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MilezaWorks / ミレザワークス

布ではないけどウォッシュ加工

2018.03.15 07:09

こんにちは!

洗い加工してこなれた感じに見せるショルダーバッグ。

「こなれ感」ってやつですかね。「抜け感」とかの仲間。


革は濡れるとシミや移染が気になりますが、 

洗い加工はざぶんと水に浸してしまいます。

全体が濡れると部分だけのシミは起きないのです。 

(ただし、染料染めの色落ちはします)

また、乾燥すると革の線維が詰まって硬化しますが、 

洗い加工はその特性を風合いとして利用しています。

この性質、「革ってすごいな」と思う部分なのですが、

革をなめす(皮から革へ加工する)の漢字表記「鞣す」は

皮を柔らかくすると書くんですよね。

「鞣し」というのは皮が硬くならないようにする技術でもあるわけです。

水に浸けたらバッグの型崩れがしないくらいに「張り」が出るのですが、

一度なめされた革でさえここまで硬化するので、原皮のままだと全く日常では

扱えないくらい硬くなると思います。

先人達が開発したタンニンなめしの技術、それは革新的な技術だったことでしょうね。

おっと、革新にも「革」が入っていました!


それではまた。