美容室の就職活動の仕方が分からない美容学生のための、自分にあった美容室探しの考え方
こんにちは。ZACC統括 柳平岳慶です。
この時期になると人事の仕事が忙しくなるのでブログどころではないです。
最近美容学校に会社説明会によく行きます。
今美容学校で会社説明を聞いている子たちは、ほとんど19歳。
去年まで高校生だった子たちです。
そんな子たちに就活をしろなんて、なんてかわいそうなんだと思い、就活をするのに何から始めたら良いか書いていこうと思います。
美容業界の現状
今、日本にある美容室は
237,525軒
になります。
これは全国に500,000軒あるコンビニの4倍以上。200,000機あると言われている信号機の数より多いです。
そして、
毎年約10,000軒が開業し、
約10,000軒が廃業しています。
どれくらいの割合で廃業するかというと…
オープン1年以内に閉店する美容室…60%
オープン3年以内に閉店する美容室…90%
オープン5年以内に閉店する美容室…95%
と言われています。
20年以上続くサロンは約0,2%
30年以上続く美容室はなんと
0,03%
1000軒に3軒しか残らない計算になります。
今時の美容学生の調査傾向
ウチにいる新入社員や、お客さんで来る美容学生の子たちにどうやって美容室を調べているのかを聞くと、
・インスタグラム
・ホームページ
・友達、先輩、先生の口コミ
・サロン見学
などを駆使して探しているそうです。
どの辺を見ているのかを聞くと
・福利厚生
・休み
・給料
を中心に好きなデザインやお店の雰囲気などを見るそうです。
実際、自分周りにいた親や学校の先生などが一番重要に考えていたのも、福利厚生、休み、給料でしたので、18年前の当時まだこれが十分ではなかった美容業自体に猛反対されました…。
ですが、18年美容師をしてきて、早く辞めやすい人を見てみるとここ
だけ
1.どういう事がしたいか?
自分のやりたいとする目的は何であるか?
2.どんな風にしたいか?
どういうスタンス、ライフスタイルでやりたいか?
3.いつまでしたいか?
・技術力、お客様、資金力がついら独立したい
・30歳過ぎたら地元に帰って美容室を開きたい
・生涯ずっと続けたい
どの期間までにどういうことができていれば自分として納得がいくのだろうか?
考えとは成長とともに変わっていくものですが、ここを明確にして探さないと
「自分のやりたかったことはこんな事じゃない」
その夢を叶えるにはどんなリスクや大変なことが待っているか
入社してからのアシスタントの1日のタイムスケジュール
例えば…
こちら、ざっくりとした色々なお店の1年目のアシスタントの一日のタイムスケジュールです。
「ウチはサロンワークだけやってくれれば自由だから練習なんてしなくていいよ」
という美容室もあれば
「練習だけはこれからずっと使うものだし、基本はおさえておいてね」
というお店や
「撮影などSNSでどんどん発信して行くから練習は当たり前で、それ以外にもどんどんやろう」
というお店によって全然働き方のスタンスが変わってきます。
ゆったりとした美容室とガッツリ働く美容室でこんなにも違いが出てきます。
サロンワーク中心のゆったりなお店と
サロンワーク外でもガッツリなお店でこんなにもプライペートな時間がなくなることになります。
働く側の目線で見ると結構この差はツライことだと思います…
一週間の練習量が約26時間もしやっていたとしたら、
1ヶ月(4週間)で
26×4=
104時間
1年で
104×12=
1248時間
3年で
1248×3=
3744時間
この時間を
プライペートがなくなった時間ととるか
技術力を貯金した時間ととるか
は、本人次第ですが、
話を戻しますと5年間で閉店する美容室は
95%
ですから、もし、働いているお店が無くなってしまっても、
自分の力でお客様をよべる実力
がしっかりついていた方が長く美容師を続けるには重要かもしれませんね。