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ペンと非暴力

動物の権利入門―わが子を救うか、犬を救うか

2018.04.03 00:35

[原題:Introduction to Animal Rights: Your Child or the Dog?

ゲイリー・L・フランシオン著

四六判上製、352ページ 緑風出版、2018年


動物の権利論の真打ち、ついに日本上陸。

邦訳刊行を記念し、著者フランシオン氏による日本語版まえがきを収録。

これを読まずして動物の権利を語るなかれ!

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Amazon以外の全国書店で発売中。

【目次】

日本語版刊行に寄せて

献辞

緒言

謝辞

序論

 動物たち──私たちが言っていることと、私たちがやっていること

 一般通念──私たちは人間を優先してよいが、それは「必要」な時に限られる

 人道的扱いの原則──「不必要」な危害行為の禁止

 問題──私たちは公言することを実践しない

 財産たる動物──釣り合いの取れない天秤

 解決策──動物の利益を真に考慮する

 動物倫理の混乱

 初期のアプローチ

 道徳問題の「証明」について

 動物の心

 本書の概要

第一章 診断──動物をめぐる道徳的滅裂

 モノとしての動物

 虐待好きのサイモン

 人道的扱いの原則──動物をめぐる

 道徳思想の革命

 私たちの動物利用──私たちはみなサイモンである

第二章 動物実験──騙されがちな問題

 研究での動物利用

 製品試験での動物利用

 教育での動物利用

第三章 道徳的滅裂の根源──財産としての動物

 動物──人間が所有するモノ

 人道的扱いの原則と動物福祉法の欠陥

 動物福祉法の保護範疇

 動物財産は普通の財産ではない?

 あなたの犬猫の市場価値

第四章 道徳的滅裂の治療薬──平等な配慮の原則

 私たちの二択

 平等な配慮の原則──一般論的な説明

 平等な配慮の原則と人道的扱いの原則

 平等な配慮の原則──財産とされた人間

 目的に資する手段としてのみ他人を扱うということ

 平等な配慮の原則──基本権と平等な内在的価値

 平等な配慮の原則を動物に適用する

 動物は「人格」?

第五章 ロボット、宗教、理性

 動物の正体はロボットである

 動物は霊的劣等者である

 動物は先天的な劣等者である

 内在的価値の違い?

第六章 牛を飼って牛を食べる──ベンサムの過ち

 奴隷制および動物にあてがわれた財産の地位に関するベンサムの考察

 ピーター・シンガー──ベンサムを支持する現代の論客

 人道的扱いの原則における欠陥──歴史の覚書き

 まだ残る疑問点

第七章 動物の権利──わが子を救うか、犬を救うか

 私はあなたの子よりもわが子を救う

 偽りの衝突──火事の家に犬を入れない

 残る衝突

 動物実験は「火事の家の二択」か

 真の非常時や衝突時にはどうするか

 宗教と動物の権利論

 動物を人間に優先する?

 動物の権利論と一般通念──見事な合致

補論──二〇の質問(と回答)

原注

総索引

解題

 動物倫理学小史

 動物の権利論と動物福祉

 廃絶主義アプローチ