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潜在意識が書き換えられる脳のメカニズム

2018.04.04 09:26

http://michirich.com/%E6%BD%9C%E5%9C%A8%E6%84%8F%E8%AD%98/  より

潜在意識が書き換えられる脳のメカニズムを説明するには、まず、潜在意識の特徴を良く知る必要があります。

潜在意識のもつ「恒常性」を活用するために

人間の脳は、生命を維持するために現状を維持しようとする「恒常性」という機能を持っています。

恒常性のおかげで、怪我をして血が出ても、自然治癒力が働いて出血が止まり、体液が出てきて消毒をし、かさぶたが出来て体内に雑菌が入らないようにガードし、かさぶたの内側で傷が治ります。

恒常性は現状を維持するため、変化しようとすれば元に戻そうとします。そのため、潜在意識は昔からの思い込みや思念があれば、それをスタンダードとし、保持しようとします。

たとえば過去の想いにとらわれて過去のことばかり考えていれば、過去への想いがスタンダードになっているため、いくら顕在意識で願望を思っても実現しません。恨みや怖れ、過去の良かった思い出などを引きずっている場合、それがスタンダードとみなされます。

また、潜在意識は相反する思念が2つあると、まるで綱引きのようになり願望は実現しなくなります。

たとえば起業して成功したいという願望を持つ人がいたとしましょう。願望をかなえるため、毎日願望を潜在意識に刷り込みます。

願望が段々潜在意識に刷り込まれて書き変わり、ついに潜在意識が、願望を「これが現実だ」と錯覚したとき、まだ起業していない現状があると、脳の恒常性が働いて「起業が成功している現実」にしようとします。これが願望実現、願望引き寄せのメカニズムです。

しかし、願望が実現しない場合は、何かしらの迷いがあったり不安があったりして、まだ本当に心の底から望んでいないということです。

起業するということは、自分で自由にできるというメリットと、社会的リスクを負わなければならないというデメリットがあります。

「成功したい」という願望と「社会的責任を負うのは嫌だ」という気持ちが共存している場合、未来への願望を叶えたい気持ちもあるがリスクは負いたくないという、相反する思念が共存しているため、潜在意識は綱引き状態になってしまうのです。

願望を本当に引き寄せるためには、自分自身にきちんと向き合い、「本当に自分が望んでいるのはどんな状態か」を知ることが必要です。

潜在意識の書換えには反復が必要

あなたは字を書いたり自転車に乗ったりするとき、体の動きを特に意識せず、無意識にしていますよね?それは、幼少期から何度も繰り返しているから出来ることです。

よく「体に染みついている」と言いますが、意識しなくても機械的に体のパーツを動かせるくらい、脳がパターン化して了解しているからです。

潜在意識を書き換えるためには、この「パターン化」「機械化」が必要です。それには毎日続けることや、たくさん思うことが必要です。

習慣化することで脳が「これは本当のことだ」と錯覚するようになります。脳が錯覚=書き換えを終了するまでの期間はおよそ1ヶ月とされています。1ヶ月間、なんとか頑張って反復をすれば、脳を書き換えることができます。

潜在意識は集団的無意識とシンクロする

スピリチュアルの世界では、個人の潜在意識=無意識は、集団的無意識というひとつの共通の無意識に繋がっているとされています。

(集団無意識の詳細については、「誰でもできる!天才ダリに学ぶアカシックリーディングの意味と方法論」をお読みください)

集団的無意識とは、人類だけに限らず、地球誕生から現在までのあらゆる歴史、智慧などの記憶のことで、無限の宇宙図書館(アカシックレコード)にもたとえられます。

つまり、潜在意識は無限の記憶と繋がっているので、脳が必要だと思えば、必要な情報や物事が必然的に無限の宇宙から引き出される(引き寄せられる)のです。

潜在意識の書換えは、「反復」と「集団的無意識」によって行われますが、この二つのことが起こると、潜在意識は願望を実現しようとし、あなたの脳は、潜在意識によって行動せざるを得なくなる状況になります。

その自然の流れ、こみ上げてくる欲求に素直に応じて行動すれば、願望が叶うという仕組みです。

潜在意識を書き換える7つの方法

いよいよ潜在意識を書き換えて願いを引き寄せる方法をご紹介します。これからご紹介する方法で、あなたも潜在意識を書き換え、願望を引き寄せる達人になれます。

小さなことから習慣化する

小さなことの積み重ねでセルフイメージを上げていくことで、潜在意識をより有効に使えるようになり、行動しやすくなる体質を作ります。

たとえば、

コンビニのお釣りの端数の小銭をレジ横の募金箱に入れる

脱いだ靴は揃える

自分が座っていた椅子は元に戻す

など。

ほんの些細なことですが、やるとやらないとでは大違いです。これらの小さな行動は、すべて他者への感謝に繋がっています。感謝は循環して自分に還ってきます。

また、なにかを行動し続けるということは、フットワークが軽くなるということ。何か決意をしてもなかなか出来ないという経験はありませんか?

ちょっとした行動から始めて、だんだんできることを増やしていくことで、なにかを始めるという行為に対して心のハードルが低くなります。

潜在意識を書き換えて待っているだけでは何も起こりません。ひらめいたら行動する、それが大切です。

アファメーションで反復する

何度も繰り返すことで、脳はそれを聞くことが当たり前になってきます。言葉は、「言霊」というように、エネルギーを持っています。毎日願望を繰り返すことで、言霊のエネルギーを脳に送るのです。

アファメーションをする際には、「○○になりたい」という未来形ではなく、すでに叶ったものとして、現在形か過去形で「○○になった、なっている」と言いましょう。

なりたい状態ではなく、なった状態、なりつつある状態を引き寄せるためです。

<具体的な方法>

唱えるアファメーションの文章を箇条書きで紙に書き、就寝前など時間を決めて唱える

書く文章は過去形または現在進行形で

1度につき10回唱える

最低でも1か月以上、毎日続ける

○年○月○日というふうに期限を決める

脳が「これは重要な情報だ」と認識するには、約1ヶ月かかります。アファメーションは1ヶ月以上続けましょう。

ビジュアライズで脳を錯覚させる

ビジュアライズとは、まるで目の前で見ているように想像することです。

ビジュアライズはできるだけ詳細に、感情も含めて想像することが重要です。なぜなら、感覚や感情がリアリティを持てば持つほど、脳が「本当に起こっていること」として認識するからです。

潜在意識には時間感覚がないため、今実際に起きていなくても、リアルな想像で感情が動けば「体験していること」として認識します。

そのため、毎日同じビジョンを感情豊かに想像すれば、それが当たり前となって、実現されていない現実をなんとかビジョンに近づけさせようとします。

その結果が、膨大な集団無意識からあなたに必要な情報を選びだして、奇跡のようなシンクロニシティが起きたり、思いもよらない方法で願望実現に結びついたりするのです。

瞑想でネガティブな思考を止める

人間は、1日で6万回も、頭の中に無意識的に言葉を生み出しているそうです。そして、驚くことにそのほとんどがネガティブな言葉。

ネガティブな言葉は知らないうちに心にダメージを与えます。しかし、6万もの言葉をすべて消したり、ポジティブな言葉に変換させることは不可能です。

そこで、「ネガティブな言葉を発しない時間を作る」のです。ネガティブな言葉を発しない時間は、心も身体もフラットになり、本来のあなたにリセットしてくれます。

<瞑想の方法>

静かで一人に慣れる場所に行く

リラックスできる椅子に座るか寝転んで目を閉じる

お腹と肺の息をゆっくり全部口から出しきる

3秒間そのまま息を止める

3秒かけて鼻からゆっくり息を吸う(お腹に息を入れるイメージ)

3秒間そのまま息を止める

3秒かけてゆっくり口から息を吐く

3~7を15分~20分繰り返す

コツは、息を吸ったり吐いたりするとき、呼吸や周りの空気に集中すること。色々な考えが頭をよぎっても「いろんな言葉が浮かんできているな」と俯瞰して捨ておき、呼吸に集中します。

毎日行うことで、心身が整うとともに、オーラも整って潜在意識を書き換えやすくなります。

ちなみに、成功者と呼ばれる著名人は、瞑想を日課にしている人が多数います。イチロー、マドンナ、長嶋茂雄、松下幸之助、スティーブジョブズなどが有名です。

セルフイメージを高めるリフレーミングを取り入れる

リフレーミングとは、物事を今までの枠組みを外して、視点を変えて見ることを言います。カウンセリングの用語です。

リフレーミングを取り入れることで、ポジティブなものの考え方をし、心をより健全な状態に持って行くことで、セルフイメージを高めましょう。

例えば失敗しても、「今回ここで失敗したから、次からはこうすればいいと分かった!」と考えれば落ち込みません。エジソンは発明の数も膨大ですが、その何百倍も失敗を重ねたと言います。「失敗は成功の母」という言葉を残したエジソンは、まさにリフレーミングの達人といえるでしょう。

「もうこれしかない」と思うと後悔や他人への妬み、自責の念など、ネガティブなものしか生みませんが、「まだこれだけあった」と思えば感謝の念も生まれます。

物事をポジティブに捉えられるようになれば、心に余裕も生まれて穏やかになり、自己卑下もしないし、他人にもフラットな状態で接することができるようになります。

睡眠時を利用して自己催眠をかける

睡眠中は、人が潜在意識下にあるときです。この時間を利用して自己催眠をかければ、とても強力な書換えが可能です。

この方法はフランスのエミール・クーエという薬剤師が創始した「自己暗示法」と呼ばれるものです。また、ドイツの精神医学者シュルツ教授の開発した「自律訓練法」もあります。

どちらも実際に心身症や神経症などに効果があり、現在医療の現場でも用いられるものです。

といっても、決して難しいものではありません。

自己催眠を利用して潜在意識を書き換えるとは、眠りにつく前に「私は○○する」と願望を繰り返し声に出して唱えた後、自己暗示法や自律訓練法で、心身をリラックスした状態に持って行き、潜在意識に刷り込むという方法です。

心身がリラックスした状態は、脳が「θ(シータ)派」を出している状態で、眠る寸前のウトウトとしている状態です。θ波が出ている脳は、もっとも潜在意識に近いため、刷り込みやすい状態です。

では、それぞれ二つの方法をご紹介します。

<自己暗示法>

基本動作

力を込める

脱力する

上の基本動作を、

お腹

全身

の順に行います。

例えば「手」の場合、手をグーの形にし、力いっぱい握りしめます。その後、脱力します。

これを、各パーツ行うと、体全体がリラックスします。

<自律訓練法>

基本動作

「○○(体のパーツ)が××だ」と、パーツを意識し、集中しながら心で繰り返し唱える

そのパーツが××だと感じてきたら、次のパーツへ移る

上の基本動作を

腕が重い

腕が温かい

心臓が静かに鳴っている

呼吸が楽だ

みぞおちが温かい

額が涼しい

の順に行います。

例えば腕の場合、「腕が重い、腕が重い」と、腕を意識しながら心の中で唱えます。

段々腕が重くなってきたら、次は「腕が温かい、腕が温かい」と唱えると言った具合です。

直感に従い素直に行動する

直感は潜在意識からのサインです。何か直感がきたら、直ちにその通りに行動しましょう。

直感は通常、なにか危険を察知した時や、物事を変化させるときにしか感じません。

たとえ自分の意図に反することであっても、直感に従うことで、あとから自分の願い通りになります。

ここで言う直感とは、ひらめきとは少し異なります。ひらめきは「アイデアがひらめいた」など、良い思いつきを言いますが、直感は虫の知らせや危険回避、人生の変革の時に良く起こります。

直感は、「声」として聞こえたり、何度も同じ言葉を耳にしたり、なぜか同じ言葉が何度も心に浮かんだりといった形でやってきます。

ある青年が、海外への旅行の予定があった時、「その飛行機に乗ってはいけない」という直感がずっとあり、不思議に思いながらもその飛行機をキャンセルしたお蔭で、飛行機事故を免れた実例があります。

そのほかにも、「この人に会いなさい」という直感によって、初対面にもかかわらず訪ねた結果、その人の弟子になって大成したという実例などが数多くあります。

潜在意識が書き変わる時、私たちには思いもよらない方法で願望が実現されます。そのため、自分の意図を挟まずに、直感がきたらそれに従い、行動しましょう。

5.潜在意識を書き換えるときの好転反応に注意!

潜在意識を書き換えるときは好転反応が起こることがあります。

病気でも何でもそうですが、なにかが急に良くなろうとする時には、一度今までの悪いものが排出され、綺麗になった状態で良くなっていく「好転反応」が起こることが良くあります。

好転反応の顕著な例として、体の拒否反応があります。具体的に言うと、

眩暈

吐き気

発熱

などです。

しかし、一過性のものなので、「自分が変わろうとしたから罰が当たった」などと思わず、良い兆しと捉えて落ち着いて対処しましょう。

人間の脳は変化を嫌がるため、変化しようとする力が強くなると、今までのものを守ろうとする力と衝突することがあり、それが好転反応となって現れます。

だからこそ徐々に書き換えるための反復でもあるのですが、反復しても、最終的にはどうしても変わらざるを得ないものもあります。

たとえば環境が変わるとか、人間関係が変わるとか、それが変わらないとどうしても自分が変化できないものです。

人は変わることへの抵抗や恐怖があります。今日何事もなく平穏で暮らせたから明日も、と思うのが通常です。

好転反応が起こっても、良いことが起こるはずなのに悪いことが起こった!と焦ったり怒ったりせず、「もっといいことが起こる前触れだ」と静かに受け入れましょう。

会社を辞めることになったとしても、次に就く職はもっとお給料が良いと信じて期待しましょう。

長年なんとなくつき合ってきた恋人と急に別れることになったとしても、あなたにもっとピッタリな、素敵な恋人と出会うためかもしれません。

また、物事には何にでも表と裏があり、光と影があります。影があるからこそ光が生まれるのです。

成功するにはリスクが伴います。才能のある人、努力して成功した人、美しい人、良いものを手に入れた人には陰で妬む人が出てきたり、また社会的な成功には他人に対する責任が出てきます。

でも、リスクが怖いからといって行動しなければ、いつまでたっても望むものは手に入りません。

願望を受け入れるには、表も裏も受け入れる、清濁併せ呑む覚悟が必要です。

好転反応が起きるのは、潜在意識を書き換えて理想の現実に向かっている証拠です。潜在意識が書き変わると、今までにない何かが起きて、理想の現実が引き寄せられます。

6.潜在意識についてもっと深く知りたい場合

潜在意識は本当に奥深いもの。潜在意識についてもっと知りたい、という人のために、オススメのサイトや本をご紹介します。

オススメのブログ・サイト

潜在意識に関するブログやサイトです。面白くてついつい時間を忘れて読み込んでしまうかも。

バキュさんのブログ -潜在意識で願望を達成しよう

潜在意識の活用法をいろいろ紹介している有名なブログ。

潜在意識、仏教の阿頼耶識(阿頼耶識)を活性化させる丹田呼吸法をベースにした瞑想法を色々と紹介してます。

潜在意識ちゃんねる – したらば掲示板

大きな掲示板の中の「潜在意識」カテゴリーです。潜在意識関連の色々なスレッドが立っていて、とても面白いです。

世界はキミのためにある!

クスドフトシさんのブログ。クスドフトシさんは一会社員です(でした?)が、セミナーや本の出版など幅広く活動している人です。

潜在意識にまつわることや相談など、分かりやすくユーモアのある文章で楽しく潜在意識のことを知ることが出来ます。

潜在意識を学ぶのにオススメの本

「成功を呼ぶ「口ぐせ」の科学」佐藤富雄(著)

言葉をネガティブなものからポジティブなものへ変えるだけで夢が叶うということを、著者の経験と科学的根拠から述べている本です。

「潜在意識」を変えれば、すべてうまくいく 」アレクサンダー・ロイド(著)

ヨーロッパやアジア14か国でベストセラーになった潜在意識活用のバイブル的書籍。引き寄せが上手くいく人、上手くいかない人のメカニズムが書いてあります。

「世界一わかりやすい潜在意識の授業」山田浩典 (著)

潜在意識についてとても分かりやすく書いてある本です。

7.まとめ

潜在意識を書き換えて願望を引き寄せるメカニズムや、願望を実現するための色々な方法、注意などをお伝えしました。

人間は人生の約30%を睡眠に使っています。睡眠時に活躍している潜在意識を書き換えることができたら、起きて生活している時間に変化が起こるのは当然です。

このサイトでは書換えの方法だけでなく、メカニズムも書いてあるので、納得して実現することが出来ます。何度も読みなおして、あなたの願望を引き寄せ、思い通りの人生を送りましょう。