オフラインクエスト!~ネトゲの世界でこんにちは~
【オフラインクエスト!~ネトゲの世界でこんにちは~】
♂2人 ♀1人 計3人 ~ ♂4人 ♀2人 計6人
~15分
〔登場人物〕
ひな ♀ 16歳 高校生
友達がいないわけではないが少なく、内にこもりがちな女の子。
にくだまん ♂ 26歳 ヒキニート デブ
ゲーム配信などをしていて、わりと有名。
攻略サイトなども作っていたり、公式放送などにも参加したりしている。
竹林 ♂ 31歳 サラリーマン
真面目を絵にかいたような男。
メガネクイッ みたいな!
〔ネトゲ内登場人物〕
ここあ ♀ 魔法使い
リアルは19歳のアイドル見習いと言っている。
アキト ♂ 盗賊
リアルは16歳の男子高校生と言っている。
パーティのまとめ役。しっかり者。ツッコミ。
シャルーシュ(シャル) ♂ 剣士
リアルは23歳のホストをやっているイケメンと言っている。
チャラ男。
※兼ね役の場合はリアル役+ネトゲ役が良いと思われます。
誰と誰を組み合わせてもOKです。演じやすいようにしてください。
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ひな ♀ :
にくだまん ♂ :
竹林 ♂ :
ここあ ♀ :
アキト ♂ :
シャル ♂ :
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ひな「ただいまー・・・。って、誰もいないもんね。あ、メール来てる・・・『ひなへ。お母さんは今日も帰りは遅くなると思います。ご飯はお弁当を買ってあるので、チンして食べてください』・・・はぁ」
ひな「いいもーん、私にはネトゲがあるもんね♪」
ひな「着替えるのめんどくさいし!後でいいや!ログインっと・・・」
―――ネトゲ内
アキト「シャルさん、また装備新しくしたんですね!」
シャル「気付いたか!さすがだなアキト!どうよ!?このチョーイカしてる装備!」
アキト「ステータス見せてもらいますね・・・え?あれ?」
シャル「ぉん?どしたよ?」
アキト「前の装備より弱くないですか、これ?というか、手の装備って初級ボスからのドロップのじゃないですか・・・」
シャル「俺レベルになるとさ・・・、性能よりやっぱ見た目っしょ。どうよ!?最高だろ?」
アキト「あぁ・・・そうですね。街ではいいですけど、冒険の時は戻してくださいね?」
シャル「・・・つれねーなぁ。そんなんじゃモテねーぞぉ?」
アキト「別にモテなくて構いませんから」
シャル「おいおいおいおい!男子高校生が何言ってんだよ!?回りにJKいっぱいだろ!?青春しなくてどーすんだよぉ!」
アキト「恋愛興味ないんでww」
シャル「おいおい・・・マジかよ・・・」
アキト「あっ、ここあさんこんばんはです」
ここあ「にゃっほー!ここあちゃん参上!!」
シャル「ここあちゃんやっほー!今日もお疲れさまー♪」
ここあ「ありゃりゃー?待たせちゃいましたですですぅ?シャル君ありがとねー!」
アキト「全然待ってないですよー。そうだ!聞いてくださいよー・・・」
ここあ「なにかにゃ?なにかにゃ?おもしろい話なら、ここあは大歓迎だよー♪」
アキト「いや、シャルさんの装備の(ことなんですけどね)」
シャル「どーよ!この完璧な見た目!!イカすっしょ?イカすっしょ?」(被せて)
ここあ「うーん・・・。あ!そうだ!今日はね!紅蓮龍倒しに行こー!」
シャル「え?・・・あれ?ここあちゃん?」
アキト「あぁ、武器の強化素材ですね」
ここあ「うんうんっ。露店も見たんだけどにゃー・・・。ちょーたかいの!こんなかわいいここあちゃんが欲しいって言ってるんだよ!?ただでくれてもいいのに!」
アキト「まぁまぁ・・・。じゃあ一緒に行きますか」
シャル「ちょっと!俺を無視しないでよ!!」
アキト「無視されたくなかったら装備を戻してください」
シャル「・・・え?そんなにだめ?」
ここあ「シャル君ださい」
シャル「・・・倉庫行ってくる」
アキト「いってらっしゃいませー」
ここあ「アッキーアッキー。学校は楽しいかにゃー?」
アキト「んー・・・まぁまぁですよ」
ここあ「いいにゃー・・・高校生かー・・・」
アキト「ここあさんもこないだまで高校生でしょう?」
ここあ「んー・・・、高校生かそうではないかの差は大きいのだよ。少年」
アキト「なんですかそれww」
シャル「ただいまー!」
ここあ「おかえりにゃー!」
アキト「シャルさん今日はお仕事は大丈夫なんですか?」
シャル「あー・・・。ほんとは出勤日だったんだけどね。昨日飲まされすぎてぶっ倒れちゃって。今日は休みになったわ」
アキト「倒れたって・・・大丈夫なんですか?」
シャル「ほんと!聞いてよ!めっちゃ飲ませてくるBBAでさ!!!いや、まぁ?その分、金落としてくれるから、うれしいんだけどさぁ・・・」
ここあ「ホストって大変そうだにゃー・・・」
アキト「ここあさんもアイドルじゃないですか。僕には想像もつかない世界のお二人です」
ここあ「全然だよー?売れないし・・・ずっと地下だよー・・・」
シャル「準備おっけ!ポーション各種送っといたよー」
アキト「シャルさんいつもすみません。ありがとうございます」
シャル「そのためのサブ職、錬金術師(アルケミスト)だろー。このぐらい当たり前」
ここあ「アッキーは盗賊と蒐集家(コレクター)で素材集め頑張ってくれてるにゃー!」
アキト「お役に立ててるならよかったです!」
ここあ「じゃあバフかけちゃうねー!」
シャル「よし!んじゃゲート展開!っと!」
―――狩り終了
アキト「ふぅ・・・思ったより簡単でしたねー」
シャル「レベルも上がってきたからな!」
ここあ「欲しかった素材も手に入ったにゃー♪」
アキト「それは良かったです。装備作れそうですか?」
ここあ「えっとー・・・ちょっと確認してくるねー」
シャル「あ、もうこんな時間か。俺はそろそろ落ちるとするわー」
アキト「あ、はい。了解です。お疲れ様でした」
ここあ「シャル君おつかれにゃー!アッキー、これとこれとこれ、持ってたりしない?」
アキト「んー・・・これはありますけど、こっちはないですね。渡しましょうか?」
ここあ「ないかー・・・。ううん、大丈夫!また今度集めるの手伝ってほしいにゃー!」
アキト「それはもちろん。良いですよ」
ここあ「ありがとにゃー!アッキー大好きにゃ♪」
アキト「ちょ!ここあさん!それオープンチャットですよ!?」
ここあ「あ・・・間違えちゃった。てへっ」
アキト「・・・気を付けてくださいよ」
ここあ「じゃあここあもそろそろ落ちようかなー」
アキト「じゃあ今日は解散にしましょうか」
ここあ「おつにゃー!」
アキト「お疲れ様です」
―――
ひな「んんーーーー・・・。疲れた・・・」
ひな「ご飯食べよっかな・・・。っ!?あれ・・・?目が・・・」
ひな「あはは・・・ずっと画面見てたら目も疲れるよね・・・。はぁ・・・」
ひな「えっと・・・弁当どこ・・・だ・・・ろ・・・」(倒れる)
―――
竹林「あ・・・、だい・・・ですか?あの、大丈夫ですか?」
ひな「んぁ・・・?え?だ、誰ですか!?」
竹林「あぁ!気が付いたんですね!良かった!」
ひな「あ、あなた誰ですか?!警察呼びますよ!!!」
竹林「お、落ち着てください」
ひな「わ・・・私を・・・どうするつもりですか・・・。ここどこですか・・・」
竹林「私はなにもしません。私もさっき気が付いたらここに。そして、君が倒れていたので・・・」
ひな「意味がわかりません・・・。帰してください」
竹林「じゃあ、つまり。君も何も知らないんだね?」
ひな「私が知るわけないじゃないですか・・・」
竹林「困ったな・・・」
にくだまん「・・・おーい!!!おーい!!!」
竹林「ん?人・・・?」
にくだまん「よかった・・・人がいた・・・」
竹林「え・・・?もしかしてあなたも・・・?」
にくだまん「あ、あのー・・・。此処の人でありますか?此処は何処?なんで拙者はこんなとこにいるでござる?どうやったら戻れるんでござるか?」
竹林「ちょっと待ってください。私たちにも何が何だかさっぱりで・・・」
にくだまん「・・・そっちの女の子は?」
ひな「やっ、やめてください!来ないでください!」
にくだまん「・・・この子に何してたでござるか?」
竹林「私はなにもしてませんよ!倒れてたので、声をかけただけです!」
ひな「・・・あれ?にくだまん・・・?」
にくだまん「フヒッ・・・拙者のこと知っているでござるか?」
ひな「ゲーム放送とかやってる、にくだまんさん。・・・です・・・よね?」
にくだまん「見てくれてるでありまするか!」
ひな「あなたが私を・・・。なんで私なんかを!?うちお金もないですよ・・・」
にくだまん「待つでござるよ!拙者は何も知らないのであります」
竹林「あのですね・・・とりあえず。私も、どうやら彼も、そして君も、何も知らないようなんです。どうしてここに居るのか、倒れてたのかなど。ですから、少し警戒するのやめてもらえませんかね?話もできないですよ」
ひな「・・・話せばわかるの?」
にくだまん「わかることもあるかもしれないでござるよ」
竹林「私は竹林と申します。しがないサラリーマンをやっております」
にくだまん「拙者はネット配信をしております。にくだまんで良いでござるよ」
ひな「・・・ひなです。高校生です」
竹林「最後に覚えてるのは何ですか?私は、自分の家でネットゲームをやっていました。終わって、テレビを見始めたのですが、気が付いたらここに・・・」
にくだまん「ネットゲーム?拙者も、サブ垢を落として、メイン垢で放送しようと思っていたらここに居たでござるよ」
ひな「私も・・・ネットゲームを終わって、ご飯を食べようとしてました」
竹林「・・・もしよろしければ、なんというゲームをしていたのですか?」
にくだまん「世界樹の森って知ってるでござるか?」
ひな「あ、私もそれです」
竹林「やっぱりですか。私も同じですよ」
にくだまん「あっ!!!もしかして!!!君がここあちゃんだったりするでござるか!?」
ひな「えっ?・・・あれ?・・・え?ここあさんを知ってるんですか・・・?」
にくだまん「あれ?違ったでござるか・・・?最近拙者のサブ垢でよく遊ぶ2人が居るのでござるが、このパターンはもしや!と思ったのでありますが・・・」
ひな「・・・ちなみにお名前は?」
にくだまん「サブ垢でござるか?シャルーシュと名付けて、みんなからはシャルくん(などと呼ばれているでござるよ)」
ひな「えぇぇーーー!!!シャルさんだったんですか!?」(被せて)
にくだまん「ちょっと!?いきなりどうしたでござるか!?」
ひな「あ・・・ごめんなさい。えっと・・・私・・・、アキトって名前でやってます」
にくだまん「っ!?なんと!!!アキト殿は女の子だったでござるか!?」
ひな「ご・・・ごめんなさい・・・」
にくだまん「・・・え?もしや・・・竹林殿・・・?」
竹林「・・・私がここあちゃんです。どうも」
ひな「ええええぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!」
にくだまん「ここあちゃんが・・・男で・・・。アキト殿が・・・女の子・・・」
竹林「そういう、シャルさんもホストではないでしょう?」
ひな「にくだまんさんってニート・・・だよね?」
にくだまん「ギクリッ!」
竹林「なんといいますか・・・とりあえず、理由はわからないですが、原因はわかりましたね」
にくだまん「世界樹の森をやっていた拙者たち3人が、ここに連れてこられてしまった・・・」
ひな「えっ!?じゃあ・・・、もしかしてここって・・・ゲームの世界・・・?」
竹林「到底理解できないことですが、そのようです・・・」
にくだまん「そして、拙者たちが居るのは・・・この景色・・・果ての草原付近だと推測するでござるよ?」
ひな「それって・・・超高レベルのモンスターの生息地域じゃ・・・?」
にくだまん「そうでござるな。まだ拙者たち攻略組も完全には把握できてない、前回のアップデートでの新エリアでござるよ」
竹林「え・・・では・・・私たちは・・・?」
ひな「モンスター来てないよね!?」
にくだまん「装備もないでござるよ・・・」
竹林「あ、ステータスやアイテムを見えますよ。装備も入ってますね」
ひな「使ってたキャラと職業とかレベルはそのままだね」
にくだまん「じゃあ、とりあえず装備するでござるよ!」
竹林「あ・・・」
ひな「あれ・・・」
にくだまん「ん?どうしたでござるか?」
竹林「性別が合わないため装備できません・・・と・・・」
ひな「私も・・・」
にくだまん「えっ、ちょっ!?」
ひな「アキト君、男の子だから・・・。武器だけなら・・・装備できたよ」
竹林「私は・・・全身女性用装備でしたので・・・何も装備できませんでした・・・」
にくだまん「えぇ・・・どうするでござるか!?」
ひな「あ!でも!にくだまんさんは性別そのままだから装備できますよね!」
にくだまん「おうふ・・・」
竹林「どうなさいました?」
にくだまん「体形が合わないため装備できません・・・ってでたお・・・」
竹林「・・・どうしましょう」
ひな「ひっ・・・!!!あ、あれって・・・」
竹林「ん?・・・モンスター・・・それもドラゴンですか!?」
にくだまん「こんなの無理でござるよぉぉおおお!?」
ひな「いやぁぁああああ!死にたくないぃぃいいいい!!!」
竹林「ネカマ・ネナベプレイには気を付けましょう」