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コンビに、えっ!?安っ!?ストア

2017.03.05 03:00

【コンビに、えっ!?安っ!?ストア】 

♂2人 ♀2人 不問1人 計5人 

~15分 

 

客 不問 ツッコミ 疲れます 

※男性口調で書かれているため、女性が演じる場合は語尾等を変更してください。 

 

店員1 ♂ 佐藤 真面目 

 

店員2 ♂ 鈴木 真面目風な変態 

 

店員3 ♀ 山田 ギャル系 

 

店員4 ♀ 高木 問題児 

 

 

―――――――――――― 

客   不問 : 

店員1 ♂  : 

店員2 ♂  : 

店員3 ♀  : 

店員4 ♀  : 

―――――――――――― 

 

客「つかれたー・・・。今日は何食べよっかなぁ・・・、あっ・・・」 

 

客「そういえば、昨日で食材全部使っちゃったんだっけ・・・。マジかぁ・・・。何か食べて帰るにも、買い物して帰るにも、ほとんどの店は駅前だもんなぁ・・・」 

 

客「もうすぐ家なのに・・・、はぁ・・・。戻る・・・かぁ・・・」 

 

客「ん?・・・あれってー、コンビニ?あんなとこにあったっけ・・・?」 

 

客「ちょっと行ってみるか。こっちの道はほとんど使わないもんなぁ・・・。あ、やっぱコンビニじゃん。新しくできたのかな。けど、良かったー」 

 

店員1「いらっしゃいませー」 

 

客「今日はもう作るのはしんどいし、弁当買おうかな。んー・・・いろいろあるなぁ・・・」 

 

店員3「てんちょー。てんちょー?」 

 

店員2「山田さんどうしたの?」 

 

店員3「あ、いや。鈴木さんじゃなくて、店長呼んでるんでー」 

 

店員2「今店長はいないよ。なにかあるなら僕が聞くよ?」 

 

店員3「えー。あー・・・じゃあいいでーす」 

 

店員1「山田さん。そろそろ休憩終わりですよ。高木さんがまた、おかしなことしてるので、フォローしてあげてください」 

 

店員3「えー・・・。またですかー・・・?」 

 

店員4「このお菓子はー、私はこのジュースと一緒に食べるのが好きだからー・・・。こっちの棚に一緒に置いてたら、きっといっぱい売れるよね!!!」 

 

店員2「高木さん!?勝手に配置変えないでね!?」 

 

客「・・・騒がしいなぁ。まぁいいや、弁当はこれにしよっと。あとは・・・」 

 

店員4「あー、ちょっとすみませーん!後ろ通りますねー!あっと!?あわわわわわっ!!!」 

 

――――ガッシャーン! 

 

店員2「高木さん!?!?!?!?」 

 

店員1「お客様!?大丈夫ですか!?お怪我はありませんか!?」 

 

客「あ、はい・・・。その方が一人でこけたみたいなので・・・」 

 

店員3「あーあ・・・。これ並べるの大変なんですよー・・・?」 

 

店員4「いったたたた・・・。もう!誰ですか!こんなところにカゴ置いてたのは!!!」 

 

店員2「それ、さっき高木さんが商品持って行くのに使ってたよね?」 

 

客「・・・新人かな。コンビニのバイトも大変そうだなぁ・・・・」 

 

店員1「ここは私が直しておきますから、高木さんと山田さんは裏の作業をお願いします」 

 

店員4「ごめんなさい・・・」 

 

店員3「もう、なんでうちまで怒られなきゃいけないのよ・・・」 

 

客「飲み物もなかったはずだから・・・、これと・・・。あっ、これ新しいの出たんだー・・・。あー・・・でも、今月きびしいもんなぁ・・・。んーっ!我慢かなっ」 

 

店員2「じゃあ僕は、品出し終わらせちゃうね」 

 

店員1「お願いします」 

 

客「買うものはこれで大丈夫かな・・・。あのー、すみませーん」 

 

・・・・・・ 

 

客「あのー!すいませーん!」 

 

店員1「あっ!レジ誰かお願いしまーす!」 

 

店員2「はーい、レジ入りまーす!」 

 

店員4「いえ!私が入ります!」 

 

店員3「いやいや、うちが入りますよー」 

 

店員1「じゃあ、私が・・・」 

 

店員234「どうぞどうぞー」 

 

店員1「おい・・・」 

 

客「・・・誰でもいいのでやってもらえますか?」 

 

店員1「レジ担当させていただきます。店長になりたい佐藤です」 

 

店員2「レジ担当できませんでした。店長代理の鈴木です」 

 

店員3「レジなんかしたくありませんでしたー。自称副店長の山田でーす」 

 

店員4「レジってどうやって使うんですかー?5年目にして新人レベルの高木です」 

 

客「は、はぁ・・・?」 

 

客M「変なのしかいないのか・・・?この店・・・」 

 

店員1「いえいえ、そんなことはありませんよ」 

 

客「っ!?」 

 

客M「心を読まれた!?喋ってなかったよな・・・?気のせいか・・・?」 

 

店員3「気のせいじゃないっしょー。なに言ってんのー?」 

 

客「いやいやいや!なんで心の声が聞こえちゃってるんですか!!!」 

 

店員4「コンビニ店員なら当たり前じゃないですかー。新人レベルの私でもできますよ!・・・半分ぐらい」 

 

店員2「えー・・・。高木さん、まだ半分しかできなかったの・・・?」 

 

客「えぇ!?そーゆーもんなの!?コンビニ店員、レベル高すぎない!?」 

 

店員1「コーラが一点。ツナサラダが一点・・・」 

 

客「えっ!?普通にお会計はじめるの!?」 

 

店員1「とんかつ弁当が一点。こちら、温めますか?」 

 

客「あ、あぁ・・・はい。お願いします」 

 

店員2「本当にとんかつ弁当でよろしいですか?」 

 

客「え?」 

 

店員3「うちなら唐揚げ弁当にするなー・・・」 

 

店員4「私はオムライスが好きかなぁー」 

 

客「いや・・・。店員さんの好きなお弁当は聞いてないんですが・・・」 

 

店員2「本当に『ほ・ん・と・う』に、とんかつ弁当でよろしいのですか?」 

 

客「な、なんでそんなに聞くんですか・・・?」 

 

店員2「この商品の真の名前をご存知ですか?」 

 

店員3「とにかく何の肉かわからないが」 

 

店員4「勝手に使ってみました弁当」 

 

店員2「略して、とんかつ弁当ですよ?」 

 

客「え・・・。豚のカツ、じゃないんですか・・・?」 

 

店員1「プレミアムプリンが一点。こちらも温めますか?」 

 

客「待って!?とんかつの話は!?いや!プリンは温めなくていいよ!」 

 

店員1「ポイントカードはお持ちでしょうか?なければお作りしましょうか?」 

 

客「ポイントカード?ないけど・・・」 

 

店員3「全国の店舗で使えるのでー。作ってた方が良いと思うよー?」 

 

客「ここ全国チェーンなの?」 

 

店員2「はい。全国に2店舗ございます」 

 

客「全然ねーじゃん!むしろ、あと1店舗はどこだよ!?」 

 

店員4「隣にありますよー」 

 

客「隣町?」 

 

店員1「いえ、この店の隣でございます」 

 

客「なんで隣に作ってんだよ!?意味ないだろ!!」 

 

店員3「そんなこと、うちらに言われてもしらないしー」 

 

店員1「お会計864円になります」 

 

店員2「お客様、ご一緒にこちら。お入れしておきますね」 

 

客「え?何入れたの?」 

 

店員2「『月刊・隣の人妻』です。7ページ目の奥さんが、この裏のマンションに住んでる高橋さんの奥さんだと思うんですよ。顔はモザイク入ってましたけど、あの体つきは間違いなくそうですね。毎朝見ているので間違いありませんよ」 

 

客「いや、要らないですし。近所の奥さんをどんな目で見てるんですか!?」 

 

店員2「特集の有名野外スポット巡りもなかなか面白かったですよ。僕はもう、網膜に焼き付くほど見ましたので。ぜひ、どうぞ」 

 

客「使用済みかよ!気持ち悪いわ!」 

 

店員3「そんなものより、こっちの方が良いですよねー」 

 

客「今度は何ですか・・・?」 

 

店員3「うちで飼ってる『ワンコ・ニャンコ写真集』ですよー。すっごく可愛いんだから♪」 

 

客「これは・・・ほんとに可愛いですね。頂いていいんですか?」 

 

店員3「何言ってるのよ?はい、2500円。当たり前じゃん?」 

 

客「お金取るんですか!?自作ですよね・・・?」 

 

店員4「みなさん、もっとお客様が喜ぶものにしないとダメじゃないですかー。私はー、これをどうぞ!」 

 

客「え・・・『不器用な君のサニーサイドエッグ』?」 

 

店員4「とぉっても!素敵な、恋愛小説ですよ!」 

 

客「男同士が・・・抱き合ってるように見えるんですが・・・?」 

 

店員4「ある雨の日・・・、主人公はずぶ濡れの少年に出会うんです。そこから始まる、熱く甘い・・・。男同士の恋愛小説ですっ♪」 

 

客「いや・・・。BLはちょっと・・・」 

 

店員1「お箸、2膳入れておきますね」 

 

客「あんたは普通だな!てか、なんで2膳なんだよ!」 

 

店員1「はい?なにかおかしかったでしょうか?」 

 

店員2「そういえば・・・。パートナー様はどうされたのですか?」 

 

客「は?いや、どう見ても一人でしょ」 

 

店員3「ぼっちはいりまーす!」 

 

店員124「ぼっちはいりまーす!」 

 

客「なんだよ!?ぼっちで悪いかよ!!!」 

 

店員1「お客様・・・。当店のご利用は初めてでしょうか?」 

 

客「そ、そうだけど・・・?」 

 

店員2「当店はコンビニでございます・・・。おひとりさまでのご来店は、ご遠慮いただきたいのですが・・・」 

 

客「は?意味が分かんねーよ?」 

 

店員3「だからー。『コンビに、えっ!?安っ!?ストア』なのよ、ここ」(『』内はコンビニエンスストアの発音で) 

 

客「コンビニエンスストア。でしょ?」 

 

店員4「ちがいますよー。よく聞いててくださいね。『コンビに、えっ!?安っ!?ストア』ですよー」(『』はゆっくり) 

 

客「コンビに、えっ!?安っ!?ストア・・・?なんだよそれ・・・」 

 

店員1「コンビの方に、えっ!?安っ!?と思っていただける価格設定で商品を販売している、コンビの方限定のお店でございます」 

 

店員2「恋人、夫婦、親友、相方・・・。友達以上のかけがえのない関係でありましたら、どなたでも構いません」 

 

店員3「ってことなのでー。ぼっちには売れませーん」 

 

客「はぁ!?そんな店聞いたことないよ!!!もういい!帰るわ!!気分悪いなぁ・・・」 

 

店員1「お客様!まだキャンセル料のお支払いが済んでおりません」 

 

客「は・・・?」 

 

店員4「キャンセルされるとー。お客様が持ってこられた商品を、戻さなくてはいけませんよね?時間も手間もかかります・・・。ですので、当店ではお買い上げにならなかった場合は、キャンセル料が発生するのですよ!」 

 

客「キャンセル料って・・・。あー!もう!いくらだよ!」 

 

店員3「キャンセル料は、商品の5倍なのでー。お会計864円の5倍で、4320円になりまーす」 

 

客「高すぎない!?ぼったくりにもほどがあるわ!!!」 

 

店員1「お支払いしていただけないのでしょうか・・・?」 

 

客「払うわけないだろ!?警察呼ぶぞ!?」 

 

店員4「あ、パパぁ?あのねー、お店にねー、お金払わないって人が来てるのー。捕まえてくれないかなぁ?」 

 

客「誰に電話してるんだよ!」 

 

店員2「彼女のお父様は警察署長なのでございます。すぐに警察の方がやってくるかと・・・」 

 

客「国家組織すら敵なのか!?そ、そうだ!!て、店長は!?店長はいないのか!?」 

 

店員1「店長は隣の店舗でございます」 

 

客「このおかしな店の元凶だったぁぁぁあああ!!!」 

 

店員2「お支払いいただけますか?」 

 

客「え・・・あ・・・。あっ!ぱ、パートナーが居れば買えるんだよな!?」 

 

店員3「まぁ、そーですけどー?」 

 

店員4「誰かいるんですかー?」 

 

客「・・・そ、それは」 

 

店員1「仕方ありませんね・・・。今回は私がパートナーと言う事にしてあげましょう。今回だけですよ?」 

 

客「え・・・」 

 

店員3「えーっ。そんなのありなんですかー?」 

 

店員1「なんだか、可哀想になってきてしまいまして・・・」 

 

店員2「佐藤さんは、優しいというか、甘いというか・・・」 

 

客「じゃ、じゃあ・・・買えるんですか?」 

 

店員4「では、お会計。初めのキャンセル料4320円と、新規購入額864円合わせて、5184円になります」 

 

客「キャンセル料なんで入ってるの!?」 

 

店員2「お1人での購入希望と、コンビでの購入希望は、別ですので」 

 

客「めちゃくちゃだな!?」 

 

店員1「ではもう一度キャンセルいたしますか?2度のキャンセル料になりますので、8640円になりますが・・・」 

 

客「5184円払いますぅぅぅううう・・・」(泣きながら) 

 

店員4「ありがとうございましたー」 

 

店員2「またのお越しをお待ちしております」 

 

客「2度と来るかぁぁぁああああああ!!!」