Evidence-Based Practice Guide | UT Southwestern Health Sciences Digital Library and Learning Center
UT Southwestern Health Sciences Digital Library and Learning CenterのウェブサイトにあるEvidence-based Practice Guideというページをご紹介します.
https://utsouthwestern.libguides.com/ebp
このページは、以下で構成されています.(2022/11/5時点)
- Home
- What is EBP?
- PICO
- EBP Pyramid
- Filtered Resources
- Unfiltered Resources
- Background Information
- Tutorials & Learning Tools
- References
それぞれ情報が簡潔に記載されているので、まさに”ガイド”として概要をつかみやすいと思います.
どのページも必見ですが、見どころ(?)をご紹介します.
PICO
ここでは「Types of Questions」「Background Questions」「Foreground questions and PICO(M)」「More PICO(M)?」のタブに分かれています.
・日本の看護分野では、PICOはEBPよりも看護研究の文脈で説明されることのほうが多いような印象があるのですが、EBPでもPICOは非常に重要です.
・臨床の疑問をEBPで考えるときに、区別するとよいのがforeground questionとbakground questionです.EBMに関する書籍(日本語訳含む)などでは必ず最初の章で書かれていますが、日本の看護分野ではまだ認知度が低いように思います.
以上のような、EBPで押さえておくべき基本的な考え方がコンパクトにまとまっています.
EBP Pyramid
ここでは「Filtered/pre-appraised」「Unfiltered/unappraised」「Background information/resources」で構成されるピラミッドが紹介されています.
EBMの初期のころに提唱されたピラミッドは、primary studyの研究デザインに基づくエビデンスのレベル(交絡の制御を基本としたエビデンスの強さの判断)に、systematic reviewによるmeta-analysisが最もエビデンスレベルが強いとされるものでした.
その後、最近では、primary studyの研究デザインに基づくエビデンスレベルのピラミッドだけではなく、様々な2次文献を加味したピラミッドも提唱されています.臨床でどの情報源を用いるのか?という観点では、こちらも有用なピラミッドだと思います.
Filtered Resources
Unfiltered Resources
前述の「EBP Pyramid」の「Filtered Resources」「Unfiltered Resources」を探すための文献データベースのリンクが掲載されています.
Background Information
診断やEBPに関する書籍が紹介されています.一部は、次の「Tutorials & Learning Tools」で紹介されている書籍と重複ありです.
Tutorials & Learning Tools
ここでは「EBP Tutorials and Learning Tools」「Evidence-Based Nursing」「Optional Reading」という3つのタブがあり、それぞれEBPを学べる動画(例:Duke UniversityのEBP Tutorialのリンク *無料で視聴できます)、EBM・EBPの代表的な書籍(例:JAMA user's guide, Melnyk先生の書籍など)、解説論文などのリンクがあります.
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以上、各ページのダイジェストでした.
日本でもこれくらいコンパクトなEBP紹介ページがあるとよさそうです!