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マヤ

三代目❤夢小説 『直己編23』

2018.03.16 22:00

「ごめんなさい、私ったら浴衣の裾を踏んでしまって…」



「大丈夫ですか?まだ足が痛むのでは」



「いえ、平気です」




「立てますか?」




俺は両手を差し出した




彼女は少し躊躇しているようだったが、





俺の半分程の小さく白い手を両手に乗せた




俺は彼女の手を握りしめて、一緒にゆっくりと立ち上がった




冷たい手だ…




「痛っ…」




彼女はよろめいて俺の胸に寄りかかっ



目の前に美しく艶めく黒髪があり、とてもいい香りがする…



俺は彼女の両肩を支えて言った




「やはり、まだ足が痛むのでは?」




すると彼女は俺の顔を見上げて、恥ずかしそうに笑って言った




「足が痺れちゃいました」




「え⁉︎足?…そっか、痺れて…」




「意外ですか?」




「いや、人間だから当然、長く正座をしていたら足も痺れます」




「…痺れが取れるまで…こうしていてもいいですか?」




「ええ…」




「時間は?」




「もう少しなら大丈夫です」





彼女は俺の胸の中に顔を埋めた…





俺は、彼女の肩を軽く支えて、時が経つのを待った…





つづく