いうちから持っている自信や素晴らしい思いつき奪ってしまう。いわゆる"天才の芽"をつみ取ってしまうそうである。トーマス・エジソンはまわりから"バカ"呼ばわりされ、自身でもそう思いこんでいた。でも、長年しみこんだ既成概念から自身の心を解放し、潜在意識が呼び起こされる直感を信じるようになり、素晴らしい能力を発揮できるようになった。前述の野球少年が信じた"小さなシミ"と同じである。

 潜在意識を掘り起こすために、「明晰夢(めいせきむ)」という手法がある。

 

 kougaiもたまにあるのだが、夢を見ている最中に「これは夢である」と気づいたあとの夢を「明晰夢」と呼ぶ。夢と気づいた者は、夢の中で自分の行動をコントロールすることができるようになる。kougaiの場合は空を飛ぶ。鬱積しているものがあるのかも(^^;

 この明晰夢の手法でノイローゼーを直した人がいる。あるいは、数々の発明に結びついた人もいる。しかし、睡眠中は心の奥にある潜在意識がすべてオープンになるので、日常には役に立たないメッセージも多い。

 そこで、考えられたのが「イメージストリーミング」だ。

 起きている間に見る空想である。

 人は、24時間中の半分は、空想に時間を使っているそうだ。そして8%の時間は夢を見ている。つまり、58%は無意識に近いイメージの中で過ごしているそうだ。

 1920年代、ロシアにシェレシュヴェスキーという記憶の天才がいた。彼はある悩みを抱えていた。人が話す言葉を聞いたり、何かを考えたりするとき、嵐のような激しいイメージが五感を駆けめぐり、普通にしていられなかったそうである。その代わり、どんな無意味な言葉や数字の羅列であっても、一度目を通すと、すべて記憶することができた。しかも、一度覚えたことは死ぬまで忘れることができなかったという。彼は亡くなるまで、"すべてを覚えていた男"として世界中に名を知られることになった。

 イメージストリーミングの方法をもう一度復習する。

1 すわり心地の良いイスに座る。

2 目を閉じる。

3 頭の中に浮かんだイメージを大きな声で説明する。

 やってみて、何も思い浮かばずに、がっかりした方もいらっしゃるだろう。

 イメージを抑圧しないように、自由に浮かべるようになるために、次のような実験をしてみるといい。

 紙を用意して、部屋の様子を記す。そのとき、色、手触り、形、感じ、空間での位置感覚を強調して書いてみる。

 次に、場所を移動して、同じように部屋の様子を記すが、今度は、一切の感覚を排除して、「壁に絵が掛かっている」「部屋の隅に布張りのイスがある」というふうに事実だけを書き加えていくようにする。

 2つを読み比べてみる。誰かに読み聞かせてもよい。

 最初に書いた説明の方が、後で書いた説明より、数段、興味深く、鮮明に書かれているはずだ。

 つまり、人に対しては、感覚的に情報を伝えた方が伝わりやすいということがわかる。また、何かを聞いたり読んだりするとき、鮮明な感覚の印象をたくさん受けながら聞いたり、読んだりした方が、記憶に残りやすいということもわかる。

 昨日紹介した記憶の天才のことを思いだしてほしい。彼は日常において次のような体験をしていた。

「人が話す言葉を聞いたり、何かを考えたりするとき、嵐のような激しいイメージ が五感を駆けめぐり、普通にしていられなかったそうである。その代わり、どん な無意味な言葉や数字の羅列であっても、一度目を通すと、すべて記憶すること ができた」

 嵐のような激しいイメージは、脳の「知覚部分」を活発化させるのである。

 kougaiは、柄ではないが、たまにピアノ演奏などを聴きに行くことがある。クラッシックは、まるでわからないが、それでもピアノ曲を目を閉じて聴いていると、まぶたの中で曲に合わせてカラフルな色模様がリズミカルに変化するのを見えてくる。そういう経験をされる方はkougaiのほかにもいらっしゃらないだろうか。

 ディズニー映画は、映像と音楽が見事にマッチしている。

 音楽だけを聴いても心に響かなかったものが、映画の中でバックミュージックとして流れているの聴いて、初めてその音楽に引き込まれてしまうことある。

 テレビ主題歌なんかで、思い出の曲が耳にはいると、名場面がありありと思い浮かべたり、その時の自身の思い出が浮かび上がってくることがあると思う。

 このように、音で絵を感じたり、逆に絵を見て音を感じることを「共感覚」という。

 共感覚の状態にある人の脳をスキャンしたところ、大脳皮質から流れている大量の血液が進路を変えて流れ始めることが確認されている。

 先日、観光地でうどんを食べた。そこは城下町の一角にあるうどん屋さんで、魚のすり身でつくった美味しい天ぷらで有名な店だ。店内でジャズが流れている。店の造りはどこにでもあるうどん屋さんで、ジャズの雰囲気からほど遠い。音楽で味が変わることを知らないのだろうか。

 イメージストリーミングは、視覚だけでなく五感全てを使わないと効果は出ない。五感を鍛えるために、共感覚を鍛えるのも一つの方法だ。

 先ほどは、部屋の様子を感覚を重視して書いてもらったが、イメージストリーミングの練習における最初のステップは、「説明する力」をつけることだ。

 身の回りの風景を声を出して情感たっぷりに説明する練習を始めよう。

 声を出すことに恥ずかしがってはいけない。一人でいるときも声が出せないのなら、それは「こころの中でふたをする」ことと同じで、第一ステップでつまずいてしまうだろう。何度も、何度も練習して声が出せるようになってほしい。

 イメージは体をリラックスさせると浮かびやすい。ゆっくり息をして、心を研ぎ澄まされるのを感じる。

 モノや人、あるいは風景から湧いてくるイメージは一瞬である。言葉で説明しようとする瞬間にイメージは消えてしまうのが一般的だ。だから、言葉で説明するときに、自分が素に戻ったとしても心配することはない。今は消えてしまったかもしれないが、そのとき受けたイメージを言葉で再現してみる。

 ただし、現在形で話すようにする。「こういうものを見た」ではなく、「こういうものを見る」と話す。そうした方がイメージを想起しやすい。

 意図していたいイメージと違うものが想起されたとしても気にする必要はない。イメージにどんどん引き込まれていってほしい。

 練習を繰り返しているうちに、押さえきれないほど、鮮明なイメージが予期せぬ形で現れるようになったら、アインシュタインの脳に近づいてきた証拠だ。

 昨日、この原稿を書き終わったのが早朝6時。

 この後、すごい眠気が襲ってきたので、布団にもぐった。

 7時まで、ひと眠りしよう。

 ところが、頭を使った直後なので、体は疲れているのに神経は高ぶっている。 そのうち、うつら・・うつら・・。短い夢を見る。すると目が覚め、しばらくすると、また、うつら・・うつら・・その繰り返し。

「しめた!イメージストリーミングのチャンスだ!」

 さっそく、夢をしつこく見ることにした。浅い夢なので意識は半分醒めている。 しつこく夢に食い下がって、夢の実況中継を行った。

 夢に対しては、これまで「浅い眠り」の証拠といったぐらいのマイナスイメージしかなく、見ない方がいいと思っていた。でも、今朝は、意識して、夢と仲良く、とことん付き合うことにした。

 寝ているのか起きているのか、判然としない宙ぶらりんの状態で、布団の中にいることは、なかなか気持ちがよいものであることがわかった。

 起きた後は、気のせいか、頭がいつもより冴えているような気がした。

 いつもなら、どんよりとした頭で会社に向かうのだが、頭が軽い。

 イメージストリーミングの成果が出たのかもしれない。

 皆さんはイメージストリーミングを試みてくれただろうか。

 試してみたけど、うまくいかないかった人に、本書ではさらに親切なメニューを用意している。

 

○大きな声で、美しい光景を説明する。

 今まで見たいちばん美しい風景を思いだし、それを言葉で説明する。説明が深まるうちに、心はあてどもなくさまよい、まったく関係ないように思えるイメージがわき起こってくる。

 しかし、押さえつけようとせず、イメージの流れに身をまかせ、どんどんイメージをふくらませていく。

○残像力

 比較的強い光(太陽は不可)を見た後、まぶたを閉じ、残像の変化を説明し続ける。

○昔の夢を思いだす

 特別に心に残っている昔見た夢を、今、目の前で見ているように現在進行形で説明する。

○物語の説明

 これまでみたドラマ、映画について、言葉をペイントしながら、深く説明する。

 若き日のアインシュタインは、突然ノートを取り出して、まわりのことなどお構いなしに、衝動的かつ強迫的に、何かを書き付けていたという。

 アイザック・ニュートン、トーマス・ジェファースン、ヨハン・セバスチャン・バッハなど、歴史上の天才たちは、幼い頃から、日記や詩、手紙などに自分の考えや気持ちを書き続ける傾向があったとの調査結果が出ている。

 著者は自分の考えや経験、感じたことの日記、手紙あるいは書物を書くことを習慣にしている人は、全体の1%に満たないと本の中で述べられている。

 しかし、メルマガやブログなどの隆盛ぶりをみると、今の日本には当てはまらないような気がする。

 メモでも日記でもいいので、毎日、書き続ける癖をつけると、感覚や創造は強化され、書いたことは脳に強くインプットされるという。

 1979年に著者は新しい学習方法を試すため、友人のアパートである実験をした。

 今まで一度もバイオリンを触ったことがない人に、催眠術をかけ、自分が歴史上の著名なバイオリン演奏家になったと思いこませることにした。すると、少しだけの練習で、もう2回目には先生の前で弾けるようになるくらい、驚くほどの早さでバイオリンの演奏が上達したのだ。

 また、催眠から醒めても、上達ぶりについて、かなりの残余効果が確認されたのである。

 実は、この実験は、古代から人間が実践してきたものの焼き直しに過ぎない。

 はるか昔、部族の中には予言者、賢人、まじない師などがいて、知識を得るために、そのものに"成りきる"ようにしていた。

 その証拠として、洞窟壁画に動物の頭をうけた人間が描かれていたりする。

 いわゆる、「変身」、「トランス状態」、「ひょう依」などと呼ばれるものである。

 トランス状態に入った人間は、通常では考えられないほどの優れた才能、知覚、身体能力、機敏などを持ち得ることがわかっている。

 この"無理にこじつける"という行為は、現代ビジネスでも活かされている。

 あるシャンプー製造会社が役員会で、重役達は"髪の毛"に成りきることにした。"髪の毛"の立場から、どうされればうれしいか、ブレーンストーミングを行った。

 そこから、米国市場でトップシェアを誇る"Silkience"というブランドが生まれた。

 "成りきり"や"無理にこじつけ"で、どうして創造的になれるのだろうか。

 それは、平常心で考えるときに必ず頭にもたげる"思慮深さ"を壊してしまうからだそうだ。

 つまり、生きる過程において安全のため必要な"思慮深さ"は、時と場合によっては、心のブレーキにもなってしまうのだ。

 子どもの時に受けた精神的ショックでトラウマになったとしよう。このトラウマから逃れるために、別の人格に分離することを、多重性人格障害という。多重性人格障害の患者は、まるで別人のようになり、筆跡が変わったり、芸術的な才能や語学の知識、アレルギー性質まで変わってしまうことが確認されている。

 レイモンド・A・ムーディという博士が鏡を使った妙な実験を行った。

 被験者に鏡は精霊界への入り口だと信じ込ませ、25人に鏡を持たせたところ、そのうち12人が、鏡の中に亡くなった人が現れてコンタクトをとることに成功したそうである。彼らは催眠状態にあったわけでなく、極めて正常で、しかもオカルトも霊能力を普段から信じている人たちではなかった。

 これも一種の成りきり効果で、彼らが見たのは自身の心の投影ではないかと考えられる。

 エルフや妖精、天使、鬼などの伝説が現代にも語り継がれる秘密がそこに隠されている。

 人は、"思慮深さ"から離れることで、驚くほど強力な想像力を働かせることができるようになる。

 ウォルト・ディズニーは、ミッキーに成りきることで、様々なインスピレーションを得、すばらしい作品を残すことが出来た。

 ジョージ・S・パットンは、自分が過去の偉大な将軍の生まれ変わりだと信じることで恐ろしいほど才能を発揮した。

 ナポレオン・ヒルは、自分の中のふたり以上の人格が力を合わせることで、何かを達成するときの大きな力になると説明した。彼は著書「思考は現実化する」の中で、複数の人格の知識と努力の調和の重要性を説き、その力を「マスターマインド」と呼んだ。