Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

はむすたーが本体です(`・ω・´)

よくある料理番組

2018.01.29 03:00

【よくある料理番組】 

不問2人 計2人 

~10分 

 

A 不問 アナウンサー 

 

B 不問 シェフ 

 

―――――――― 

A 不問: 

B 不問: 

―――――――― 

 

A「こんにちは。『3分では終わらないクッキング』のお時間です。本日も、レストラン『毎日が定休日』のオーナーシェフ・Bさんにお越しいただいてます」 

 

B「こんにちは」 

 

A「シェフ、今日はどのような料理を作っていただけるのでしょうか?」 

 

B「今日はですね、いつもとは違う新しい事をしてみようと思いまして。どんな料理が出来上がるのかを、テレビの前のみなさまには想像してもらって。最後に料理名を発表したいと思います」 

 

A「ほぉ・・・なるほど。それは面白そうですね。では、私も一緒にいろいろな想像をしながら、進行していきたいと思います」 

 

B「ではまず最初に、お母さんの足を用意してください」 

 

A「え?お母さんの足。・・・ですか?」 

 

B「はい、そうです。お母さんの足です」 

 

A「えっと・・・、それは一体どのような食材なのでしょうか?」 

 

B「・・・しっかり想像してください」 

 

A「えぇ!?あぁ・・・食材も想像なのですか?」 

 

B「お母さんの足ですよ。ほら、わかりませんか?」 

 

A「想像・・・お母さんの足・・・んー・・・・・・」 

 

・・・・・・ 

B「はぁ・・・。このままでは放送事故になってしまいますよ。お母さんの足とは・・・よいしょっと。これですよ」 

 

A「あぁ!大根のことだったのですね!」 

 

B「そうですよ。大根足、と言うでしょう?」 

 

A「な、なるほど・・・。テレビの前のお母様方から苦情の嵐・・・。この番組のSNSが炎上しそうなネーミングセンスですね・・・」 

 

B「まず、このお母さんの足を一口大に切っていきます」 

 

A「名前はそのままで行くんですかっ!?見えている映像は大根を切っているだけなのに、言葉から想像するモノはとてもグロテスクな光景になってますよ!?」 

 

B「大きさは、出来るだけ揃えて切ってくださいね。」 

 

A「あぁ、普通に進行するんですね・・・」 

 

B「俺はそのままでも食えるぜ!という方も、切っておいた方が中までしっかり加熱できますし、時短にもなりますよ」 

 

A「大根をまるまる食べる人はいないと思いますけど・・・」 

 

B「切ったお母さんの足は、塩を少し入れた水から茹でていきます」 

 

A「どのぐらい茹でるのでしょうか?」 

 

B「だいたい20分ぐらいですね。色が透明になってくるので、それが目安です」 

 

A「火力はどうしましょう?」 

 

B「沸騰してからは中火から弱火で、あまり沸かし過ぎないようにしてください。煮崩れの原因になります」 

 

A「なるほど、ポイントですね!」 

 

B「では次の食材は、黒煙を纏いし白き魔獣を召喚します」 

 

A「まっ、魔獣を召喚ですかっ!?危険過ぎませんか!?」 

 

B「・・・・・・」 

 

A「・・・・・・すみません」 

 

B「想像力が豊かなのは良い事です」 

 

A「褒められた・・・けど、なんか辛い・・・」 

 

B「まぁ、魔獣や召喚を本当に信じていることには、『あ、この人、厨二病なのか・・・』と皆さんが思ったことでしょうけどね」 

 

A「やめてぇぇぇ・・・」 

 

B「では召喚の儀式を始めましょう」 

 

A「待って!?これ私よりBさんの方が厨二病ですよねっ!?」 

 

B「ほら、ちゃんと想像してください。料理が進みませんよ」 

 

A「あ、当てないと出してくれない感じなのですね・・・。えーっと・・・黒煙・・・白い・・・あっ!」 

 

B「はい、イカですね」 

 

A「えーっ!?なんで先に出しちゃうんですかっ!?わかったのにっ!」 

 

B「イカは輪切りにしていきます」 

 

A「無視ですか・・・。あっ、大根が透明になってきてますよ」 

 

B「良い具合ですね。では、出汁・砂糖・酒でイカと大根を5分程煮ます。灰汁を取ってから、醤油・味醂を入れてさらに煮込んでいきましょう」 

 

A「出汁10:醤油1:味醂1の割合ですね」 

 

B「はい」 

 

A「では、そろそろ完成ですね」 

 

B「いえ、味が染み込むのは冷めていく時なので、落とし蓋をして一度冷まします」 

 

A「な、なるほど・・・。あ、あれですね。こちらが完成品ですっていうのが」 

 

B「ありません」 

 

A「・・・・・・」 

 

B「・・・・・・」 

 

A「そ、それでは、本日のお料理は『イカと大根・・・」 

 

B「『炎上の最終回』です」 

 

A「え・・・?」 

 

B「本日のお料理は『炎上の最終回』でした」 

 

A「いや、イカと大根の煮物ですよね・・・?え?あれ、ディレクター?ど、どうされたんですか?今放送中・・・えぇ!?」 

 

B「3分で終わらないクッキングは今回が最終回です。それでは皆様、楽しいクッキングを!」 

 

A「嘘だっ!私の唯一のレギュラー番組がぁぁぁあああ!!!」 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――

この台本は知り合いから『お母さん・大根・イカ』というお題を貰って1時間ほどで書き上げたものです 

知り合いの評価は74点でした 

※お題は友達が「お・だ・い」からアイウエオ作文したらしいですww