平均の面積図。
2018.03.16 15:37
「これまでテストが何度かあって、
平均点が76点だった。次のテストで
100点を取ったら、平均点が80点になった。
今回のテストは何回目のテストか?」
これくらいの平均の問題は、実際は
面積図など書かなくても分かる子には
分かってしまうものです。
今回のテストが平均から20点はみ出ているから、
これまでに足りなかった点数も20点。
1回あたり4点ずつ補わなければいけないから、
20÷4=5で、これまでに行われたテストは5回、
今回は6回目のテストである、ということが
見える子には見えているのです。
しかし、現段階ではそれを”見える”子はいないので、
面積図による可視化の指導が入ってきます。
中学生ですと、
76x+100=80(x+1)
といった感じでさっさと方程式で
捌けてしまうのですが、
道具が少ない小学生に対しては
やはり面積図によって具体性を担保するということは
必要な指導の一つです。
しかし、ここまで見えるように努力するから、
中学にあがった時の方程式の立式においても
同じように具体的に考えられるのであって、
今苦心して解を導くトレーニングは、
その時限りのものではありません。
学習において大切なのは、
過去との繋がりを考え、”同じように考える”
抽象的な思考回路を持てることです。
高校生の問題ですら、実際は小学生の
問題の延長であり、小学生の解き方で
解決できる問題もあります。
学齢期の子たちに対し、高校受験が重要とか、
中学受験が重要とか、特別なことはないです。
”受験が重要”とか、”進路を左右する”とかいう
事情で塾通いを選ばれる方は別ですが、
私からすれば、どのタイミングからでも
子どもさんにとってはいつも重要なテーマが
いっぱいあります。